BlockTales OceanAU 序章これは...ある人間(ロブロクシアン)が島に漂流した物語...
この者はかつて船の乗組員の一人でメカニックだった...
島に漂流される前までは....
ある日、天候が悪化し荒波に呑まれそうになりながらも港へと向かう一隻の船が浮かんでいた
その船に、メカニックである彼が乗っていた
船長「船員衝撃に備えろ馬鹿でかい波が来るぞ」
船員達「アイアイキャプテン」
船員達は荒波に振り落とされぬよう船に捕まって衝撃に耐え抜いていた
メカニックの彼も衝撃に耐えながら仲間の船員達と協力をしていた
船員A「船長9時の方向にセンサーの反応あり複数の反応がこちらに迫ってきます」
船長「こんな時に...船員持ち場につけ奴らが来やがったぞ」
船長は船員達に命令をした
奴らが来たと....
船員C「人魚共のお出ましだ皆音玉を持って海に向かって投げろ」
船員達は音玉を手に取って向かってくる人魚達に向かって投げていく
音玉は人間には聞こえない音波を出す道具の1つだ
この音玉は人魚達にとって不快な音を出すので海の防犯グッズとしても使われている
音玉の効果で人魚達は耳を塞いで船から離れていった....だが、ただ一人だけ音玉に引かない人魚がいた
船員A「船長鮫の王です鮫の王がいますまっすぐこっちに来ています」
船長「親玉もお出ましか...しかも音玉が効いてない...船員急いで避難しろ」
船長は急いで船員達に避難指示をだした
船員達は揺れに耐えながらも急いで安全な場所へと避難していく
「あっ....」
道具のスパナを落としてしまったメカニックは急いでスパナを手に取って避難しようとしたが、濡れた甲板に足を滑らせてしまい転んでしまった
「いたた....」
起き上がって避難しようとした瞬間
岩礁かなにかにぶつかったような大きな衝撃がした
「うわぁぁ」
彼は衝撃に耐えきれず体勢を崩し甲板を転がり海に投げ落とされてしまった
海に落ちた一瞬、鮫の王と目が合ったような気がした
そして彼は荒波に呑まれてしまい意識を手放した
プロローグ Welcome to Bizville Island
とある島...その島はゴミで大量に溢れかえっていてお世辞にも綺麗じゃない島だ。
この島はかつて人で賑わっていた島だった...
だがその島にはただ一人、住んでいる住民がいた
彼の名はチュートリアルテリー...彼はこの島に唯一住み着いている最後の住民の一人だ
彼の日課はゴミの片付けに釣りだ
今日も少しだけゴミを片付けてから釣りの道具を持って桟橋へと向かっていく
テリー「はぁ、相変わらずここは臭いな..片付けても片付けてもきりが無い...それにゴミを捨てる馬鹿共が来るせいで....ペンギンランチャーさえあれば捨てに来た奴を海の藻屑にしてやれるのに...ブツブツ....」
文句を言いながらも桟橋へと歩き続けるチュートリアルテリー....
桟橋に向かう途中砂浜に見慣れないものが見え立ち止まったテリー、ジッと凝視してみると、人間が倒れていた
テリーは急いで倒れている人間に近づいた
テリー「おい大丈夫かあんたい、生きてるよな...」
テリーは倒れている人間の腕を掴んで脈を測った
弱々しいが脈を打っている...
テリーは釣り道具をその場に置いて人間を背負い急いで建物がある場所まで戻っていった
島に漂流した人間は目立ったような外傷は無かった...ただ、体温が低く氷のように冷たかった
テリーは必死に人間の体を温めてあげていた
テリー「頼む...死ぬんじゃない....というか死んだら困るんだ、あんたの死体処理なんてしたくないからな...」
人間の体を擦って温めたり、お湯を沸かしてタオルを濡らして体の芯まで温めさせ人間の体温が常温になるまで側にいてくれた
そして温め続け1時間が経った...
「ぅ.....」
テリー「あんた気が付いたか(良かった死ななくて.....)ずっと眠ってたんだぞ...多分一時間.....所じゃないと思うけど....」
「.....ここは....」
テリー「ここはBizville Islandだ...かつて人間と人魚が仲良く暮らしてた島だったが....訳あって今は人一人居ないただのゴミ島さ」
人間はゆっくりと体を起こし、ベッドから降りた
少しふらついたがゆっくりと窓の方へ歩いていった
窓の外を見ると大量のゴミに溢れかえっていた
人間は思わず目を背けてしまった
「こんなにも沢山.....どうして」
テリー「.......ある島民が、人魚族の怒りを買ってしまったのが原因だ...その島民は島にゴミを捨て、人魚族と分けていた食糧を根こそぎ奪い、人魚族を攫って売り捌いてたことがきっかけでこの島に大量のハンターがやってきて不法投棄は当たり前...そいつらが原因で島はゴミ島に変わってしまった.....そして人魚族の王は人間に対して強い怒りと憎しみに溺れ....俺が言えるのはこれだけだ」
「酷い.....そのせいで.....こんな.....」
人間は再びゴミの光景に向き直りなにかを考え始める
「....このゴミをどうにかしないと....まだ使える部品があるかも」
人間は外に出てゴミの袋を開けて中身を見ていく
「.....うん、使える部品がある....僕ならこの大量にあるゴミをどうにか出来るかも」
テリー「...あんたがゴミをどうにかするのは勝手だが....警告はしておく、この島や海を支配している人魚には気をつけな....とくに鮫の王とかな」
チュートリアルテリーはそう言って桟橋の方へ歩いていった。
「...鮫の王.....彼をどうにかしないとこの島からの脱出は難しそうだな.....まずはこのゴミの山をどうにかしなきゃ....」
人間はゴミの山から使える部品を探し始めた
海の底 人魚族が住む城...
兵士「陛下、船から落ちた人間についての報告です...奴はBizville Islandに流れ着いた模様...偵察兵の情報によるとゴミを漁って部品らしき物を集めているとのことです」
鮫王「偵察を続けろ、その部品で我々を捕獲する道具を作るかもしれない...もし捕獲道具と分かればすぐに報告しろ、この私が奴を始末する」
兵士「はっ...それと島に住み着いてるペンギンの処遇は如何します」
鮫王「...奴の始末も私がする、お前達は人間を見張っていろ」
兵士「了解しました」
兵士はそういって去って行った
鮫王「....愚かなペンギンめ....人間を助けなきゃいいものを...本当に愚かだ」
Bizville Island
テリー「なっ、なんじゃこりゃぁこの機械をあんたが作ったのか一人でこのゴミの部品から」
「うん、使える部品が結構あったから良かったよ....これを使えばゴミを粉砕して別のものに生まれ変わらせる事が出来る...」
人間が作ったのは粉砕機と溶鉱炉等の機械だ
この機械で大量のゴミを砕いて溶かし、新しい道具に変えることが可能だ
「食べ物とかのゴミはコンポスターに入れて肥料にさせる...それ以外は溶かして道具に変える...」
テリー「すげぇなあんた....ゴミからこんな立派な機械を作るなんて....」
「えへへ...それに僕はこの島を綺麗にしたいだけじゃなく、人魚達との仲を戻したいんだ...僕だけのためじゃなく、皆のために」
テリー「...あんたお人好しだな....よし、この俺も協力してやろうじゃないかあんたにとって良い情報を教えてやる、この島の反対側に人間に友好的な人魚がいる、名前はShedletsky、ミノカサゴの人魚だ...ヒレに触れるんじゃねぇぞ、毒持ちだから」
「Shedletskyさんだね....ありがとうテリー早速会いに行ってくるよ」
人間は道具を持って島の反対側へ向かった
ゴミの山を掻き分けながら進んでいく人間、かなりの量で進むのに一苦労だ
「かなり凄いな....こりゃ綺麗にするには時間がかかりそうだ....」
途中足元がゴミに埋もれて転びそうにもなったがどうにか耐えて反対側へと進み続けていく
そしてやっと反対側に到着した
「はふぅ....やっと着いた.....どこかにShedletskyさんが居るんだよね....」
キョロキョロと人魚を探す人間
「わわわっ勘弁してくれよぉ」
向こうで声がした、急いで声がした方角へ向かった
「もう勘弁してくれよぉ僕はもう疲れたしこれ以上は無理だって」
「やだもっと遊べ」
「えっと....もうそこまでにしようよ.....同じ遊びで飽きちゃったよ....」
人間はゴミの陰からこっそりと顔を覗かせた
そこにはトゲのようなヒレを持った男性の人魚と、海豚の子供の人魚がいた
恐らくあの男性がテリーの言っていたミノカサゴの人魚だろう....
Shed「もう無理だってばもう僕のスタミナは0だよ」
「煩い僕等ともっと遊べ」
「えっと.....Red....もうそこまでにしようよ....叔父さんが心配して私達を探しに来るよ....」
青い海豚の人魚が赤い海豚の人魚を止めようとしている....
赤い海豚は遊び盛りな子だな....青い海豚は控えめで大人しい.....
「赤い子はまだ遊びたいのかな.......あの子のためになんとかしよう....」
人間はゴミを漁って使える物を探してなにかを作り始めた
Shed「もう...ぜぇ....無理だって...ぜぇ.....もう動けない....」
赤海豚ヌブ「やだやだやだ遊び足りない」
青海豚ヌブ「Red....もう帰ろうよ.....お腹空いちゃったよ....」
ゴミの陰から人間が出てきて3人の人魚に近づいた
「ねぇ、これを作ってみたんだけど....」
差し出したのはブリキの人形だ
ゴミの再利用で作ったゼンマイ式のおもちゃだ
赤海豚ヌブ「格好いいこれくれるの」
「うん、君にあげるよ」
赤海豚ヌブ「やったぁお兄ちゃんありがとう」
赤い海豚の子は大喜びでブリキの人形を受け取った
青海豚ヌブ「あの...お兄ちゃんありがとう....」
「いいんだよ、欲しいものがあったら僕が作ってあげる」
青海豚ヌブ「本当......ありがとう...叔父さんにも報告しなきゃ...人間さんがおもちゃを作ってくれるって...」
海豚の人魚達は海に潜っていった
Shed「はふぅ.....やっと帰ったか....子供の体力底なしだから怖い....助けてくれてありがとう、僕はShedletsky、ミノカサゴ族の人魚だよ、よろしくね」
「僕はNoob、船のメカニックだよ...貴方に聞きたいことがいっぱいあるんだ....この島について....あと人魚族と人間の関係とかも....」
Shed「オッケーオッケー...まずはこの島について話すね....ここはBizville Island、観光地とも呼ばれていた島だったんだ、昔は沢山に人で賑わっていたけど今はこの有様さ....そしてこのBizville Islandから離れた場所にはそれぞれ島がある、氷の島...毒の島...霧の島とかね....それとこの島のすぐ近くの海の底には人魚族の住む城がある...まぁ人間ではたどり着けないくらい深い場所にあるからね...島についてはこの位かな...次が関係についてか....昔は人間と人魚は仲が良かったんだ...一人の島民の裏切りが起きる前までは...ね、その島民のせいで島や関係がメチャクチャになったんだ...中でも鮫の王はかなり怒り狂ったよ....島民を一人残らず始末したからね....ただ一人...ペンギンだけは唯一の生き残りだけど....それ以来鮫の王は港からやってきた人間は全員始末すると宣言したよ....そのせいで君らの海に関する商売あがったりだろうけど....」
「まぁ確かにそうだね....皆魚が獲れないから困ってたよ」
Shed「まぁこの問題を解決したいなら鮫の王をどうにかするしかないね、でも鮫の王は人間を酷く嫌っているから一筋縄にはいかないよ」
「うん、僕がどうにかする...ありがとうShedletskyさん」
人間はお礼を言って立ち去ろうとした瞬間
「待ちな人間」
ザパッと海から他の人魚が顔を出した
その人魚は赤い色のマスクをしており、プロレスラーみたいな感じの人魚だ
青海豚ヌブ「叔父さん、あの人間さんが私達のためにおもちゃを作ってくれるって...」
赤海豚ヌブ「すっごい良い人間さん」
「...陛下の報告した人間か...なんかそんなに悪い人間には見えないな.....子供の為におもちゃを作ってくれたって言ってるし....おい人間、あんたの目的は何だ俺達の海を汚しに来たのかそれとも人魚攫いが目的か」
「そんな目的はないよ僕はこの島に漂流した身だしましてやそんな酷いことはしないよ」
人間は必死に否定した
「それに僕はこの島を綺麗にしたいし、人魚達との仲を戻したいんだ...」
「.....なるほどな.....覚悟がある目をしてるなあんた...気に入ったぜ、俺達も協力するぜ俺はシャチ族の人魚、Noobadorだよろしくな人間」
「うん、よろしくNoobadorさん」
人間と人魚は固い握手をした
兵士「陛下....報告です....」
鮫王「海の格闘家の事だろ...奴の処遇も私がする....お前達は人間の偵察を続けろ....」
兵士「.....はっ」
兵士は去って行った
鮫王「.....愚か者め、人間に心を許しおって.....奴の目を覚まさせねば....人間は悪だということを.....」
プロローグ END