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    ベリーあつふみ

    @berryatsufumi

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    ベリーあつふみ

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    ネタまとめ(自分用)

    圭(主)愛され
    パラレルワールド転生/帝徳if
    飛圭/千圭

    ##ネタメモ

    帝徳if[2]褒めても貶しても面倒臭い男、飛高。自信が無く卑屈になりがちだが努力は怠らない実直さがある。その、良く言えば理想が高く自分に厳しい男は、二年へと進級した年に新入生である圭と帝徳高校で出会った。

    《先輩と後輩》

    野球部のレギュラーとして、ピッチャーポジションの飛高と捕手ポジションの圭が組み合わされるのは当然の流れだった。1年への指導を含めたペア期間で交流する二人。
    圭は飛高を否定も肯定もしない。それは彼をまだよく知らないだけで判断出来る材料が無いからなのだが、他の一年生は気を使うか、スルーするかだけだったのに対し、圭は飛高へ普通に接し続けた。飛高が卑屈になっても面倒くさがらない人間は珍しい。あまりに酷い自虐にはツッコミを入れるものの千石のように鋭い切れ味を持っているわけではない。それは飛高の自虐をやんわりと止める効果を持った唯一無二の接し方だった。
    とはいえ千石の暴言ツッコミにも助けられている節はある。別にボケとして発言しているわけではないが芸人でいう相方のような位置関係にいるのだ。千石が飛高をキツい言葉で詰れば、周りの人間が飛高へ感じる煩わしさも多少減るので全体的な雰囲気のバランスを保っていられたわけである。
    そういった言葉に出来ない信頼とは別のふわふわとした感情を圭に抱く飛高。飛高は先輩として圭に好かれたいと思い始める。

    寮生活なので学校以外でも顔を合わせていればお互いの存在に慣れるのも早い。ストレッチや自主練習、体力作りの時間が合った時は一緒にやるようになったし、圭からの助言はいつも的確だったので素直に受け入れるようになった。周りの目など気にせず偏食をしていた飛高が、圭が食堂にいるだけで栄養の偏りを気にして食べるようにもなった。

    他人からどう思われようと関係なかった飛高が明らかな変化を見せ、千石は訝しがる。視線の先には岩崎監督から何故か崇められている一年生。今は頼もしい仲間であり、レギュラーの座を巡るライバルでもある一年生の内の一人だ。そんな圭とポジションが被ってないのもあって必要以上に関わる気は起きなかった千石。個人的な付き合いが無いまま遠くから飛高と圭を見ていた。
    眼差し一つで飛高の偏食を防ぐ圭に若干恐怖しながらも興味が惹かれる。そのまま見つめ続けていたためか視線に気付いた圭が千石と目が合うと花が綻ぶような微笑みを一瞬だけ向けた。ドッと千石の心臓が大きく跳ねる。

    中性的な容姿のせいだろうか、男でありながら可憐で美艶な圭は多くの男達から性的な目で見られている。しかし本人だけがそれに気付いておらず無防備に過ごしていた。圭の周りにはいつも兄か幼馴染か二遊間コンビか国都がいるので、誰も不用意に圭へ近付けないのだということも後々気付く。圭に近付けるのは圭が自ら感心を向けた相手のみ。
    一年の生徒から広がり野球部以外の上級生にも浸透したあだ名通り、姫のような扱いをされている圭。
    智が王子、葉流火がドラゴン、瞬平が執事、葵が近衛騎士、国都が勇者らしい。と、なれば飛高は何になるのだろうかと気になって噂話に耳を傾ければ自分の名も出てきたので内心驚く。
    飛高は演奏だけは一流な吟遊詩人で、千石は吟遊詩人に厳しい宮廷音楽家という一部の人間にしか通じないあだ名を付けられていた。いずれも姫を取り巻く男という意味だ。飛高は分かるがまさか自分までそう思われているとは思わず頭を抱える。
    思い当たる所はある。千石が圭に直接関わってなくとも圭と飛高のやり取りをじっと見ていたし、何なら食堂で圭に微笑まれてからずっと圭を意識していたので無意識に見つめてしまっていたことだろう。羞恥で顔を両手で覆う千石を、不思議そうに見る飛高。

    圭とお喋りしている途中、飛高がいつもの癖で自虐発言をすると圭は顔を曇らせる。圭は飛高を否定も肯定もしない。ただ「飛高先輩がオレなんてって言うのは悲しい」とだけ飛高に伝えた。飛高はハッとして慌てて取り繕おうとする。だが長年の癖が急に直るはずもなく、更なる自虐が出てしまう。圭は眉を下げて口元だけ微笑んで見せた。
    自分への言葉が圭を傷つけてしまったことを理解する。飛高は圭以外の人間が自分をどう思おうとも気にも止めないが圭に嫌われるのだけは避けたかった。こんなこと今まで無かっただけにどうしたらいいのか分からない。
    圭が飛高のことを思ってくれるのは嬉しいので、申し訳なさと半分ずつくらい喜びもあった。飛高は圭の前で過剰に卑屈になるのを控えるようになる。圭には笑っていて欲しかった。
    飛高は圭に褒めてもらえると自己肯定感が上がるようにもなった。飛高にとって圭はもうただの後輩という存在では無くなっている。とても大事で、どうしようもなく愛おしかった。

    圭から同じ感情を向けてもらえるとは思ってない飛高と千石。控えめながら圭に話しかけるようになった千石と、圭の前では若干口数が減った飛高は好きな子を熱のこもった瞳で見つめ続ける。彼らの想いが成就するのは恋心の自覚から数ヶ月経ち3年へ進級する年である。

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