その出会いは突然だった。
バキバキバキッ。ドシャ。
日が暮れてきたので自室のカーテンを閉めようとマヨイが手をかけたその時だった。何やら目の前に大きな物体が落下してきたのである。いや、正確には窓越しに見える庭に、この世のものとは思えない大きな人工物の塊が煙を上げて埋まっている。
「えっ・・・?」
あまりにも非現実的すぎる光景に絶句して立ち尽くしていると、その塊の中から眩い光線とともに何やら人のようなものがずるずると這いずり出てくる。詳しいことは何もわからないが、生きている人がいるのならば救出しなければ、と、まだ混乱した頭のまま庭へと駆け出した。
「助けていただいてしまってすみません。少し操作を誤ってしまって。」
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