高杉と白猫ひんやりとした寒さに身震いして目を覚ます。
起きたそこはゴミ袋の上で、そういえば昨日はパチンコで勝ったついでに飲み歩いていたのだったかと未だはっきりしないしない思考で思い出す。
しかし妙なのはゴミ袋上に乗っているらしいにも関わらず目線が地面に座っているのではないかと考える程に低いことだ。
自分の身体に何らかの異変が起きていることは明らかだったが、あいにく今日は午後から依頼がある。
兎にも角にも一旦万事屋に帰らねばと俺は万事屋へ歩を進めた。
……明らかに目線が低い。通りを歩く人も過ぎていく建物も銀時の何倍も大きく、俺は覚えのあるこの視線の高さに薄々気付きながらも横にあったショーウィンドウを見やった。
日光を反射しているガラス、そこに写って居るのは以前猫になった時と同じ、目つきの悪い白猫だった。
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