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    夕凪さん

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    夕凪さん

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    君たちのための物語 中編🎥中編タイトル

    🎥中編開く→廊下(中編)
    4月20日(月)
    導入
    週明け、月曜の放課後。校内は心地よい風が吹く中、生徒たちの談笑する声に包まれている。校庭からは運動部の掛け声が聞こえ、上の階からは吹奏楽部の楽器の音が響いている。そんな中、君たちが向かうのは、もちろん「怪奇現象研究部」である。
    校舎の端にある部室の前は、昼間だというのに薄暗く、春だというのにどこか陰鬱な空気さえも纏っている。しかし、その雰囲気さえも、君たちの心をうわつかせる要素になっているのかもしれない。君たちは顔を見合わせると、再び非日常への一歩を踏み出した。

    🎥部室(中編)
    (しばらくRP)(雑談)

    ⚡️「ところで、ミ=ゴ達を倒したことを、絹川君にも報告しようと思うんだ。新入部員諸君からも話を聞きたがるかもしれない。一緒に着いてきてくれないか?」
    →探索者たちが了承
    💻「じゃあ僕たちはまた留守番してますんで、絹川先輩によろしく~」


    🎥3-B教室(中編)
    3‐B教室
    廊下を抜け、3-Bの教室を覗くと、以前と同じ席に繭は座っていた。ただ前回と違って、教室内にはまばらに人が残っている。部長が声をかけ手招きすると、繭はこちらへ駆け寄って来た。
    🧵「雷くんに新入部員さん!どうしたの?」
    ⚡️「急にすまないね、絹川君。少し話があるんだが、大丈夫かな?」
    🧵「15分くらいなら、全然大丈夫」
    そうして部長は一昨日のことを簡潔に、熱のこもった口ぶりで話した。繭はそれを聞くと目を見開き、噛み締めるように呟いた。
    🧵「まさか、本当にミ=ゴが居たなんて……しかも、それを倒すなんて……!」
    ⚡️「優秀な部員達のおかげだよ」
    🧵「みんな本当に強いんだね。ビックリしちゃった!でも、いくらなんでも危険すぎるよ!新入部員さん、こんな危険な先輩の言うこと、無理に聞かなくてもいいんだよ……?」
    (RP)
    すると、繭は最後にこう言った
    🧵「新入部員さん、雷くんは怪奇現象のことになるとすぐ突っ走っちゃうから、いつか危ない目に合わないか……心配なの。よかったら、これからも雷くんのことを見張っててほしいな。お願い」
    (RP)
    そして君たちは去り際に、繭の口元が緩むのが見えた。
    繭と別れ、廊下を歩いていると、部長が振り向き話しかける。
    ⚡️「……実は、絹川君はあのミ=ゴとの遭遇がトラウマになっていたんじゃないかと思っていてね。でも、君たちの話を聞いて少し安心したようだ。ありがとう」
    「さて、部室へ戻ろうか!」

    🎥部室(中編)
    部室
    君たちが部室の前まで戻ると、中から円夏や京介の声と共に男の声が聞こえてくる。扉を開けて中を確認すると、顧問の先生が二人と話していた。聞こえてきた声は彼のものだったようだ。どうやら、君たちが3-Bに行っている間に様子を見に来たらしい。
    →立ち絵出す
    👨‍🏫「ああ、御旅屋と新入部員たち。揃ってどこか行ってたのか?」
    👨‍🏫「危ないことはしてないだろうな?」
    ⚡「実は先生、土曜に山の中で、ミ……」
    💻「あーーー校外調査みたいな!?ちょっと遊びに行くがてら、森に行ったって感じらしいっす!僕は忙しくて行けなかったんすけどね!ね、(探索者の名前)くんたち!話合わせて…!」
    →探索者たちが肯定
    👨‍🏫「そうか……最近は危ない事件も多いから、くれぐれも気を付けて活動してくれよ」

    👨‍🏫「…と、事件で思い出した。前に話した、建物倒壊で入学が遅れた新入生がいるって話、覚えてるか?」
    「その生徒がこの部活に入りたいって言っててな……」
    ⚡「本当ですか!?」
    「それはそれは、ぜひ入部していただきたい!」
    👨‍🏫「今年の新入生は物好きが多いな……」

    (探索者に軽く質問させる)
    ・名前は?
    👨‍🏫「たしか成宮っていったかな。下の名前は覚えてないんだが、女子生徒だよ」

    ・クラスは何組?
    👨‍🏫「1-Aだそうだ」

    ・いつ来るの?
    👨‍🏫「今日から学校には来てるらしい。活動日は教えてあるから、ここには早ければ明日にでも来るんじゃないか?」

    話がひと段落したところで先生は部室を去る
    👨‍🏫「じゃあ俺はそろそろ行くから。戸締りはちゃんとするんだぞ」


    ⚡️「そうだ、反町君。実はミ=ゴの実験施設はまだ奥に続いているようなんだが、電子錠がかかっていて先に進めなかったんだ。そこで、反町君にその電子錠の解錠をお願いできるだろうか?」
    💻「鍵の解錠っすね、お易い御用っすよ!それで、次は何日に行くんすか?」
    ⚡️「そうだな……今週の土曜はどうだろうか?」
    💻「土曜日、問題ないっすよ。了解しました!」
    ⚡️「新入部員諸君。入部早々危ない目に合わせてすまない。だが、先日のこともあるし、どうやら君達の力が必要みたいだ。どうか、また力を貸してくれないだろうか?」
    (RP)
    ⚡️「ありがとう!大丈夫、もしもの時は俺が命にかけても守るぞ!」
    👾「とはいえ、考え無しに突入できる自信はありませんよ。新入部員候補の話も聞きつつ、しっかり計画を立てましょう。」
    ⚡️「あぁ、そうだな。」

    (聞きたいこと、やりたいことがないか聞く)
    →ない場合は終わる

    その後はミ=ゴの調査書を作成し、部活動時間を終えた。


    🎥自室(中編)
    君たちが家に帰り、眠りにつくと、以前と同じように夢を見る。それは、あの日見た夢と同じ"誰か"を通した夢だった。
    🎥創造神の自室
    君たちは見覚えのない部屋で勉強机に向かっており、目の前にはノートパソコンが見える。画面には不思議な見た目をしたクリーチャーの画像と名前が複数映っている。
    (アイデアを振らせる)
    成功→それらが部室で見た神話生物の資料と似ていることに気づく。しかし、似ているだけで名前も見た目も別物だ。
    机の上を見回すと、そこにはオカルト雑誌やSF小説、少年漫画が積まれていた。背表紙からタイトルが読み取れるが、マニアックなものなのか、オカルトに興味のある君たちも知らない本だった。
    そして、"誰か"は一通りサイトを見た後、いくつかのクリーチャーの名前をノートに書き留め、パソコンをシャットダウンした。ここで夢は終わる。

    🎥廊下(中編)
     スクリーンパネルで日付を切り替える
    4月21日(火)
    授業終わりの鐘が鳴り、HRでも特に何も言われることなく放課後が始まった。以前倒した教団員やミ=ゴ達のことは、依然として知られてはいないようだった。ほっと胸を撫で下ろしつつ、昨日に引き続き部室へと向かった。
    🎥部室(中編)
    (RP)(部員と会話)
    そんな話をしていると、突然、部室のドアがノックされた。顔を上げると、向こう側から女生徒の声が聞こえる。
    🍎「あの……すみません、怪奇現象研究部の部室はここで合ってますか?」
    部員たちが顔を見合わせていると、部長が勢いよく立ち上がった。
    ⚡️「例の新入生か!遠慮なく入ってくれたまえ!」
    部長がそう言うと、1拍置いてドアが開いた。そこに立っていたのは赤い瞳を持つ可憐な少女だった。
    →立ち絵を出す
    🍎「初めまして、成宮梓と言います。ここの部活に入部したいのですが……」
    (RP)

    梓へ質問させる
    ・建物倒壊の件
    🍎「私は元々都内に住んでいたんですが、父の仕事の影響でこっちの方に引っ越すことになって。それで学校に近いマンションを借りることになったんです。でも、まさかこんなことになるなんて……」
    「以前、家族と一緒に下見に行ったんですが、内装もとても綺麗で、マンションの造りもしっかりしてるように見えました」
    「建築不良だったと言われればそれまでなんですが、何だかずっと違和感があって。何もないのに突然崩れることなんてあるのかなぁと……」
    「今は親戚の家からここに通ってます。住む予定だったマンションよりは距離がありますが、何とか通える範囲なので」

    ・入部理由
    🍎「最近身の回りで不可解な事件が起こって……私が引っ越す予定だったマンションが倒壊したこともその1つです。それと……今月の頭にあった行方不明事件、皆さんはご存知ですか?」
    「実は行方不明になった人の中に私の親友がいるんです。その子もこの高校に入学する予定だったんですが、遊びに行った帰りに行方が分からなくなってしまって……警察の方にも色々と話を聞いたんですが、全く手がかりがなくてお手上げ状態だと……」
    「私はこの辺りの地理には疎いし、他に頼れるところもなくって……そんな時に怪奇現象研究部のポスターを見つけたんです。この部活の人ならもしかしたら何か知ってるかもしれないって思って」
    「警察の方でもわからないのに、こんなことを頼むのはどうかと思うんですが、他に頼れるところがないんです。私にできることは何でも協力するので、どうか私の親友を探すのを手伝っていただけませんか!?」

    ・行方不明の親友の特徴
    🍎「名前は生崎舞子といって、私と同い年の高校1年生です。長い黒髪を1本に結んでいて、背は私より少し高いので……160cmくらいですかね」

    ・異能力は持ってるのか
    🍎「あの、ポスターを見た時から思ってたんですが、皆さんは異能力というものを持っているんですか?」
    「すごい……漫画みたいですね!私はそういうのはなくて……力になれれば良いんですが……」


    話がひと段落したタイミングで円夏が話し始める。
    💻「じゃ、新入部員も加わったことだし、今週の土曜の調査に関して話してもいいっすかね?」
    「僕と梓ちゃん以外は1回行ってるから要らないかなとも思ったんすけど、一応部長の話を元にミ=ゴの研究施設の地図を作ってみたっす」
    ⚡️「もうできたのか!?さすが反町君、助かるよ!」
    💻「鍵のついた扉の向こうは未知数っすけど、山の大きさから予測してこのくらいのスペースはあるでしょうね。電子錠のついた大層な扉があるんなら、その先もきっと暗号やら鍵やらがあると思います。ま、僕の異能力を持ってすれば鍵の解錠なんて朝飯前っすけど!」

    (異能力の話が出なかった場合は以下の会話を挟む)
    🍎「話を聞いただけで地図を作ったんですか?すごい……円夏先輩の異能力ってどんな能力なんですか?」
    💻「僕は異能力の影響で感覚が人より優れてるんすよ。なんで、情報の収集と解析の担当。みんなと比べると地味っすけどね!」
    🍎「異能力にも色々あるんですね……皆さんはどんな能力があるんですか?」
    →探索者たちが答える


    💻「あとは暗号化されてた資料っすね。解析は終わったんでチェックしてください」
    そう言って円夏は資料を手渡す。

    ・ニャルラトホテプに関する資料
    外なる神の一角であり、我らが信仰する対象。その存在は「混沌」そのもの。その全ては謎に包まれている。顕現すれば狂気をもたらし、この世を破滅へと導くだろう。

    ⚡️「ふむ、これだけではまだ情報が足りないな……もう少し調べた方がいいだろう」
    👾「じゃあオレはまた留守番してます。あの研究所で見つけたガラクタ、何かに使えないかと思って……」
    💻「僕も土曜日に向けてもうちょい研究施設の解析やりたいんでパスで!」
    (円夏は交渉技能に成功すれば着いてきてくれる)
    ⚡️「そうだ!せっかく新入部員がこんなに入ってくれた訳だし、調査の後に歓迎会を開くのはどうだろうか?」
    (RP)

    探索
    図書室、コンピューター室が調べられる



    探索
    🎥図書室(中編)
    図書室
    ・資料(図書館)
    君たちが見つけた資料には、他の資料に書かれていたことに加えて、"ニャルラトホテプが千をも超える化身を持っている"という情報が書かれていた。
    (アイデア)
    成功→手に取った資料の続きにあたる、化身についての資料がなくなっていることがわかる。
    →図書委員に貸し出し情報を見せてもらうと言った場合、厳格な図書委員が登場。
    「委員会で管理してるものなので見せられません」
    交渉系技能-20で情報を開示してくれる(RPが雑な場合はマイナス補正増幅)
    成功→絹川繭が借りていることがわかる。(その後、本人に聞く場合ははぐらかされる)


    ・創造主の日記(クリティカル、図書館-50)
    君が文献を漁っていると、手に取った資料に一枚の紙が挟まっているのを見つける。
    ■■■■に怒られた。いつまでそんなことをしてるんだって。そんなことって何?■■■■のこと、何も知らないくせに。私は■■の■■に逃げなきゃ生きていけない。私から■■■■を取り上げるのなら、■■■■が私を助けてよ。
    🎥図書室(歪み)
    文章を読み終わったその時、君たちは世界が歪んだような感覚に陥る。何が起こったのかと動揺したが、その感覚は一瞬のもので、すぐになくなった。


    🎥コンピューター室(中編)
    コンピューター室
    ・ニャルラトホテプの化身(コンピューター、知識-20)
    ネットのオカルト記事や掲示板でニャルラトホテプについて調べた。そこにはニャルラトホテプの化身にどのようなものがいるのか、が複数記されていた。
    ・闇をさまようもの
    赤い石から顕現する黒い翼と燃える三眼を持つ煙のような化身。暗闇の中ならどこにでも出現できるが僅かな光にも耐えられない。
    ・無貌の神
    古代エジプトで崇拝されていた化身。三重冠を身に付けた、ハイエナの体に禿鷲の翼を持つ無貌の黒いスフィンクス。
    ・浮き上がる恐怖
    人間に憑依して顕現する化身。宿主が死ぬと裂けた体から抜け出る黒ずみ粘つくゼリー上の物体。
    ・骨格の恐怖
    ボロボロのローブを纏った巨大な骸骨の姿をした化身。両手が鉤爪のようになっている。

    どれも根拠のない情報で真偽は不明である。

    ・創造主の日記(クリティカル、コンピューター)
    続けて調べていると「日記.tex.」というファイルを見つける。
    今日はアドバイスをもらった。■■■がなくてつまらなかったらしい。やはり■■■を■■■だけでは足りなかったのかもしれない。この■■は採用しないつもりだったけど、最初の■■通り、次は■■■■を■■■■る■■に■■■■せて、■■■■と■■せようと思う。 ……ごめんね、■■。
    →部長に見せた場合、部長は表情を曇らせる。
    ・何か気になることがあるのか
    ⚡「いや、なんでもない。……少し胸騒ぎがしただけだ。気にしないでくれたまえ!」
    (これは創造主が部長に対して申し訳なく思う気持ちを綴った日記のため、これを読むと部長は感覚的に自分が謝られているように感じる。しかし、日記の主に心当たりはない)


    🎥部室(中編)
    さて、君たちは調査を終えて部室に戻る。ふと窓の外を見ると、空に薄い赤色が広がり始めている。時計の方に目をやると、部活動の終わる時刻が近づいていた。
    ⚡️「ふむ、あらかた調査は終わったようだ。それじゃあ、新入部員歓迎会に行くとしようか!」
    💻「新入部員たちは時間大丈夫っすか?今なら先輩たちの奢りでタダ飯食べれるっすよ!」


    🎥ファミレス
    新入部員歓迎会
    そうして君たちは学校の近くのファミレスへ来た。夕飯時には少し早く、平日なこともあって、店内は比較的空いていた。店員が人数を確認し、君たちは席に通される。
    →どこに座るか選ばせる(席に特に意味はないけど、NPCの隣に座ってほしい(願望))

    ⚡️「ここは俺たちが奢るから好きに選んでいいぞ!」
    👾「あんまり高いのはナシでよろしく」
    (RP)
    探索者は自由に先輩たちに質問できる。
    梓の告白にも繋がるかもだから、恋バナとかしたら面白いかもしれない。
    このタイミングから、朧京介は能力について聞かれると教えてくれるようになる。
    👾「オレの能力?……まぁ、みんなにならいいか。これからどんな目に遭うか分からないしね。オレのは、"他者の精神に働きかける能力"だよ。洗脳みたいな大それたことはできないけど、それとなく行動を誘発することができるかな。」
    👾「虫の知らせ、直感、とかに近いかもね。戦闘に使うなら、敵の攻撃の時に攻撃を躊躇わせてダメージを軽減させる、って感じかな」

    話がひと段落したタイミングで解散
    →レジ前で先輩たちがまごついてる
    💻「やば……僕、細かいの持ってないっす。5000円札しかない」
    👾「ったく、前から行くって言ってたんだから、崩しときなよ……」
    💻「朝コンビニでお菓子買ったのが悪かったか…」
    ⚡️「よし、ここは俺が出そう。一番先輩だからな! 」
    💻「マジっすか!?流石部長!懐広いっすね〜!」

    部員たちは部長に奢ってもらって帰宅する。


    🎥自室(中編)
    寝る準備を整え、布団に入って目を瞑る。君たちはしばらくして眠りについた。そして、また、あの不思議な夢を見る。
    🎥創造神のリビング
    「いつまでそんなことしてるの?」
    怒っているような、呆れているようなそんな声が聞こえてくる。君たちは夢の中で椅子に座っており、目の前のテーブルには食事が並べられていた。この感覚は先日見た夢と同じだ。また君たちは同じ"誰か"になっていた。
    「ずっと部屋に閉じこもってるから勉強でもしてるのかと思ったら、くだらないことに時間を使って……」
    先程から聞こえる声は、テーブルを挟んで向かい側に座る女性のものだった。"誰か"は項垂れるように下を向いていて、女性の顔を見ることはできない。
    「あの人もいなくなっちゃったんだから、しっかりしてもらわないと困るの。くだらないことばかりしてるなら、部屋にある本もノートも捨てるから」
    スプーンを握っている右手に力がこもり、指先が震える。"誰か"は何か言おうとしたのか口を開いたが、結局言葉になることはなかった。数秒して向かい側からため息が聞こえ、視界が段々とぼやけていく。そして、涙がこぼれ落ちた瞬間、君たちは目を覚ました。


    🎥森(明るめ)(中編)
    スクリーンパネルで日付を切り替える
    4月25日(土)
    遂にミ=ゴの研究所の調査を決行する日がやってきた。午前11時、天候は穏やかな晴れ。まだまだ午前中とは言えど、森の中は以前と変わらず湿っていて薄暗い。ただし前回と違うのは、時折降り注ぐ柔らかな木漏れ日と、君たちの面持ちだ。

    君たちが森の中を進んでいると、ふと隣を歩く梓が不安そうな顔をしていることに気づく。
    (探索者が声をかける)
    🍎「あぁ、いえ……今になって実感が湧いてきたっていうか……舞子ちゃ……私の親友が本当に化け物が起こした事件に巻き込まれたのかって考えたら少し怖くなって」
    (探索者に励まさせる)
    🍎「ありがとうございます…!(探索者)くん/ちゃんが居てくれて心強いです」

    🎥研究施設 廊下(中編)
    鬱蒼とした茂みを分け入り、研究所の中へ踏み込む。事前に作成した地図のおかげもあって、君たちは難なく黒い扉の前まで辿り着いた。円夏が解錠に取り掛かると、しばらくして無機質な電子音が鳴った。
    💻「よし、これで解錠完了っす!」
    ⚡️「さすが反町君、助かったよ!」
    💻「お役に立てて何より!」
    (聞き耳を振る)
    💻「何も聞こえないっすね。先に進みましょうか!」

    廊下を少し進むと、右手側に部屋がある。扉には鍵がかかっている。
    (円夏が鍵開け)

    🎥研究施設(中編)
    1つ目の研究室
    君たちが部屋の中へ入ると、ツンとした薬品の匂いが鼻をつく。部屋の真ん中に陣取る大きなテーブルには、様々な色の液体や器具が並べられていた。おそらくここは研究室だろう。
    →テーブルが調べられる。

    容器、資料、カード状の何か が見つかる(目星)

    ・容器
    テーブルの上には薬品や器具の他に、見覚えのある容器が1つ置いてあった。それは前回の調査で棚に並べられていたものと同じ形状をしている。おそらく中身も同じだろう。
    🍎「なんの容器だろう……」
    (脳が入っていたと教えるか教えないかの選択)

    ・資料
    容器の隣に紙が複数枚重なっている。紙には記号のようなものが羅列されているが、君たちには読み取ることができない。外国語だと仮定しても全く見覚えがないため、これは人間が書いたものではなさそうだ。
    →円夏に渡した場合も読めない
    💻「どれどれ……フォーマット的に何かの実験結果っぽいっすね。うーん……人が暗号化したものなら解読可能なんすけど、ミ=ゴの言語翻訳は流石の僕にも無理っすかね〜……」

    ・カード
    カードを手に取り、裏返してみると、それは学生証だった。角も欠けていない綺麗な学生証には、顔写真と共に、都立三栖加戸高校 1年A組 生崎舞子(いくさきまいこ) と印字されていた。
    🍎「舞子…ちゃん……?」
    SAN値チェック 梓以外 0/1
    梓が容器の中身を教えられた場合→1d3/2d3
    教えられなかった場合→1/1d3


    2つ目の研究室 
    その反対側にあった扉には、鍵はかかっていないようだった。
    (聞き耳)
    何も聞こえない

    →中に入る
    中に入って部屋全体を見回すと、先程と同じように大きなテーブルが置かれている。しかし、この部屋に置かれている物は、研磨機などの機械類が主だった。

    (目星)
    完成品らしき武器や使えそうな素材が見つかる。
    👾「これはこれは興味深い!後で戻ってきた時に、一部を回収して行きます」


    🎥研究施設 廊下(中編)
    部屋を出て先へ進むと、通路が二手に分かれていた。先に伸びる通路は狭まっており、いずれも先はゆるくカーブしていて見通せない。君たちはこれからどうするか、軽食を取りながら話し合う。
    (探索者から二手に分かれる提案が出なさそうなら誘導)
    👾「暗くなった山道は危ないし、できれば日が暮れる前に帰りたい。ここは、二手に分かれるのはどうでしょうか?」
    ⚡️「朧君、さすがに危険じゃないだろうか?まだ奥にミ=ゴが何体いるか分からない」
    💻「通路の狭さと山の奥行きから、いたとしてもそれぞれの通路に1、2体って感じっすかね。仮に、もっといるとしたら、僕が電子錠を解錠した時点で襲われててもおかしくないんで」
    👾「ミ=ゴとの戦闘は想定済みだ。前回の戦闘で実態も知れているし、この狭い通路を多人数で動くのは得策じゃない。むしろ、どちらかの通路が塞がれた場合なんかに、助けに行ける人員を残す必要があると思います」
    ⚡️「ふむ、確かに一理あるな。よし、それではどう分かれようか?」
    (RPしながら誘導)
    💻「僕は戦えないんで、できれば部長に着いていきたいっすね。部長強いんで!」
    (右:梓、京介)(左:部長、円夏)


    右側
    しばらく通路を進んでいくと、扉が道を塞いでいた。どうやら鍵がかかっているらしく、押しても引いてもビクともしない。
    (鍵開けを振らせる)
    👾「最初からツマづくとはな……一旦反町を連れて戻ってくるか?」
    🍎「あの、みなさん少し下がってもらえますか?」
    (後ろへ下がらせる)
    🎶Trick style
    (梓 STR*5判定)
    すると、梓は勢いよく脚を振り上げ、扉を思いきり蹴飛ばした。衝撃で金具が外れ、扉は大きな音をたてて後ろに倒れる。
    🍎「実は私、去年までキックボクシングをやっていて……女の子らしくないかなって思ってやめちゃったんですけど」
    (RP)

    🎶古い実験施設
    壊れた扉を越えると、長い廊下に出た。扉が3つあるのがわかる。


    🎥研究施設(中編)
    1番手前の部屋
    鍵はかかっていないようで、扉は簡単に開いた。そこは少し広い部屋だった。広さこそ違えど、中の様子は今まで見てきた部屋と大差ないように思う。
    (目星)
    部屋の端には、また見たことがない大きい機械が置いてある。そして、床にはガラクタ類が転がっている他、黒々とした鉱石が山のように積み上がっていた。
    →それぞれ確認しても特に惹かれるものはない
    👾「ミ=ゴは鉱石を集めてるらしいから、それじゃないか?」
    👾「どうやらここは外れっぽいね。先に進もう」


    2番目の部屋
    (鍵開けor梓のSTR*5で破壊)
    そこは先ほど入った部屋の半分ほどの大きさの部屋で、1つ薬品棚があるだけで他には何も置かれていない。
    (薬品棚を調べようとしたところで聞き耳)
    扉の向こうから羽音のようなものが聞こえる。それは段々と近づいてきていた。
    その音の主は扉を越えて部屋に侵入してくる。それは甲殻類のような身体に、3対の鉤爪の付いた手足と一対の羽を携え、渦巻く黒い頭部には無数の触覚を生やしている。それは君たちが1週間前に出会った化け物と全く同じ見た目だ。目の前に現れたのは1体のミ=ゴだった。
    梓のみSANチェック 1/1d3


    🎶Objective Point
    戦闘処理
    ミ=ゴ1体 バイオ装甲8

    ミ=ゴA
    STR 11 CON 9 POW 9 DEX 17 SIZ 9 INT 10
    火炎放射器(50) 2d6  ハサミ(30) 1d6


    🎶古い実験施設
    戦闘終了後
    👾「とりあえずここのミ=ゴは倒せたか。みんな、怪我はない?」
    (RP)

    (薬品棚を調べる)
    棚の中には複数の瓶が収納されていた。そこには様々な色の液体が詰められている。
    →薬学と医学が振れる
    ・MP回復薬(薬学)
    使用すると、1つにつき2d3のMPが回復する
    ・HP回復薬(医学)
    使用すると、1つにつき2d3のHPが回復する


    3番目の部屋
    廊下へ出て3番目の部屋へ向かうと、扉が既に開いていた。おそらく、先ほど倒したミ=ゴはここから出てきたのだろう。部屋には大きなテーブルがあり、その上には作りかけの機械のようなものが置いてある。これもまた見たことのない形状をしていて、どこがスイッチになっているかもわからない。触るのは危ないかもしれない。
    (アイデア-20 or 目星-50)
    ふと、テーブルの裏を覗いてみると、メモのようなものが貼られているのを見つける。

    ・創造主の日記
    周りからの■■が苦しい。お前らに■■■■の何がわかるんだ。■■■■は私の■■な■■だ。お前らの玩具じゃない。■■■■は誰にも渡さない。
    🎥研究施設(歪み)
    それを読み終わった瞬間、君たちはまた世界が歪んだような感覚に陥った。それは前回のものよりも長く、歪みも大きかった。目眩では片付けられない不気味な感覚に、君たちは明らかな異常を感じ取るだろう。

    (目星)
    周りを見回すと、先に続く道や扉が存在しないことがわかる。君たちが来た右側の通路はここで行き止まりのようだ。
    👾「それじゃ、戻ろうか」


    (反対側の描写に移る)
    🎥研究施設 廊下(中編)
    左側
    奥へ伸びる通路を進むと、右側の壁に扉があった。どうやら扉に鍵はかかっていないようだ。

    1つ目の扉
    (円夏が部屋に入る前に聞き耳)
    💻「音はしないっすけど……これ………嫌な臭いがしますね。入るなら覚悟した方がいいっすよ」

    🎥研究施設(中編)
    扉を開けると、信じられないような光景が目に飛び込んでくる。むせ返るような血の臭い、そして腐敗臭が君たちを襲った。床には一部が変色し、溶けかけた無惨な死体が転がり、机の上には臓物らしき臙脂色の肉塊。それらはここで起こった惨状を生々しく思い起こさせた。
    SAN値チェック 1or1d3
    (アイデア)
    死体の容姿と梓から聞いた親友の特徴が一致していることに気づく。長い黒髪の生えた頭が激しく損傷していることから、脳が抜き取られたのではないかと思う。
    (目星)
    部屋全体を見回すと、部屋の端に黒い鉱石が積み上げられていることがわかる。
    →石の山を漁ると、1つだけ見た目の違う石が混ざっている。それはうっすらと青く光っており、手に取ると不思議な心地がする。


    🎥研究施設 廊下(中編)
    2つ目の扉
    部屋を出て通路を少し行くと、正面に扉があった。ほかの扉よりもやや頑丈そうで、鍵がかかっている。
    (聞き耳)
    何も聞こえない
    (円夏が鍵開け)
    🎥裏口
    扉を開けた瞬間、強い風がこちら側に吹き込んでくる。思わず細めた目を開けると、目の前には鬱蒼とした森が広がっていた。
    ⚡️「どうやら、ここは裏口の様だな。山の反対側に繋がっていたのか」
    (しばらく調査するRP)(山の大体どのあたりかを確認)
    ふと顔を上げると、部長がなにやら不安げな顔をしている。
    (RP)
    ⚡️「あぁ、すまない。ただ、少し落ち着かない気分でな」
    ⚡️「体調不良とまではいかないんだが、どうも本調子では無い気がして……嫌な予感、というやつだろうか?」
    ⚡️「大丈夫だ。それでは、一度合流地点に戻ろう」


    🎥研究施設 廊下(中編)
    合流地点
    合流地点に戻ると、既に梓達が到着していた。
    ⚡️「よし、集めた情報を整理しよう!」
    (RP)

    梓に親友の死体があったことを報告するか否か
    🍎「そっちには何か手がかりはありましたか?舞子ちゃんは……」
    死体について言う→SAN値チェック 2/2d3

    (話し終わったら京介は材料取りに抜ける)
    👾「使えそうな機器やガタクタ、とりあえず持てる分だけ回収してきました」

    ⚡️「裏口から帰るルートで何か見つかるかもしれないし、ここは裏口から脱出するのはどうだろうか?」
    💻「賛成っす。距離的にもこっちの方が早く森から抜けられると思うんで」
    (RP)(何か提案があったら採用)(二手に分かれて帰る、京介が集めた機器を調べる、など)
    ⚡️「それでは、出口に向かおう」


    🎥裏口
    (目星)
    裏口から出てふと脇を見ると、二つに折られた2枚の紙が落ちていた。
    →拾い上げて見る
    土にまみれ汚れた紙を開いてみると、手書きで文字が書かれている。そこにはこう記されていた。

    ・土に塗れた紙
    ついにニャルラトホテプ様の顕現の手筈が整った。教祖様のご意向で、儀式の決行は4月26日の夕刻になるそうだ。主様の顕現は我らが望み、世界の破滅を導かん。
    蝋燭を灯し、──を用意し、呪文を唱え、目を閉じ、崇める。さすれば主様は我らの呼び声に応え、目覚めるだろう。主様と終末を見届ける。それが我等の使命である。同胞の犠牲は厭わない。何としても、儀式は完遂せねばならない。

    重なった紙を調べると、地図らしきものが書かれている。汚れていて読みづらいが、何かの施設らしい。

    (目星)
    複数の足跡が残っていることがわかる。それは山の奥へと続いている。
    →他の部員に見せる
    ⚡️「今この状況を理解しているのは俺たちしかいない!俺たちが教団を止めなければ!」
    💻「ちょっとその紙、貸してもらえます?」
    (円夏が心理学 紙越しなのでマイナス補正-20)
    💻「嘘は書いてないっぽいっすね。書いた人間が本気で狂ってて、そう信じ込んでる可能性も捨てきれないけど……」
    (RP)

    (行くか行かないかの選択)
    👾「正直、危険すぎる。でも、かといって何も見なかったふりをする訳にはいかないね。新入部員、どうする?もちろん強要はしないよ」

    🍎「私は行きます…!怖いけど、皆さんが私に協力してくれたみたいに、今度は私が皆さんの力になりたいです」
    💻「本当に世界が終わるのなら、じっとしてても仕方ないっすからね。僕も協力します」

    💻「とりあえず地図は僕が預かっておきますね。この辺の地理と照らし合わせて明日までに場所割り出すんで」
    ⚡️「それでは、明日の午前10時に学校の最寄り駅で集合しよう」

    解散

    🎥自室(中編)
    帰宅後
    怒涛の急展開に心も落ち着かない夜。本当に儀式とやらが行われるのか、世界は滅亡するのか……その真偽はわからないが、とにかく明日に備えて寝ようと君たちは布団に入った。すると、(探索者のうち一人)のスマホが鳴る。画面を確認すると、それは梓からの着信だった。

    🎶人狼の為の子守唄
    (電話をとる)
    🍎「起きてましたか?夜遅くにすみません……」
    🍎「立て続けに色々なことが起こったからか眠れなくて……少しだけでいいので、落ち着くまでお話してくれませんか?」
    (RP)

    会話例
    🍎「本当に世界が壊れるなんてこと……あるんでしょうか。今日戦った化け物のこともまだ受け止めきれていなくて……」
    🍎「でも皆さん優しくて、すごく救われました。舞子ちゃんがいなくなって、お家が壊れちゃった時は誰も仲間がいなくて辛かったんです」
    🍎「……それで、特に(探索者)くん/ちゃんの気遣いが嬉しくって、つい声が聞きたくなって電話しちゃいました。迷惑……だったかな?」
    🍎「本当に?夜中に急に電話かけてきて面倒だな、とか思ってない……?」
    (そんなことないよ みたいな言葉を引き出す)
    🍎「やっぱり優しい。……そういうとこ、好きです」
    🍎「……あっ、いや、これは違くて……!」
    🍎「…嘘、違くないです。……(探索者)くん/ちゃんが好きです」
    🍎「急に変なこと言ってごめんね、こんな大変な時に……でも気持ちは本当だから」
    (返事を促す)

    (OK)
    🍎「ほ、本当ですか!?嘘ついてない…?」
    🍎「嬉しい……これからもよろしくね」

    (NO)
    🍎「そう…ですよね、急に電話かけてこんなこと言ってごめんね」
    🍎「もう遅いから切った方がいいですね。話付き合ってくれてありがとうございました…!じゃあ、また明日…!」


    🎥創造神の大学
    全員が眠りにつくと、君たちは夢を見る。今回もまた、同じ"誰か"を通した夢だった。ここ数日で慣れた感覚に「またこの夢か」とぼんやりと思う。夢の中で、まず君たちの視界に映ったのはスマホの画面だ。そこにはネット掲示板のようなサイトが表示されている。しかし、視界は揺れていて書き込まれた文字を読むことができない。どうやら、その"誰か"はスマホを持ちながら歩いているようだ。一度立ち止まり、画面に映った文字を読み取ろうとスマホを顔に近づける。すると、ふいに何かとぶつかった。思いのほか強い衝撃に、顔に近づけたスマホは投げ出され、抱えていた本とノートが床に滑り落ちた。誰かはそれを拾い上げるより先に、反射的に顔をあげる。そこには女が三人立っていた。そして、そのうちの一人が左肩を抑えながらこちらを睨みつけていた。それを見て、君たちはすれ違いざまに彼女とぶつかったのだと理解する。心臓が激しく脈打つのを感じながら、その女を見ていると、彼女はすぐにこちらから目をそらし、ほか二人に声をかけて歩き出した。彼女たちはしばらくして廊下の奥へと消えていった。床に落ちているものの中から、まずノートを拾い上げる。名前もタイトルも書かれていない、無地の表紙が君たちの視界に映った。そして、"誰か"はゆっくりとノートを抱きしめ、息をついた。
    ここで夢は終わる。

    MP全回復

    🎥駅(昼)
     スクリーンパネルで日付を切り替える
    4月26日(日)
    午前10時。天気は曇り。時折強く吹き付ける風が、君たちの心をざわつかせる。
    君たちが真剣な面持ちで互いの顔を見合わせていると、円夏が地図を出して話を始める。
    💻「教団本部はここから直線距離で10㎞先、山を越えて北の方角っすね。昨日の今日なんで現地には行けてないっすけど、ルートは頭に入ってるんでご安心を」
    💻「場所は確実に押さましたけど、電車使う距離なんでのんびりしてる暇はないっすよ。準備ができたらすぐに向かうんでそのつもりで」
    円夏が場所の説明を終えると、一際大きな荷物を携えた京介が、一晩でこしらえた武器と防具の説明を始めた。

    以降、君たちは以下の能力の強化、装甲の付与を受ける。
    ・全員に永続の装甲5を付与、MP上限5上昇
    HO1
    ・固有技能ダメージ強化 3d5→4d5

    HO2
    ・固有技能強化 MP消費量×1d3→1d4のHP回復
    ・新たに、2MPを消費することで任意の味方のダイスを次のターンで一つ増やす強化能力を得る(重複不可)

    HO3
    ・固有技能ダメージ強化 MP消費量×1d5(一度に使えるMPは5まで)

    御旅屋雷
    ・固有技能ダメージ強化 1ターン使用し、MP消費量×2d8(一度に使えるMPは3まで)

    (探索者の準備ができたら出発)
    君たちは不安と使命を胸に抱き、教団本部へと向かった。


    🎥教団本部 外観
    教団本部
    地図を見ながら電車を乗り継ぎ、しばらく歩くと、塀に囲われた古い建物が見えてきた。周囲に大きな建物は無く、近くの家も全てが空き家のようだった。道路に面した白い壁は枯れかけた蔦に覆われており、門の奥を覗くと玄関が見える。

    (玄関を見る)
    丈夫そうな玄関。インターホンも監視カメラも付いていない。
    ⚡️「時間がない、急ごう!」
    鍵開けorSTR×5(梓に頼めば梓がやってくれる)

    🎥教団本部 廊下
    君たちは中に突入し、身構えるが、玄関付近には人がいなかったのか誰も出てこない。
    少し先へ進むと、部屋が2つある。ここから部屋の探索ができる。


    探索
    🎥教団本部 部屋
    1つ目の部屋
    鍵はかかっていない。そこは6畳ほどの小さい部屋で、壁際に鎮座する本棚にはファイルや書籍類がギッシリと詰められている。どうやらここは資料室のようだ。
    本棚が調べられる。

    ・ニャルラトホテプの資料(図書館)
    この世界に狂気と混乱をもたらす絶対の存在。千の化身を持つ。この化身とは、ニャルラトホテプ様自身が化けている訳ではなく、それぞれが同時に存在することもできる。ニャルラトホテプ様それ自体に干渉することは不可能だが、化身の姿で顕現させることはできる。一心に崇め、生贄を捧げることで願いを聞き入れて頂けるらしい。

    ・創造主の日記(図書館-40)
    本と本の間からノートの切れ端のような紙が出てくる。そこには乱雑な筆跡で文字が書かれていた。
    苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。頭がおかしくなりそうだ。■も全然効果がない。脳にこびりついた言葉が離れてくれない。お願い誰か助けて。助けて、私の、私だけの■■■■…………
    🎥教団本部 部屋(歪み)
    君たちがそれを読み終わった瞬間、世界に強烈な歪みが生じる。空間に亀裂が走り、一瞬視界が明滅した。今までは感覚的なものに過ぎなかったが、今回の歪みは一際大きく、確かなものだった。数秒して世界は何事も無かったかのように元に戻ったが、君たちは突然 災害に巻き込まれたような衝撃を受ける。
    SAN値チェック 0/1
    (円夏がメモに心理学)
    💻「これは……強い不安と狂気を感じる。見てるとこっちに語りかけてくるみたいな変な感覚が……あ〜なんか気分悪くなってきたっす……」
    円夏 SAN値チェック 0/1


    🎥教団本部 会議室
    2つ目の部屋
    この部屋にも鍵はかかっていない。君たちが中に入ると、まず長机と複数の椅子が目に入る。続いて部屋の奥に目をやると、薄汚れたホワイトボードが置かれている。おそらくここは会議室だろう。
    机とホワイトボードが調べられる。


    机の上には会議で使われたであろう資料が残されている。資料はかなりの枚数があることに加えて、文章の所々が暗号のようなものに置き換わっている。すべてに目を通すとなると、かなり時間がかかりそうだ。
    →効率よく必要な情報を見つけるには目星

    君たちは膨大な資料の中から気になるものを2つ見つける。その1つは図鑑の1ページをコピーしたような紙で、鉱石の画像が印刷されている。その鉱石は、ミ=ゴの研究施設で見つけた青い石とそっくりだ。その画像の隣には、手書きで文章が書き込まれている。

    ・青い石の資料に書かれた文章
    主様の力は偉大なり。全てを崩壊へ導く、まさに神と呼ぶにふさわしい力だ。しかし、厄介なものがある。それが例の青い石だ。ミ=ゴ達は主様を呼び出す赤い石、トラペゾヘドロンの研究の最中にその石を創ってしまった。奴らめ、その好奇心を満たすためだけにそんな物を創りおって。できれば儀式の日までに回収したいが、時間もあまりない。もし、邪魔者がこの青い石を持ってきたら儀式の前に奪えばいいだろう。主様の力は絶対である。そんな石ころ一つで計画は破綻しない。教祖様は必ずや儀式を成功させ、世界を破滅へと導くだろう。

    そして、もう1つは儀式の手順が書かれた紙だ。魔術や呪文に関するものなので読む場合はオカルトで判定する。
    ・儀式の手順(オカルト)
    まず、条件に見合った宿主に、時間をかけて主様との干渉を行うことで寄生させる必要がある。一年も経てば、器は内部の変容を終え、顕現の準備が整う。儀式の舞台準備としては、崇拝者複数人で顕現の舞台を囲み、狂乱の舞を舞う。舞を終えた時、老齢の崇拝者が尖った石で身体を抉り、その血を捧げることで準備を締めくくる。最後に、器が舞台に到着した後、呪文を唱え、生贄を捧げる。祈りが主に届いた時、我らが念願、世界の終焉を迎えられるだろう。


    ホワイトボード
    君たちがホワイトボードを見ると、掠れた字でタイムスケジュールが書かれていた。
    ・教団員のタイムスケジュール
    決行日:20××年4月26日
    7:30 集合
    8:00 供物・触媒準備
    8:30 舞を開始
    9:00 教祖様到着
    準備完了後、即時儀式を遂行

    (すべて調べ終わったところで聞き耳)
    🎶Soldier Gets Pitchfork
    微かな音だが、部屋の外から複数人の足音が聞こえる。足音は徐々にこちらに近づき、君たちのいる部屋の前で止まった。
    💻「流石に気づかれたっすね……待ち伏せされてますけど、どうします?」
    ⚡「もう儀式までの猶予もあまり無さそうだ。迎え撃つしかない!」
    (少し作戦会議→探索者に何か案があれば採用)

    🎥教団本部 廊下2
    君たちが部屋から出ると、やはりそこには黒いフードを被った教団員達が待ち伏せていた。君たちが出てきたことに気づくと、彼らはすぐに臨戦態勢に切り替え、容赦なく襲い掛かってくる。


    🎶Ride out
    戦闘処理
    教団員5人
    STR 12 CON 11 POW 9 SIZ 14
    (肉弾戦はDB1d4)
    技能・DEX
    F(6)→全体攻撃能力 MP4消費で全員に3d4ダメージ
    G(8)→マーシャルアーツパンチ
    H(10)→組み付き60%、マーシャルアーツ50%(マーシャルアーツ組み付きで2d6ダメージ)
    I(12)→組み付き60%、マーシャルアーツ50%
    J(14)→攻撃系異能力 MP1消費につき1d4ダメージ(一度に消費できるMPは5まで)見えない衝撃波のようなイメージで回避不能、マーシャルアーツ50、こぶし50

    組み付きを持ってる教団員は部長を狙う、それ以外はほかの部員を狙う。
    MPを使い過ぎそうな雰囲気があったら、NPCにこの後の戦闘を匂わせて探索者にMPを温存させるように促す。


    🎶黒の夢
    戦闘終了後
    君たちが先を急ごうとすると、倒れている教団員のうちの1人が苦しみながら言葉を発する。
    「もう…儀式の準備は、整った……お前たちが何をしても、主様は…顕現する……」
    →追加で何か聞こうとしても、力尽きてもう喋らない。

    廊下を進むと、まず大きな両開きの扉が目に入る。続いて、君たちはその隣に今までと同じ一般的な扉があるのを見つける。


    🎥教団本部 倉庫
    倉庫
    鍵はかかっておらず、ドアノブを回すと簡単に開く。ダンボールや木箱などが大量に積まれていることから、倉庫であることがわかる。
    ダンボールと木箱が調べられる。

    (ダンボールに目星)
    ダンボールの中には大小様々な蝋燭が詰められていた。手に取ってみても特に違和感はない。ただの蝋燭だ。

    (木箱に目星)
    木箱の中には怪しげな置物が複数入っていた。いかにも怪しい宗教団体が持っていそうな不気味な見た目をしている。しかし、手に取ってよく観察してみても、特に魔力などは感じない。

    (幸運orクリティカルorクリチケ)
    ・MP回復薬
    1つにつき2d3のMPが回復する
    ・HP回復薬
    1つにつき2d3のHPが回復する


    🎥教団本部 廊下
    👾「いよいよ残すはこの扉だね。準備はいい?」
    (RP)
    (大広間の扉を開くか聞く)
    扉を開く前に部長が部員たちに声をかける。
    ⚡️「頼りにしてるぞ、みんな」


    🎥教団本部 大広間
    大広間
    君たちが重い扉を開くと、そこは教会の礼拝堂のような厳かな雰囲気の部屋だった。照明がついていないため、部屋の中は薄暗く、視界はあまり良くない。
    (目星)
    君たちが見渡した限り人は見当たらない。
    中央の床には魔法陣のようなものが書かれており、それを囲むように蝋燭が複数置かれていた。蝋燭の揺らめく明かりに照らされて、魔法陣の上に赤黒い液体がこびりついているのが見える。
    奥を見ると、段差になったステージのようなものがあり、端には黒い垂れ幕が下がっていた。
    (RP)

    「あーあ、誰も殺せなかったのね」
    静かな大広間に、突如女の声が響いた。
    声の方へ振り向いた君たちは、次の瞬間、息をのむ。
    (立ち絵出す)
    檀上の端から現れたのは、怪奇現象研究部の幽霊部員、絹川繭だった。
    黒い装束を身に纏い、長い白髪を緩やかに結った彼女は怪しい笑みを浮かべている。
    🧵「ご機嫌よう、皆さん。そして残念だわ。……本当は、こんなに多人数で来てほしくなかったの」
    絹のように艶やかな声に、君たちはまるで糸で縛られているかのような感覚を覚える。振り返ると、先輩達もあまりの驚きに目を見開いて硬直している。

    質問
    ・お前が教祖なのか
    「えぇ、そうよ。」

    ・なぜこんなことをしているのか
    「ふふっ、私たちはね、世界の破滅を望んでいるの」

    ・日記について
    「あぁ、貴方たちも見てしまったのね。……答える義理は無いわ。強いて言うなら、神の断片、かしらね」

    ・神とは
    →創造神の話題に触れた瞬間、質問フェーズは終了。繭の語りに移る。
    神の話題にならない場合も一定時間で質問は切り上げる。
    🧵「はぁ、お喋りはここまでにしましょう」

    🧵「親愛なる、ニャルラトホテプ様。私達が、主様のためにどれだけの労力を費やしたのか、分からないでしょう?でもね、もういいの。こんなに思い通りに動いてくれたんだもの。ねぇ、かわいい操り人形さん」
    君たちの言葉など、まるで耳に入っていないようだ。狂気を孕んだ表情で、繭は続ける。
    🧵「嫌い、嫌い、嫌い。大っ嫌いよ、こんな世界。私の意思も行動も存在も、全てあの人の思い通り。こんな世界、壊れてしまえばいい!どこまで行っても私はずっと逃がれられない。虫唾が走るわ。でもね、でもね、こんな世界で、大好きな貴方だけは、絶っ対に譲れないの!あぁ、ニャルラトホテプ様!こんな世界、全て壊してしまいましょう!それで私は貴方と一緒に終末を見届けて、最悪な世界だったねって、一緒に終わりを迎えるの!だから、ずっとずっとずっとずっとずっとずっと待っていたわ!親愛なる主様が、貴方の中で目覚める日を!……もっとも、私のこの願いさえも、あの人の筋書きかもしれないけど。それでも私は──愛してるよ、御旅屋雷くん」

    次の瞬間、御旅屋雷が呻き声をあげる。その声に君たちが振り向くと、黒いナニカが彼の身体を突き破っていた。彼のシャツの左胸と右腹部からはみるみる血が滲み、黒いナニカは次々と彼の身体を串刺しにしていく。それらは脈動し、彼の体内をえぐるようにうねると、裂けた腹部からずるりと臙脂色の内臓が引きずり出された。
    ⚡️「逃……げ……」
    彼の絞り出すような声が漏れ、途端に口元から血が噴き出る。辺りが鮮血と臓物の臭いに包まれ、骨が折れる音、体液が飛び散る音が鼓膜を揺らし、脳を蝕んでいく。彼の内部から這いずり出てくる黒いソレが、肉を引き裂き彼の全身を飲み込むと、その禍々しい全容が現れた。
    全身に血管が浮き上がった黒い弾力性のある塊。幾百もの刺に覆われた触手。ぬらぬらと蠢く口。彼の血にまみれた身体は、宙に浮遊し、黒い触手を縦横無尽に振り回す。
    ニャルラトホテプが化身の一つ。浮き上がる恐怖が現れた。
    ──あまりの衝撃に君たちの意識が遠くなりかけた瞬間、手元の青い石が熱を帯び、眩い光を放った。すると、目の前の化け物は萎縮したように触手をビクリと震わせる。その強烈な光は、化け物を弱体化させ、君たちの精神を守護する。
    SAN値チェック3or3d4
    🧵「貴方たちは生贄よ。……あぁ、親愛なる主様。大好きな雷君。私達の手で、全てを終わらせるの!!」


    🎶Devine Fencer
    戦闘処理
    (戦闘システムの説明)
    ・10ターンが経過すると魔石の力が消え、本来の力を取り戻し強制的に全滅する

    浮き上がる恐怖(弱体化後)
    ステータス
    STR 50、CON 30、SIZ 20、INT 82、POW 100、DEX 19、HP 75、DB 1d4、装甲なし

    攻撃
    魔手 70% 2d6+1d4 (DB)
    固有技能(部長のもの+DB)
    80% 1ターン後にMP消費分×2d8+1d4

    絹川繭
    ステータス・技能
    STR 7 CON 9 POW 13 DEX 10 APP 15 SIZ 11 INT 13 EDU 12
    異能力:透明化
    MP2消費で1ターン敵の視界から消える
    その間攻撃することができない
    次のターンの攻撃が必ず奇襲攻撃となり、回避不可能になる
    透明化した後の攻撃を忘れない‼️
    固有技能 80% 
    次のターンまで透明化し、攻撃が当たらなくなる。次のターンの攻撃が全て奇襲攻撃となり相手は回避不能
    スタンガン 75% 
    ダメージ2d4+次のターン行動不能


    戦闘終了
    最後の一撃が入ると、浮き上がる恐怖は一度ビクリと身体を震わせ、動かなくなる。すると、その身体の端が黒い塵となっていくのが見えた。みるみるうちにその巨体は崩壊し、全て塵と化していく。身体の全てが崩れ落ちると、跡形もなく消えてしまった。君たちは、浮き上がる恐怖を倒したのだ。
    そして、血を流してうつ伏せに倒れた絹川繭の隣に、彼の帽子が取り残されていた。浮き上がる恐怖が完全に消えた今、御旅屋雷の痕跡はその帽子だけである。深い静寂の中、君たちは世界を救ったという達成感を塗りつぶすほどの暴力的な喪失感に襲われていた。
    (RP)

    🎶憂鬱
    (繭の死体を調べる)
    黒いローブを剥ぐと、そこから1冊の手帳が落ちてきた。手帳には綺麗な字で日記のようなものが綴られていた。

    ・繭の手帳
     幼い頃から、私は主を信仰してきた。親は教団の幹部だったし、いつも周りには同じく主を信仰する者たちが居た。大多数にとっての非日常は、私の日常だった。当時はそれに疑問を持つことも無かった。その頃の教団の目的は、主を顕現させ、その力で世界を手にすることだった。何とも浅はかで傲慢。それでも、私は両親と、周りの人たちのことが好きだった。
     今から3年前、先代教祖と教団幹部が全員失踪した。凍てつくように寒い、雪の日のことだった。彼らは、ニャルラトホテプの召喚に失敗したのだ。いや、もしかすると成功していたのかもしれない。しかし、後に残されたのは白い雪が赤い血に染められた儀式の残痕だけだった。
     教団の人たちは恐怖と混乱の最中にいた。長年の計画が失敗したことに加えて、今まで通り教団としての活動を続けるには、新たな教祖を立てる必要があったからだ。そして、教団の次の教祖として選ばれたのは私だった。「貴方様の美貌なら、きっと主も気に入ってくださる」 「貴方様のお声なら、きっと主も聞き入れてくださる」 周りからはそんなことを言われた。残る教団員から期待を寄せられる中、私は独り途方に暮れていた。両親達の二の舞になるのではないか、と恐怖に怯える日々だった。
     そんな時に、雷君と出会った。異能力の存在を示唆する、怪しい勧誘文に釣られて来た部室。その窓辺に、彼が座っていた。彼の怪奇現象を語る目はいつもキラキラと輝いていて、私の心はすぐに奪われてしまった。よく通るはっきりとした声、長い前髪から時折覗く真剣な眼差し、屈託のない幼く見える笑顔……その全てが眩しかった。大好き。彼の全てが大好き。とてもここには書ききれない。そんな彼と過ごす時間は、夢のように幸せだった。
     だがある時、私は知ってしまった。あの人の存在を。この世界も、私のこれまでの行動も、何もかも全て仕組まれたものだった。こびりついて離れない"操られている"感覚。私の生きていた世界は、耐え難い地獄へと一変した。あぁ、憎い!忌々しい!あの時から私はおかしくなっている!!狂っているのは世界か私か、もうわからなくなってしまった。
     それでも、こんな世界でも、貴方への思いだけは"本物"だと信じていたい。だから、私が全て壊して、本物の愛だけを、抱えて終わらせる。あぁ、親愛なる主様。どうか絶望を、救いの糸に。願わくば、来世で再び彼と巡り会えますように───

    (教団本部を出る)
    🎥駅(夕方)
    来た道を戻り、電車に乗って最寄り駅まで向かう。君たちの間に会話はない。残っているのは、大きな喪失感だけだった。どうしてこんなことになってしまったのだろうか。自分たちは選択を間違えたのだろうか。電車に揺られながら、そんなことを考える。しかし、君たちを励まし、引っ張ってくれる彼はもういない。それだけが問いの答えで、揺るがない事実だった。
    駅に着いてからはすぐに解散し、それぞれ帰路についた。家に着く頃には疲労はピークに達し、君たちは現実から逃げるように意識を手放した。深い眠りの奥底で、また君たちは、誰か──"あの人"の見た世界を覗くことになる。

    🎥創造神の自室
    気づくと、誰かを通して君たちはベッドの上に座っていた。周りを見渡すと、そこは白を貴重にしたシンプルな部屋だった。机の上にはノートパソコンが置いてあり、その隣りには雑誌類と少年漫画が積み上げられている。君たちはそれを見て、以前夢で見たものと同じであることに気づく。
    数秒して、誰かは立ち上がった。扉の前までゆっくりと歩を進め、ドアノブを回す。扉の向こうには狭い廊下があった。冷たいフローリングを歩き、廊下の端にある階段を下った。すると、電気のついた部屋からテレビの音が聞こえてきた。誰かは一瞬音のした方向を見たが、すぐに視線を戻し、突き当たりの部屋に入った。
    🎥創造神の洗面所
    この部屋は洗面所だった。誰かは洗面台に手をつき、深くため息を吐いた。そして、ゆっくりと顔を上げる。
    🎥創造神登場
    目の前の大きな鏡に、女の顔が映った。整えられていないボサボサの黒髪に、襟のよれた服。長い前髪から覗く目の下には濃いクマが刻まれていた。
    きっと、君たちに見覚えはないはずだ。鏡に映っているのは、会ったことも、話したこともない女だった。
    鏡の前で、彼女は君たちに言う。
    「……助けて」
    そんな弱々しい声を最後に、君たちの夢は終わった。

    🎥中編閉じる

    クリア報酬
    ・SAN回復 2d6
    ・HP・MP全快
    ・クトゥルフ神話 +5


    敗北ルート
    浮き上がる恐怖の一撃は容赦なく君たちを蹂躙し、耐え難い激痛が襲う。途端に膝から崩れ落ち、酷い頭痛に頭を抱えた。痙攣する身体は熱を帯び、燃えるように熱くなる。ぼんやりと霞む視界の中、意識は闇に溶け込んでいく。視界の端に映った黒くおぞましい化け物は、動かなくった自分へ触手を伸ばし全身を貫いた。
    石の効果が切れた瞬間、触手は瞬く間に膨張し、身体を沸騰させるかのようにブクブクと膨らませる。その化け物は真の絶望を体現する存在と化した。人が消え、世界とともに崩壊を待つ教団の広間には、黒い帽子だけが取り残されていた。

    その時、"あなた達"は声を聞く。
    「こんなの違う」
    「こんな結末、望んでない」
    あなた達の中にその声が響いた瞬間、世界の時が止まった。探索者から流れ出る血が止まり、訪れるはずだった死が遠ざかる。探索者を蹂躙し、世界の破壊を始めようと触手を振り上げた化け物ですら、全く動かなくなった。
    あなた達がその光景に驚いていると、突如、空間に強烈な歪みが生じ、止まっていた世界が鳴動する。そして、時は逆さまに動き出す。探索者達の身体を貫いた触手は引き抜かれ、傷が瞬く間に癒えていく。化け物が破壊した内装も、探索者達の攻撃を受けた化け物自身も同時に回復していた。遂に戦闘が始まる直前まで遡ったところで、世界の逆行は止まった。
    あなた達は覚えている。探索者達が無惨な結末を迎えたことを。しかし、探索者達は時を遡る前、自分たちに起こった悲劇を知る由もない。何故なら、物語は書き換えられたのだから。

    🧵「貴方たちは生贄よ。……あぁ、親愛なる主様。大好きな雷君。私達の手で、全てを終わらせるの!!」

    →HP・MPを戻して初めから戦闘処理をやり直す
    (発狂したことで戦闘不能になって敗北した場合はSAN値チェックからやり直してもいい)

    2回目からは確実に勝てるように調整する
    厳しそうなら浮き上がる恐怖を更に弱体化させる
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