「俺たちは友だ」というのは、過去作・天狗隠しでの長谷部のセリフですが。
それを思い出しながら、ふとこんなことを考えました。
過去作MYSTERY MUSEUMにて、太鼓鐘貞宗が
「なんでそんなハセベクンに過保護なの?」と尋ねるシーンがありましたが。
あれは単に、長谷部への親しさから、彼を贔屓しがちである…というだけでなく。
(太鼓鐘はそう解釈して、じぇらしいを感じていましたが)
ミノニヨク遠征で垣間見た彼の希死念慮や、アンビリーバーズでの自己犠牲的で無謀な戦い方。
極め付けは同セッション内で発狂し、殺人癖に囚われた燭台切を正気に戻すため(説得をするため)真正面から槍に串刺しにされにいくという暴挙の数々を見て。
長谷部が時に後先を考えず、自分の命を蔑ろにしがちであることを経験則から知っており、適切に警戒していたからなのでしょうね。
先日の再掲まつりをまとめながら、改めて燭台切の感覚のまともさに気がつきました。
シンプルに仲間思いなんです、燭台切は。
しかしながら、天狗隠しでも発揮されていた、そんな燭台切の過保護さに「子ども扱いされている」と不機嫌になり。尚且つ、「親しい者とは同じだけ傷つきたいのだ」という優しい思い、対等であろうとする心から「俺たちは友だ。お前が狂気に近づく時は俺だって一緒に狂ってやる」と言い切った、長谷部のセリフが結構印象に残っています。
友や仲間のためなら、身の危険や不利益を顧みず突き進んでいく彼の姿を、やっぱり格好いいなと思います。
そして多分、当本丸の燭台切は。
そんな長谷部の無謀さを心配しながらも、やっぱり「義理堅くて格好いい」と憧れています。
だから彼は、友達になりたかったのです。
自分にはない格好よさを自然に貫き続ける、へし切長谷部という刀剣と。