オメガバパロ(先生Ω)オメガバパロ 先生Ωルート
先生はヒートが来る度に、自分でするのも嫌だけど理性なくして誰かを誘いにいくのはもっと嫌だから取り立て屋さん(α)が使った布団を使って自ら簀巻きになり、その上から縄で縛って、更に手足を縛って睡眠薬使って過ごしている。
抑制剤や睡眠薬は友人が毎月送ってくれている←田舎で抑制剤を買うには苦労するし、そこからΩだと知られないために、引っ越す前に約束した。
大家、女中は友人から手紙を貰って詳細を知っている。
ヒートが近づく度に取り立て屋さんには何らかの理由を付けて来させないようにしていたけど、今回ばかりはヒートが早まってしまい、簀巻きが取り立て屋さんに見つかる。二人が止めるんだけど、体調が悪いなら看病に行かないと駄目じゃないですか!と行ってしまう。
部屋を開けた途端、Ω発情期特有のにおいにくらりとする取り立て屋さん。
以前に何とか関係を持とうとしてきたΩにフェロモンを浴びせられてからΩのにおいが苦手になってる。けれど、不快感よりもにおいの濃さにくらりとしている感じ。(本人は気付いていない)
とりあえず窓を開けてから先生を解くことに。
取り立て屋さんは、先生がΩではないかと勘づいていた。けれども、隠しているだろうに暴くのも……と黙っていた。
※現代から100年前なんてΩに対する差別感情とかより顕著であろうという想定
窓を開ける時に、文机の上にある抑制剤と睡眠薬を発見する。その二つでどうにか凌いでいたのかと取り立て屋さんは顔を顰める。素巻きの縄を解いて手足の縄も解くと、縄の形をした擦過傷と痣が出来ている。
ここまでしてΩの本能に抗いたいか、とその精神性を喜ばしく思うと同時に、ここまでしなくとも、と思う気持ちも湧いてくる。
ここまでしなくとも、なんだろうかと取り立て屋さんは先生に布団を掛けてやりながら首を傾げた。
汗をかいていない首筋や胸を拭いたハンカチを先生の顔の横へと置くと、先生は僅かに鼻を鳴らしてハンカチの方へと顔を向けた。手近なαではなく、自分のフェロモンを求めるようになってくれたら、なんて願いながら。
自分がフリーだと思われてるから寄ってくる人も多いわけで、番がいると分かれば多少なり減るだろうか。番になったΩはヒートが軽くなったり、周りにはフェロモンが伝わりにくくななったりするという話があるらしい。先生が起きたら1回提案してみようかと考えつつ、濡れた前髪を指で払って、ごく自然に、無意識に、額に唇を落とした自分に凄く驚く取り立て屋さん。
思わず部屋から出ちゃって扉を背に唇を手のひらで覆っている。
心臓がうるさいのも、唇に移った汗が甘美なのも、腹の中が熱いのも、全部Ωのフェロモンのせいだと考えつつ、暫くその場から動けない取り立て屋さんだった。
トンデモ執着心はあるのに恋心を自覚してない理解してない取り立て屋さん(α)
そもそも、ヒート時の先生のフェロモンに嫌悪感を示さず、その場に留まれること自体が好意の表れ。
この後提案するんだけど、考えさせてほしいって返されてショックを受ける自分に疑問を抱き、考え続けて「あれ!?僕、先生のこと恋愛的にも好きかも!?」と自覚する。さっさとしろ。
手近なαとして取り立て屋さんを選んだのではなく、もしも番になるのならば彼が良かったと思っている先生
この好意は自分がΩであることと共に沈めておこうと思っていた。
番の提案を先送りにしたのは、「こんなΩの中でも底辺の自分と番いたいなんて騙そうとしているに違いない」「少しの間でもこんなのと番っていたなんて彼の経歴に傷がつく」と思っているから
最終的に、「確か番ってα側から一方的に破棄出来るんだっけ。それなら良いか……」と了承する。ハッピーエンド(紆余曲折はさせる)
ちなみにのはなし
理性どろどろの状態で極上のαと出会ってしまって取り立て屋さんだとあんまり分からず「ごじひを、おなさけを……ください……」って土下座する先生
その様子が今までこうして誘ってきた誰よりも哀れで、扇情的で、本能に従って手を出しそうになる取り立て屋さん
というのも見てみたいですね