ある雪の日の朝「雪だ!!イヌピーくん、ココくん!雪!積もってる!」
「・・・・・・寒い」
「・・・なんでボスはあんなに元気なんだよ・・・」
東京の冬でも雪は滅多に降らない。
武道は息を弾ませ、九井と乾に話しかける。
瞳をキラキラと輝かせ、今にも雪の中に飛び出していこうという勢いである。
「イヌピーくん、カマクラ作ろう!」
「・・・花垣、落ち着け。雪は逃げない」
「イヌピーも落ち着け。この雪の量じゃ俺等が入れるカマクラは作れねぇよ」
「・・・でも作ってみたいです・・・」
「・・・・・俺と花垣がカマクラを作るからココは雪だるまを作ってくれ」
「・・・なんで?」
「・・・?カマクラに入れる雪だるまだ」
「はぁ・・・分かったよ、作るから。まずお前等は防寒具をつけろ!」
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