恋と愛の重さ最初は子供のワガママのように思えた千冬の独占欲が、最近では手に負えなくなっていた。
メールを返信しないとまたメールがくる。
電話に3コールで出ないと怒られる。
常に俺のどこかに触っていないと落ち着かない。
友達と遊びに行けば機嫌が悪くなる。
中身26才の俺は高校生の付き合いってこんなのか、なんて悠長に考えていたら。アッくん達に違うと言われた。そこからはやんわりと適度な距離感でいようとメールをしたら、突然家に訪問された。深妙な面持ちでくるもんだから自分の部屋に上げて座らせると「なんで離れるようなことをしたんだ」「俺のことが嫌いになったのか」「俺だけが好きみたいで嫌だ」と立て続けに申し上げられた。「俺は千冬が好きだ、けど束縛が激しいとゆか、もっと高校生みたいな付き合い方を」「なんだよそれ。」言葉を遮られる。「俺はお前が他の奴と居るだけで嫉妬でどうにかなりそうなのに相棒は違うのか」なあ。
肩を掴まれベットに押し倒される。怖い。千冬の目つきがどんどん暗く濃さを増す。「俺だけの、相棒　俺だけのたけみっち」するりとシャツに手を入れられながら首に唇を寄せられ、歯を立てられる。「痛っ！」声を上げても離してはくれなくて、抵抗しようにも体力の差があり無理だった。ぷつりと歯が皮膚を傷つけてる感触がすると、千冬が頭を上げた。口の端に俺の血をつけら今にも泣きそうな顔して「心中したいほど、俺は好きなのに」どうしてどうしてどうしてどうして。「ち、千冬」話を聞いてと言う前に唇を塞がれる。血の味の深い深いキスに溢れた液が口の端を伝う。どうして俺の好きが伝わらないんだろ、涙と共に抵抗するのもやめて、全てを千冬に委ねたのだった。