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    ICE

    練習してる腐滅小説や漫画をUPします。
    さねぎゆ、ぎゆさび、炭義、煉炭🔥
    大正時代の設定は出てきません🙇‍♀️💓
    独自設定の現パロBLよかったら読んでね♪

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    ICE

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    クリームパン専門店・◯天堂渋谷ヒカリエ店の店長竈門炭治郎は、社員冨岡義勇に振られて傷心だ。そこに販売部長の煉獄が現れる。煉炭/炭治郎にベタ惚れの煉獄氏/煉獄さんの灼熱の片想い♥️/叙々苑で焼肉デート/クセが強い炭治郎/田◯みな実の呼吸❣️

    #鬼滅の刃SS
    oniNoKiriNoKaiSs
    #腐滅の刃
    sink-or-swimSituation
    #独自設定
    #現パロ
    parodyingTheReality
    #クセがすごい
    quirkyAsHell.
    #煉炭
    refinedCarbon

    煉炭#13/◯天堂Switch・煉獄外伝クリームパン専門店・◯天堂渋谷ヒカリエ店の店長竈門炭治郎は、社員冨岡義勇に振られて傷心だ。

    「竈門店長!今月も全国売上高首位おめでとうございます!💮👏🎉」

    小鉄は店の作業台でノートパソコンを開き、炭治郎の敏腕ぶりを褒め称えた。

    「何もおめでたくなんかない……」

    浮かぬ表情でそう告げて、炭治郎はため息をついた。
    先週、車の中で義勇に復縁を迫り、家に送り届けた後、早々LINEをブロックされたのだ。

    明くる日、本社に張り込んでひたすら義勇が出てくるのを待っていたが風の噂で福岡に飛ばされた事を知った。

    「はあ…。義勇、こんなふうに別れるんだったらもう一発ぐらいやりたかった」

    炭治郎は意気消沈して、小鉄の淹れてくれた梅昆布茶をすすった。

    対面の売場にいる綺麗な売子達が色めきだっている。

    「そろそろお着きになる時間じゃない?」
    「やだぁ!まだお化粧直してなーい💦」
    「この辺、既にめっちゃいい匂いするんだけど…!」

    何やら駅地下フロア全体が騒がしい。北西の方角にただならぬ熱気を感じる。

    「皆さん❗️お疲れ様んさターバサ‼️🔥」

    きゃーきゃーと女性客と売子達の間で黄色い歓声が上がった。

    「竈門店長、販売部長が到着されたようです」
    「……俺、今から休憩入るから、小鉄くん代わりに業務連絡受けといて」

    「…っえ!またですか?!💦困ります!部長、炭治郎さんが帰ってくるまで帰らないって売場に居座るんですよ!」

    小鉄は慌てて炭治郎の袖を引っ張った。

    「お願いです、炎柱に挨拶だけでもしてください!」
    「行かせてよ、後生だから…。俺、コンディション最悪で、あのエネルギッシュな部長と今日は会いたくな」

    「My Sweet Honey……‼️♥️もとい!竈門少年!🔥」

    振り返ると至近距離に煉獄の顔があった。

    「…うわあっ!煉獄さん💦お疲れ様です!」

    「お疲れわっしょい❗️🔥」

    炎柱は今日も、オーダーメイドのえんじ色のスーツを格好良くビシッと着こなしている。

    「なんだ?元気無いな。どうしたんだ?」

    琥珀色の瞳を大きく見開いて炭治郎の顔をジッと観察した。

    「腹でも下したのか?🔥」

    「……何でもありません💢」

    炭治郎は、大声でデリカシーに欠ける発言をする煉獄からプイっと顔を背けた。

    「月間売り上げ全国第一位おめでとう‼️」

    「ありがとうございます…」

    「よくやった❗️さすがは俺の継子❗️」

    「煉獄さん、俺達先週、顔合わせたばかりですよね?」

    「うむ❗️そうだが会った瞬間から君は俺の継子だ❗️🔥」

    炭治郎は思った。だったら先月の俺の業績、今関係ないじゃん。しかし、煉獄の体育会系特有の圧と覇気に何も言えぬ状況だった。

    「……俺、休憩行ってきますね」
    「ちょっと待ったけー❗️♥️今日もツンツンがすごいな♪」

    「煉獄部長、ちょっと…」

    見かねて小鉄が耳打ちする。

    「こしょこしょこしょ」

    「ふむふむ、そうか❗️🔥炭治郎は冨岡に失恋して傷心なのかっ❗️」

    「小鉄くん!💢」
    「すみません、炭治郎さん…」

    「叙々苑行こう!叙々苑‼️」

    食べて呑んで冨岡の事なんて綺麗さっぱり忘れてしまえ!はっはっはっはっ‼️🔥炎柱は豪快に笑った。

    煉獄に襟首掴まれ炭治郎はお姫様抱っこで駐車場まで連れて行かれる。

    「煉獄さん!やめてください!💦俺、食欲もないし、今一番そっとしておいて欲しい時なんです!💢」

    「そっとしておくか、しておかないかは俺が決める‼️🔥俺は君を悲しみのどん底に一人放っておけない❗️」

    「煉獄さん…」

    「これは俺の性格だ❗️許せ❗️」

    真っ赤なポルシェの助手席に押し込まれて、炭治郎は仕方なく炎柱の焼肉デートに付き合った。

             🍖

    炭治郎のためにタン塩を焼く煉獄。炎柱は料理が上手い。炭治郎はいつもの癖で携帯を取り出して義勇の返信を待ってしまった。

    「少年、食事の席で携帯をいじるな」
    「…すみません💦」

    「掘った芋🍠いじるな」
    「はい?」

    「今何時だ?」
    「15:45です!」

    「俺、初めて全体会議ばっくれちゃったぞ♥️はっはっはっ♪🔥」

    煉獄は愉快そうに笑った。

    「食べな、食べな❗️」

    取り皿に焼き上がったタン塩が置かれる。

    「頂きま…、うまい‼️🔥」
    「はっはっはっ‼️少年!食べるの早いな❗️」

    「美味いです!噛み切れるタンを久しぶりに食べました!」
    「そうか❗️やっぱ噛み切れるタンっていいよな👍🔥」

    炭治郎は、幼少期の赤貧生活を振り返り、ああ、こんないい肉を親、兄弟達に食べさせてやりたいと思った。

    ところで義勇は今、どうしてるだろう?ちゃんと食べてるんだろうか…?セクハラていきなり地方支社に飛ばされて社員達から総スカン食らってないだろうか。

    「竈門少年❗️カルビ焼けたぞ🔥」

    「あ、ありがとうございます!…煉獄さんも食べてください、俺、焼くの変わります!」

    「いいんだ。やらせてくれ。気が紛れるから」
    「……?どういうことですか?」

    煉獄は炭治郎の取り皿に炙りカルビを乗せた。

    「また冨岡のことを考えていたな」
    「考えてませんっ!」

    「心配には及ばない。アイツのことは部下の甘露寺に任せてある」

    冨岡は言葉足らずで不器用だから、新天地で何かと困ることもあるだろう。それについては安心しろ。俺の愛弟子がそばでフォローしてくれている。煉獄の言葉に炭治郎は、ほっと胸を撫で下ろした。

    「竈門少年、炙りカルビって10回言ってみ」
    「炙りカルビ、炙りカルビ、炙りカルビ、炙りカルビ、炙りカルビ………」

    「じゃあここは?」
    「膝🦵」

    「炭治郎、俺じゃ駄目か?」

    「は…、はい…っ?!💦」

    煉獄のさりげない告白に炭治郎は己の舌を噛み切りそうになった。
    動揺する炭治郎の顔を真顔で見つめる煉獄。そして通りかかった店員に声をかけた。

    「すみません❗️網変えてください❗️🔥」
    「かしこまりましたー」

    「あと烏龍ハイ2つ持ってきてくれ」
    「はい、すぐお持します」

    「…煉獄さん、俺達まだ勤務中ですよね?」

    「特例だ。呑め🔥」

    煉獄の目は本気と書いてマジだった。仕方なく炭治郎は炎柱に付き合って酒を呑んだ。煉獄さん、乗ってきたあのポルシェどうするんだ?

    「俺の炭治郎…♥️」
    「はいっ💦」

    「さっきの続きだが、俺じゃ役不足か?」
    「……え、えっと」

    炭治郎はどぎまぎして頬をかいた。焼き上がったシャトーブリアンを炭治郎の小皿に乗せる炎柱。

    「煉獄さん、俺、そのまだ誰かと一から付き合う気にならないっていうか、まだ準備が整ってないっていうか……あの……」

    「ロマネコンティいっちゃおう♪❗️🔥」

    煉獄は炭治郎を胃袋で釣ろうとしていた。しかし残念ながら西麻布の焼肉屋にロマネコンティは無かった。

    「煉獄さんの気持ちすごく嬉しいです。でも…俺、まだあの人のことが忘れられません」

    「どうしてだ?」

    「え……?」
    「アイツと過ごした日々を思い返してみろ」

    お前は幸せだったか?煉獄の瞳から光が消えた。

    正直、今まで自分が経験したどの恋愛よりもキツかった。会いたいのに会えないもどかしさに身悶え、苦しみ抜いた。それは今も継続していて真綿で首を絞められるように炭治郎の生気を奪っていく。

    「そもそも通算何日一緒にいた?」
    「2日です」

    「はっはっはっはっ♪そんなの付き合ったうちに入らんな❗️🔥」

    「そうなんです。不思議ですよね。でも色濃く残っているんです。ここに。消えない。あの人の跡が俺の身体にも心にも。手の温もりも。ずっと」

    これからもずっと消えない。消えない気がする。俺は今でも義勇さんが…。炭治郎の頬に涙が伝った。煉獄は緋色のハンカチを取り出してそっとそれを拭った。

    「君をまた泣かせてしまってすまない」

    「いいんです。俺、もっと強くなります。あの人が振り向いてくれるようないい男になって……っそれで……」

    ガタッと大きな音を立てて煉獄が立ち上がる。叙々苑の紙エプロンを外して、炭治郎を抱きしめた。

    「炭治郎、お前に落ち度なんて無いよ。一欠片もな。お前は十分に魅力的でいい男だ」

    炭治郎は煉獄の厚い胸板に顔を埋めて泣いた。
             🍖

    煉獄が住む西麻布のマンション。ベロベロに酔い潰れて炭治郎は煉獄の腕の中で眠っている。

    「竈門少年、大丈夫か?」
    「ん…、ひゃぃ(はい)…ヒック」

    行きも帰りもお姫様抱っこで完全に煉獄への警戒心を解いているようだ。
    玄関の鍵を開けて扉を開いた。

    炎柱は思った。チャンス到来✊‼️🔥まずは自宅に炭治郎を連れ込むことに成功した。

    リビングのコーナーソファーに炭治郎を降ろすと小さな声で甘えた声を漏らした。

    「……義勇さんの馬鹿ぁあ……」

    炭治郎は、義勇のことをまだ夢に見ているらしい。憎らしい奴の名を呼ぶその唇にちゅっとくちづけた。その瞬間、赫灼色の瞳が瞬く。

    「お目覚めですか?王子♡」
    「…あれ?ここは」

    「俺ん家だ❗️」
    「えっ……!困ります!💦俺、急いで店に戻らないとっ」

    立ち上がろうとするも煉獄に人差し指で額を突かれ動けない。

    「今日、お前は戻らないと小鉄に言付けしてある。今夜は俺の家に泊まっていけ」

    「でも…っ」
    「君を一人にして置けないんだ」

    「煉獄さん……」

    炭治郎は、煉獄の手を握り眉根を寄せて上目遣いで見つめた。

    「今すぐ俺のこと…、抱いてくれますか?」
    「はいっ‼️よろこんでっ‼️🔥」

    なんて、ストーリー性ガタガタなアイドル育成RPGみたいな展開起きないし、そうは問屋が下さなかった。

    「俺、まだ誰かを受け入れる準備ができてないんです」
    「分かってる。君には指一本触れない。今夜はうちのゲストルームを使うといい」

    「……でも人肌恋しいから俺を抱っこして寝てもいいよ」

    炭治郎は俯いてからチラッと炎柱を見た。

    ──うわ…。今の空耳?それとも現実?マジ、ズキュン通り越してパオンだ。その勿体つけたような表情と甘いセリフ反則過ぎるだろ❗️♥️

    「炭治郎、今にも俺の炎虎がMAXで肆ノ型・盛炎のうねりだ。あ、夜もヒッパレ!でTORA TORA TORAって歌ってた方じゃないぞ」

    お前は優しい子だな。煉獄は炭治郎の頭を優しく撫でた。

    「きっと何度もアタックする俺を不憫に思って譲歩してくれたんじゃないか?」

    「…違う、じゃなくて、違います!」

    「はっはっはっ♪ここにいる時は俺に敬語使わなくていいんだぞ」

    「俺…、杏寿郎のこと本気で好きになっちゃったかも」

    念願成就。煉獄の頭上で幸せの鐘がごぉ〜ん!と鳴った🔔煉獄は、炭治郎の田中みな実の呼吸に感動して涙ぐんだ。

    「煉獄さん、冨岡さんを本社に呼び戻すこと出来ますか?」

    「お安い御用だ‼️わっしょい‼️🔥」

    END


    ♡🚂💨おまけ🚂💨♡


    「じゃなくて、断る。炭治郎、一体何を考えてるんだ?目を覚ませ」

    そう冷静に告げて、煉獄は炭治郎の頬を軽くつねった。お前はすっかり冨岡にほの字だな。

    「会いたい。あの人のタバコの匂いが恋しいあの人の刺すような冷たい視線も、たわい無い会話で溢れる可愛い笑顔も…」

    硬くてこしのある長い髪も、孔雀の羽根のように揺れる長いまつ毛も…。炭治郎は涙声で続けた。吸い付くような白い肌も、柔らかい唇も、あの人の顔の匂いも、はっきりと今も覚えてる。全部、全部…。

    聞いてられなかった。炎柱は炭治郎の口を大きな手で覆った。大きな瞳に溜まる涙が一粒落ちて碧いクッションカバーを濡らした。

    「炭治郎、どうか泣かないでくれ」
    「じゃあ…なんか面白いこと言って」

    「先日、役員の一人が早期退職して俺がその人のポストに就いたんだ」 

    「はい」

    「男らしくて人徳がある人でな。俺のデスクに彼への餞別の品や手紙がどんどん溜まっていくんだ」

    「へ〜」

    「仕方ないから週に一回彼が住んでる葉山まで車飛ばして、皆んなからの贈り物を届けてるんだよ」

    「葉山!随分、遠いね!」
    「うん、今度一緒に行こう♡」

    「いえ、大丈夫です!」
    「……(大丈夫です?)今週は地方にいる社員からその人宛に冷凍で馬刺しが届いて、さすがに忙しくて届けられないって言ったら譲ってくれたんだ。炭治郎、馬刺し食べられるか?」

    「オチは?」

    「でさ、思ったんだよ。俺って今、本物のポストみたいだなって」

    ──2人の間に流れる時が止まった。

    「面白くない‼️」

    炭治郎は大スベりした煉獄に背中を向けた。

    「ちょっと待ったけ──❗️🔥🍄💨 Honey、俺、毎日真剣に仕事してんだ。そうそう面白いネタって日常に落ちてないもんだぞ!」
    「くすりとも笑えなかった…。義勇ならアナ雪の替え歌で会社の悪口言って1時間は俺を抱腹絶倒させてくれるのに……」

    「だからアイツは福岡に飛ばされたんだ」

    お前の純粋な心を弄び、同時にアトレ恵比寿駅店のバイトの学生にもちょっかいを出していた。そのことは冨岡の口から聞いたか?煉獄は炭治郎を抱き起こそうとした。

    しかし、炭治郎は石のように身体を硬直させており、横たわる身体とソファの隙間に手が入らない。

    「Honey、機嫌を直してくれ。お前が好きなブラックジョークをうまく言えなくてすまない」

    「そういうことで怒ってるんじゃないんです」

    「(あれ?敬語に戻ってるな)じゃあ何が理由で怒ってるんだ?」

    「義勇の悪口言わないで」

    ────そこ?!‼️🔥

    炎柱は炭治郎の肩にブランケットをそっとかけた。

    「俺、シャワー浴びてくるから🚿少し休んだら帰りなさい」
    「……煉獄さんっ」

    「なんだ?」

    「焼肉デートありがとうございました!」
    「Anytime♡」

    END
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