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    konon_mo

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    海賊パロ彰冬
    ⚠️捏造
    ⚠️急に終わります
    海賊衣装が追加された瞬間に衝動で書き始めた下書きが出てきました。
    書き終えられる気がしないのであげちゃいます。

    「おいそっちどうだ!」
    「いえ、こっちにはいません!」
    「くっそ!侵入者一人にどんだけ時間かかってんだ!」

    飛び交う大声、バタバタと忙しなく混ざる足音。
    船員総出の一大事。
    そんな中、船内の物陰に身を隠し、すぐ後ろを通り過ぎた足音にホッと胸をなで下ろす男が一人。オレンジ色のくせっ毛をぴょこぴょこと遊ばせ、前髪に黄色のメッシュが入ったこの男こそ、この騒ぎを起こした張本人。

    船員は10人程だと聞いていた。ならば余裕だと啖呵を切って滑り込んだ敵船。宝物庫を求めて鼻歌混じりに曲がった角で、バッタリ。敵と向き合って思わず挨拶、こんにちは。

    「ははは……」

    苦し紛れになんとか誤魔化しの薄ら笑い、キョトンと目を丸くする敵を置いて、彰人は一目散に逃げ出した。すぐさま後ろから割れんばかりの怒号が飛ぶ。どうしたどうしたとわらわら。次から次へと沸き出てくる船員に、彰人は心の中で怒鳴り散らした。

    どこか10人程度だよ!!

    テキトーなこと言いやがって。どう見てもゆうに30はいるじゃねぇか。彰人は小さく舌を鳴らす。とりあえず仲間に喝という名の拳を入れるのは帰ってからにするとして。まぁまずい。非常にまずい。仲間の迎えは約7分後。彰人の力なら侵入から盗奪までを8分で終えられるだろうという計算ではじき出された迎えの時刻。開始1分で鬼ごっこになるだなんて、想定外もいいとこだ。

    「……ったく」

    彰人に押し付けるために平気で『10人くらいだ』と大嘘をつくような仲間だが、全員それぞれ力はある。情報班によるとこの船は最近億単位のお宝を手に入れたということだった。それが何なのかを探る調査、ひいては盗奪。それが彰人の8分に課された任務である。

    とりあえずなんとか下へ向かいたい。手に入れた宝というのは大体船の最奥、当然一番入りにくいところに保管する。こんな状況で自ら下へ降りて見つかりでもしたら完全に袋の鼠だが、手ぶらで帰るなんてメンツ丸潰れもいいとこだ。
    物陰から顔を出して様子を伺う。未だばたばたと響く足音があちらこちらから聞こえるが、幸い人影は見当たらない。奥に見える階段まで一気に移動した。トトト、と早足で駆け下りて、数ある扉を片っ端から開けていく。
    開けた先で待ち伏せでもされてたら死ぬなァ、なんて冗談とも言えないことを思いながら最後の扉に手をかけた時、彰人の神経がピリッと異常に反応した。ゾクリとするような胸騒ぎ、つられて心拍がその間隔を詰めていく。思わず唾を飲むこの感じ、



    ────────アタリだな?



    右ももに装備されたナイフホルダーから短剣を取り出して、胸の高さに構える。この扉だけ観音開きになっているからただの物置きかとも思ったが。彰人が感じた血の騒ぐ感触は精度が高いと評判だ。

    「ふー……、」

    小さく深呼吸をして、目の前の扉を押し込んだ。蝶番がキィ、と鳴いて、僅かな隙間から白い光が一筋、我先にと中に走り込む。その光は彰人の予想よりだいぶ早くに、かくんと上に90度折れた。部屋が事の他狭かったということだ。
    さらに左手で扉を奥へと追い込むと、入り込む光が一気に角度を広げて部屋に満ちる。

    「……んだよ。お宝じゃねぇのか」

    腕と足に硬くロープが巻きついて。
    更には背にした柱と腹をまとまてぐるぐる巻き。
    腹部に食い込むロープがその華奢なラインを強調する。だらんと項垂れたままピクリともせず、ただ彼はじっとそこにいた。

    「おい。生きてっか?」

    短剣を構えたまま彰人は彼に呼びかけた。
    彰人がここだと確信して開けたドアの先、あったのは、いや、いたのは人間だった。年齢は彰人と同じくらいだろうか。どこかの人質か、それとも侵入して捕まったのか、はたまた人攫いにでも遭ったのか。いずれにせよ彼がこの船の仲間でないことは確かだろう。

    「……」

    薄花色と藍色に綺麗に別れた髪の隙間から、刺すような視線が彰人に向いた。淡いグレーの瞳に色はなく、氷のような冷気を放って彰人を静かに威嚇する。

    「おーこっわ」

    彰人はわざとらしく肩を竦めた。そして躊躇うことなくズカズカと部屋に入り込んで、手にした刃物を彼のロープにあてがった。
    くっきりと浮き出た鎖骨、薄い肩。男にしては細い体つき。それは彼が華奢であるというよりも、衰弱しているのだということを、彰人にひしひしと、必死に伝えていた。だからだろうか。その声も、瞳も、全てを投げ出し、諦め、暗く濁ったものなのに。なぜか彰人は「覇気がない」とは感じなかった。

    「……なぜ助ける」

    風の音にさえ負けてしまいそうな小さな声。虫の鳴くようなその声は、大いに諦めの気持ちを纏っていた。しかしまるで消えゆく光にでも縋るように、ほんの僅かに震えてもいた。

    「なに。お前もしかしてこのまま楽に死ねるとでも思ってんの」

    海賊は、人間は、それほど穏やかな種族ではないと、彰人は経験上知っていた。苦痛に歪む他人の顔をツマミに酒を飲み、死ぬまで人の身体をオモチャにする。好き放題弄り回されて死んでもなお遊ばれる。特に彰人の前にいる彼は格別に整った顔をしていたから。つまり格好の餌食というわけだ。

    「腕と足なんてザックリいかれるぞ」
    「……っ」
    「じゃあ大人しく助けられとけ」

    ピクリと眉が反応したのを見逃さず、彰人は次のロープに手をかけた。生を諦めていたようだが、さすがに遊ばれる勇気はなかったらしい。まぁ普通の人間ならば当然だ。足を解放して、手を解放して、最後に腹部に巻き付くロープを切る。自由を獲得した彼は、感触を確かめるように手をグーパーと動かした。
    安堵なのか落胆なのか、小さく息の落ちる音を聞きながら、彰人は右手の中で懐中時計をかちゃりと開く。まぁ仕方ない。得た情報、現物、ともにゼロ。収穫はたまたまいた囚われの……誰だ、なんか他人。だが元はと言えば敵の数を大サバ読みした方が悪い。

    「あと80秒だ。急ぐぞ」

    彰人は彼の横に跪いた。流れるような動きで肩に手を回し、もう片方の手を膝の下へと滑らせる。キョトンと目を丸くする彼を他所に、彰人はそのまま立ち上がった。両腕にかかる重力が、完全に正常な男のそれではない。あまりの軽さにこいつ大丈夫かよと不安になったが、今は彰人も追われる身。ここから無事に脱出することが最優先。

    「っし。あとは……、大体でいいか」

    本当ならきっかり残り時間を測りたいところ。今ここに敵がいないのはただの幸運であり、あの階段を上ってしまえば一気に囲まれて狙われる。早く出過ぎてしまえば追い込まれてボコボコ、遅ければ仲間の方が敵に見つかってそちらがボコボコ。彰人の最善策はもちろん、仲間の迎え船が横につくと同時にこの船から飛び降りること。だが生憎今は両手が塞がっている。つまり時計を見ることが出来ない。つまり残り時間は、彰人の感覚のみに委ねられていた。

    「さっき80秒だと言ったな。ならばあと29、28……あと25秒、23、22、」

    彰人の顔にじわりと緊張の色が滲んだ時、それまでだんまりだった彼の声が、微かに彰人の鼓膜を揺らした。抱き抱える距離だからこそ聞こえる声。きっことこれが衰弱した彼の出せる最大限。

    「は?」
    「信じろ」

    真っ直ぐと前を見つめたまま、彼は淡々と数字を読み上げる。上から見下ろす彰人にその表情は読み取れない。ただ自身の腕の中で、軽すぎる青年がぶつぶつとカウントダウンを進めていくこの状況、正直何が何だかわからない。しかし彼によると残りは僅か12秒。焦りが彰人の背中を押した。

    「っ、ちょっと揺れるけど我慢しろよ!」

    人1人抱えたまま10秒で敵を振り切れるのか。その問いには彰人の本能がYESを叫んだ。考えるより先に体が動くとはこのことだ。低く掠れたカウントダウンを聞きながら彰人は階段を駆け抜けた。






    少しだけ設定
    東雲くん
    ・昔、囚われてたところをある海賊に助けられた
    ・その人を探すために海に出たら今の船に拾われて海賊に

    冬弥くん
    ・治癒系能力とテレパシー能力の混血、かつ貴族の血筋しかも顔が綺麗だから闇取引き的なことをしたら3億の価値
    ・戦闘は弱い
    ・おうちが厳しすぎて家出
    ・テンポ60のメト聞きすぎて正確な秒数がはかれる
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