どうして、姉さんは
ミスルーシーは
そんなことが頭の奥から登ってくる。部屋はしんと静まり返っているのに、目をつぶって瞼の裏を見てるのに、頭は一向に休まらない。
不安を上書きするようにくだらないことを想像してみて、否定して、この疑問と細い糸のようなとりあえず応えた回答はいつまで繰り返される。
なぜ感じるのかわからない一瞬の浮遊感も、どこからともなく全て攫われてしまうんじゃないかと言う不安感も。早く何処かへ消えてくれないか。明日だってあのうるさいやつと仕事をするんだ。明日もあるんだ。前に進めるんだ。だから早く眠らせて。 明日を迎えさせてくれ。