けぶりは天に届くのかㅤ
夜の帳が下りる頃、冬弥はライブハウスから地上へと降り立った。
夜は冬弥を迎え入れるように心地よい風を送った。冬弥は好きになびく髪を気にかけることもなく、夜を受け入れる。
「お、青柳君じゃん」
外の暗闇から不意に声をかけられる。振り返り音の発信源を探せば、そこには今では馴染みとなったライブハウスのオーナーがにこやかに手を振っていた。
「お疲れ様です」
「さっきのBAD DOGSのパフォーマンス、最高だったぜ！ 相変わらずやるな」
「ありがとうございます」
生真面目に軽く頭を下げた冬弥に、オーナーは豪快に笑う。頭をもとの位置に戻した際、風が気まぐれに運ぶ硝煙の匂いに、冬弥は気づかないふりをしようとした。
「それで早速なんだが…ちょっと向こうで一服しながら話さねぇか？　実は打診してもらいたいことがあってな。お前らにとっても悪い話じゃないと思うぜ？」

【彰冬】Jam（中篇）非典型堵车paro
下篇估计还要等半个月以上（心虚），憋得住可以囤一起看
正文3w5

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07 小憩

微风吹拂过额前的碎发，带着一缕清凉的气息，勾起轻微的痒意。

似乎有什么毛茸茸的东西正在蹭着脖子。

“嗯……别挠。”

青柳冬弥细长的眉毛皱成一团，他难得能享受一次充足的睡眠，并不想这么快就醒来。

那软乎乎的绒毛听话地离远了一些，就在他即将再次陷入梦乡时，脸上却传来了温热湿润的触感，还带着一点刺痛。

“唔？！”

青柳冬弥惊醒了过来，伊布放大数倍的可爱圆脸正凑在他的眼前，这只狐狸外形的宠物精灵还在乐此不疲地舔着他的脸颊。

青柳冬弥眨了眨眼，抱住伊布缓缓坐了起来。

“伊布？”

“布里布里~”

看着伊布圆溜溜的黑眼睛，青柳冬弥狐疑地眯起了眼：“伊布，你刚刚是不是……”