マスターと行く微小特異点(SHIBAゴスティーニ)「ダ・ヴィンチちゃん。今から大事なお話があります」
北極圏に形成された特異点騒ぎのさなか、陰謀を巡らせていた某サーヴァントにきついお灸を据えてから数週間。
ようやく事態が収束し、ブリッジに出入りするスタッフにも落ち着きが見えた頃の話である。
マスターである藤丸立香が思い詰めた顔をしながらブリッジへやって来た。
「一体どうしたって言うんだい?」
ダ・ヴィンチの問いに答える立香の言葉は、その時ブリッジにいたメンバーの誰もが耳を疑った。
「二〇二二年九月十一日、某所で微小特異点が発生しています」
「……微小特異点?」
ダ・ヴィンチが立香の言葉を繰り返すと、彼女はまるで何かに取り憑かれたかのようにその場所の説明を始めた。
「場所は現代の日本。古えから都が置かれていた都市であり、形式上は現在もなお首都であるKYOTOその中でも最大の政令指定都市にあるKARASUMAOIKE……」
「ちょっと、ストップ、ストーップ!」
話を聞くからまずは落ち着いてほしいとダ・ヴィンチが言い聞かせる。
「先生……KYOTO……KYOTOに、行かせてください……」
噛みしめるように言葉を出すしばデアマスター藤丸立香。
彼女の言うKYOTOはKARASUMAOIKEに発生している微小特異点とは一体何なのか。
乞うご期待!!!!!(ヤケクソ)