ワンライ『宴』7/3 お題『宴』
魏嬰と藍湛が道侶になり、雲深不知処で祝いの宴が開かれた。
「……皆の前でヤるの?」
藍家は昔からの習わしが家規同様、何千個も伝えられている。
その中でも婚姻の際に行われるのが、初夜見守りの宴だ。
藍家は家規が不可淫乱なこともあり、性知識が疎い。
教えられても、初夜で失敗する事は多々あったそうだ。
そこで考案されたのが初夜見守りの宴である。
子宝を祝い、宴をすると同時に初夜の指示も出してやろうと言う事らしい。
流石、世間とは若干ズレている藍家は突然突飛なことをする。
「魏嬰が嫌なら断ろう」
こう言ってくれるが、男と道侶になった藍湛の立場をこれ以上揺るがしたくはない。
「いいよ。見せつけてやろうじゃないか!まぁもう初夜じゃないけどな!」
そう言いながら魏嬰は藍湛の顎を撫でた。
藍湛と魏嬰は既に初夜は茂みの中で済ませてしまったし、その後ももう数え切れない程、情交をしている。初夜見守りの宴は些かそぐわない。
「あ、処女っぽい演技した方がいい?」
そう言うと魏嬰はスっと怖がるような表情を作る。
「ら、藍湛……本当に尻に入れるの?怖いよぉ……」
「君は……!」
「ああっ……!止めて!初めてなんだから乱暴にしないでよっ……!」
まるで本当に初めてするかの様な演技に興奮した2人は、その後大層盛り上がった。
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当日、仙門百家が集まり宴が行われた。
江澄は不貞腐れているそうで、お前らの情事など見たくもないと言っていた。
着飾った2人は壇上に上がり、互いに脱がせ始めると、会場がゴクリと唾を飲む。
何しろ際立って顔の良い2人が交合うのだ、男から見ても興味をそそられるもので、女に至っては目を血走らせてこちらを見ている。
「藍兄ちゃん♡初めてだから、優しく、な♡」
「……」
魏嬰はまた処女の設定を貫くようだ。
ニヤニヤと笑う唇に唇をくっつけ、舌を絡ませようとする。
魏嬰の舌は奥で縮こまっており、長い舌でそれを絡めとって引きずり出した。
「ん……んふぅ……♡」
柔く舌を絡ませる口付けから、段々と水音が立つほど激しい口付けに変わっていく。
興奮した藍湛は尻を強く揉みしだき、濡れた後孔に指を挿入した。
「んやっ……♡なんでそこ指入れるんだっ……♡♡」
戸惑った顔で魏嬰がこちらを見てくる。
『あら……処女を百人食ったって噂の夷陵老祖って案外初心なのね……』
『良い尻してるな……突っ込みてぇ』
周りからヒソヒソと声が聞こえた。
それを無視し、魏嬰の設定に乗っかることにする。
「男同士はここに入れる」
「……!?お前のこのデカブツを俺の可愛い尻に入れるって言うのか!?そんなの絶対入らない!尻が3つに割れちゃうよ!」
何を言っているのか、毎晩これに中を貫かれては達していると言うのに。
「大丈夫。割れない」
ちゅっとこめかみに口付け、尻の中に埋めた指をにゅちにゅちと入口を解すように動かしながら、肌に唇を這わせていく。
こめかみ、頬、首筋、そして、胸の頂きに辿り着いた。
赤い蕾をちゅっと吸うと、魏嬰の体がビクンっと跳ねる。
「あぁっ……♡」
「初めてなのに、ここで感じるのか」
イタズラを仕掛けた子供のように藍湛の目の奥が笑っている。
(こ、こいつ……)
藍湛もこの設定を楽しむ事にしたらしく、朴念仁がいつの間そんなに器用になったのかと感心する。
「わ、わかんないっ……♡男なんだから乳首で感じるはずないだろっ……♡あぁっ……吸わないでっ……♡」
頂きをパクリと口に含み、吸い上げながら舌先で弾くように舐めてやると、体をビクビクと奮わせ悦んでいる。
『夷陵老祖って男のくせに乳首が弱いのね……女の私よりも感じてるわ』
『男が乳首であんなに感じるなんてなぁ!雌じゃないか!含光君、もっとやってやってください!』
その声に応えてか、更に乳首がコリコリと責め立てられる。
もう既に解れて居るはずの後孔は入口でぬぽぬぽと指を抜き差しされ、微弱でもどかしい快感が続いた。
「ぁ……♡藍湛……中、もっと……」
「君は初めてなのにもっと奥に入れた方が気持ちいいと分かるのか?」
「ぅ……」
そう言われ、自分から言い出した設定を観衆がいる前でねじ曲げるのもどうかと思い、黙ってもどかしい刺激を受け入れる。
「は、ぁっ……な、藍湛っ……乳首、も、やめっ……♡♡」
腰がもどかしくクネクネと動くが、指はそれ以上中に入ってこない。
そして、じわじわと何かが這い上がってくる感覚がする。
「ま、待って、俺、乳首でっ……♡」
「うん」
「ぁ、あっ……♡♡」
後孔に入っていた濡れた指が、舐めていない方の乳首をコリコリと擦り、快感が倍増する。
「ぁ、あっ……も、だめっ……♡♡ん〜〜〜〜〜〜っ……♡♡」
一際強く乳首を吸われ、魏嬰は腰を震わせ達した。
(お、俺……乳首だけでっ……!?)
乳首の刺激で達するのは本当に初めてで、中でイくともまた違う感覚に戸惑う。
息を荒らげながら、くたりと藍湛の体に体重を預ける。
『含光君ー!入れる時はしっかり解してあげるんですよー!』
またヤジが飛んできた。
待ちかねた長い指中に入り込み、何かを探すように動いて、1番気持ちいい所を触ってくれない。
「藍湛っ……!わざとだろ……!」
「私も初めてだから分からない」
問い詰めても藍湛は素知らぬ顔だ。
(くそ……)
いよいよ我慢できなくなった魏嬰は中の気持ちいい所に当たるよう腰をくねらた。
「あっ……ここっ……♡」
グッと指先が気持ちいい所に当たり、首を反らして喘ぐ。
「ここが気持ちいいの」
「んっ……♡そこっ……♡きもちっ……♡♡もっとグリグリしてっ……♡」
「わかった」
先程のもどかしい刺激からは一転、いつもより強く、的確にそこを抉る。
「ひ、ぁっ……♡つよっ……ぁっ……♡♡まって、らんじゃっ……♡それ、すぐイくっ……♡もっと、優しくっ……♡♡」
「すまない。初めてだから加減が分からない」
「あっ、ばかっ……♡も、くっ……♡」
魏嬰は中を弄られ、とぷとぷと勢いのない精液を吐き出しながら達した。
「はーーっ……♡はーーっ……♡こんな、いきなり……連続でイかせるなんて酷いぞ……」
「魏嬰、可愛かった」
「んっ……♡」
柔らかい口付けが与えられると、なんでも許してしまいそうだ。
『夷陵老祖は初めてなのに尻で達する程感じるんだな』
『感じてる顔……とっても扇情的だわ……』
また指が中に入ってくる。
「んっ……藍湛……もう入れてよ……」
「初めてなのだから、ちゃんと解さないと」
「ん〜〜〜……」
不満そうな声を出しながら、ぬぷぬぷと指を2本飲み込んでいく。
そこは既にトロトロに蕩け、指に吸い付いた。
「ん、ふっ……ぁっ……♡」
前立腺をコリコリと撫でると、堪らないという顔をする。
「ん、むぅっ……♡」
中を刺激されながら、口付けをするのが好きらしく、ちゅうちゅうと唇に吸い付いてきた。
口を塞がれると、いつもの言葉での煽りが飛んでこず、本当に処女の魏嬰と致しているようだ。
口付けを深くしながら、中をグリグリと弄くり回すと、また指に内壁が吸い付いてきた。
「、ん、んっ……♡♡」
必死で唇に吸い付き、次の絶頂に備える魏嬰の中を、グッと押し込む。
「〜〜っ……♡♡♡」
魏嬰は連続での絶頂に、ハクハクと口を開閉させ、目を蕩けさせた。
1時間じゃここまでが限界でした……!挿入したかったー!!