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    Cleo_njs

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    Cleo_njs

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    マヨ巽
    ⚠️🌕の巽と普通の女子高生マヨイのにょた百合⚠️
    本当に途中すぎるし書きたいとこだけしか書いてないので注意

    その出会いは突然だった。

    バキバキバキッ。ドシャ。

    日が暮れてきたので自室のカーテンを閉めようとマヨイが手をかけたその時だった。何やら目の前に大きな物体が落下してきたのである。いや、正確には窓越しに見える庭に、この世のものとは思えない大きな人工物の塊が煙を上げて埋まっている。

    「えっ・・・?」

    あまりにも非現実的すぎる光景に絶句して立ち尽くしていると、その塊の中から眩い光線とともに何やら人のようなものがずるずると這いずり出てくる。詳しいことは何もわからないが、生きている人がいるのならば救出しなければ、と、まだ混乱した頭のまま庭へと駆け出した。

    「助けていただいてしまってすみません。少し操作を誤ってしまって。」
    「い、いえっ、あのうそのう、お怪我とかはされていませんか・・?すごい勢いで落ちてましたし、病院とか行った方がいいのでは?私のような素人の判断ではあれかもしれませんけどッ!」
    「・・・?ああ、いえ、私の体は地球人と違って少し頑丈にできているので心配には及びませんな。」
    「ち、ちきゅう?」
    「う〜ん、地球の人には信じ難いかもしれませんが、私、あそこから来たんです。」

    そういって彼女は空を指さした。紫色に染まる空を指すその先を辿ってみると、彼女の指は、光を受けてほんのりと光る月を指しているのである。

    「月、しか見えませんが・・」
    「はい♪」
    「えっと、宇宙飛行士とかそういうことでしょうか。」
    「いえ、私は月に住んでいるんですが、散歩でもしようかとマイカーで地球の近くをうろうろしていたところ、操作を誤ってしまってこの有様ですな。」

    あまりにも理解し難い言葉の数々に混乱するマヨイに構わず、彼女は続ける。

    「人様のお宅を破壊しておいてなんですが、次の満月の夜に迎えがくるまでここにおいていただいても良いでしょうか。帰る時には全て元通りになるので。」

    今思えばここで、断っておけばよかったのかもしれない。退屈な日々から抜け出せることへの期待か、目の前で微笑みを浮かべる不思議な少女への好奇心か、マヨイは訳もわからないまま彼女の提案を承諾してしまった。

    昨日突然にやってきた不思議な少女は風早巽というらしい。月の人?も日本人のような名前をつけるのかと疑問を抱いたが、いちいち細かなことに疑問を抱いてしまったらあまりにもキリがないのでやめた。幸いにもマヨイは家族と離れて暮らしているおかげでしばらくは彼女の存在はバレないし、巽曰く、そもそも月の不思議な能力のおかげで周囲の人々は巽のことは元からこの世界で生活していたように見える、らしい。いまだに納得できていない部分は山ほどあるが、昨晩彼女とこの家で生活するためのものを買いに二人で街へ出たところ、彼女に怪訝な目を向ける人は一人もいなかった。それが証拠なのだろうとマヨイはこの摩訶不思議な日常を受け入れることにした。

    「私、学校ってところに行ってみたかったんですよね。みんなで同じ服を着て、ご飯を食べたり、偉い人のお話を聞くところって聞きました。」

    そう言いながら、私が貸した制服を身に纏った彼女はご機嫌といった様子でもぐもぐと朝食に出した卵焼きを頬張る。マヨイは積極的に学校に通っているほうではないので、そんなに期待するほど学校は楽しいところではないとは思ったが、彼女の夢が叶うならと黙っていることにした。いや、本来は楽しい所なのかもしれない。マヨイに友達がいればの話だが。

    「ね、マヨイさん、地球の学生は学校が終わったら何をするんですか?」
    「ええと、そのままおうちに帰る人もいますし、忙しい方はアルバイト・・あ、お金を稼ぐために働いたり、寄り道して遊ぶ人もいますねえ。私は特に用事もないのでいつもそのまま帰ってきてしまうんですけど。」
    「じゃあ、寄り道、してみませんか?せっかくですし地球のいろんなところを回ってみたいです。」

    目を輝かせながら私の方を見つめる瞳はさながら無邪気な子犬のようで、不覚にも可愛らしいと思ってしまった。
    「ヒィ、私なんかと一緒でよければ・・・。巽さんが満足できるようなところを紹介できるかは不安ですが!」
    「ふふ、楽しみにしてます。」

    ゆったりと会話していると時間はあっという間に過ぎてしまうもので、時計をみるとそこそこにいい時間になってしまっていたので急いで巽の身支度を手伝う。地球生活二日目の巽は髪もそのままで、素足で外に出ようとしてしまうので、さながら乳児のお世話をする母親のように何から何まで世話を焼き、ぜえはあと息を切らしながら二人が学校に着いた頃には、とっくに昼休みを迎えてしまっていた。ドタバタと教室に侵入してきた二人を見てクラスメイトに怪訝な顔をされたが、普段から不規則に登校していたマヨイはともかく、巽は初めからこの教室で月日を共にしていたかのように馴染んでいたのが不幸中の幸いだった。

    久しぶりにまともに受けた授業は古典文学を読み取るというものだった。教師が現代語訳を黒板につらつらと書き写しながら解説している。この老人は竹の中に突如として現れた光り輝くいかにも怪しげな赤子など、よくもまあ自宅に連れこもうと思ったなと心の中で突っ込んでみたが、昨晩突如として落ちてきた宇宙人?と共に授業を受けている自分の現状も言えたものではないと、隣で大人しく黒板を眺めている巽に気づかれないようにそっとため息をつく。そういえば巽は月に帰るとき全て元通りになる、と言っていた気がする。この物語のように、全て忘れてしまうのだろうか。一緒に授業を受けているこの光景も、放課後に約束しているお出かけも。初めて友達のような存在ができたマヨイにとっては心に穴が空いたような心地だ。予備だからとあげた色違いのシャープペンをノートに走らせる巽をチラリとみる。
    昨晩から忙しなく動いていたから、こうやって彼女の姿をまじまじとみるのは初めてかもしれない。朝急いで結わえた青磁色の長い髪は艶々としていて美しく、横顔には特徴的な黒子が二つ並んでいることに気づく。身長はやや自分よりも高いだろうか。しゃきっとした姿勢と、自分よりも肉付きの良いからだ。あまりの造形美に同性の自分でも惚れ惚れとしてしまう。やはり月からきた人は違うなあとかぐや姫に求婚しては敢えなく玉砕していった皇子たちに同情してしまった。
    そうして様々なことを考えながら彼女を観察しているうちに、5限目、6限目と時間が過ぎてしまった。

    「マヨイさん、待ちに待った“寄り道”をしましょう。」
    ホームルームを終えると巽は待ちきれないといった様子でマヨイに声を掛けた。
    「そうですね、ええと、おなかとか空いてますか?通学路にデコレーションが可愛いと評判のクレープ屋さんがあるのですが、小腹を満たすには丁度いいかなと思って。」
    「くれえぷ、ですか?」
    「はい。薄く焼いた生地の中にたっぷりのクリームと好きな果物を入れてくれるんです。人気のあるスイーツなので、きっと気にいると思いますよ。」
    「マヨイさんがそう仰るなら間違い無いですな。楽しみです。」

    そういって巽はマヨイの手を取って駆け出してしまう。

    「ちょっ、あ、あの!手を繋ぐ必要はないと思うのですが・・・!」
    「地球では親しい人とは手を繋ぐんでしょう?私とマヨイさんはもうともだち、なので」
    「どこでそんな知識をっ、!?うぅ、引っ張らないでくださいぃ・・・!」
    「クレープ、楽しみですね?マヨイさん♪」

    「これが、クレープですか!もぐ、美味しいです。もぐ、とても。」
    「!気に入ってくれたみたいでよかったです。」
    「私はうさぎのクレープにしましたが、他にもたくさんあるんですね。全部食べてみたいです。」
    「ふふ、二人で制覇しちゃいましょうか・・・♪」

    生まれて初めての食べものを美味しい美味しいと頬張る巽を微笑ましく思いながら、マヨイも自分が注文したチョコレートクリームでハリネズミを表現したクレープに心を躍らせた。中には苺やらバナナやらがゴロゴロと入っている。スイーツは好物だが、一人で注文しにくるにはハードルが高く、いつか食べてみたいと思っていたお店だったので、巽さえよければ、と勇気を出して誘ってみたのだ。まさかここまで気に入ってくれるとは予想外だったが。

    「あ、巽さんクリームが。」

    マヨイがおもむろに巽の唇をハンカチで拭うと、すみません。と顔を赤らめてしまった。きっと子供扱いされたのが恥ずかしかったのだろうと、そういえばそこまで自分と背丈の変わらない女性だったということを思い返して少々度が過ぎたと反省した。
    初めてのクレープを食べ終えるまで次はどこに行こうか、地球でやってみたいことはないのかとか巽の夢について語り合っていると段々と辺りが暗くなってきたので、二人は帰路につくことにした。
    !ここら辺もうちょい詰める!

    「ふう、聞いていたよりも学校は楽しいところですね。何から何までマヨイさんにお世話になってしまいましたな。ありがとうございます。」

    湯船に浸かりながら巽が言う。巽が溺れないか心配で同伴したマヨイも、1日分の汗を洗い流しながら、巽と過ごした学校生活を思い返してみる。楽しかった、かもしれない。それといった友人がいなかったマヨイにとってはお揃いの物や、寄り道、それに手を繋いだことだって、あまりにも新鮮な経験でふわふわとうわついた気持ちのまま過ごしている自分がいた。

    「こちらこそ、巽さんのおかげで今日一日楽しかったです。その・・ありがとうございます。せっかく地球に来たのに一緒に過ごすのが私というのも申し訳ないですが。」
    「いえ、数ある星の中で、こうしてマヨイさんに出会えて、よかったなって思うんです。月にいたときは何やら楽しげな様子だなと思って眺めるだけだったので。そのせいで墜落してきてしまったんですよ。」
    「月から地球って見えるんですか・・?」
    「少しだけ。ですので、月の者も私がここにいることは把握していると思います。月の光が弱くて満月になるまで時間がかかるだけで。いつまでもここに、なんてことはないので安心してくださいね。」

    !ここら辺もうちょい詰める!

    「巽さん、本当に記憶って消えてしまうんですか?せっかく地球に来たのに全部忘れてしまうなんて。」

    🙇‍♀️ここまでで読んで頂きありがとうございます続きは未定です🙇‍♀️
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