偽物 夜カジノへ出かける前、カトレアが甘えて「自分もカジノへ行って遊びたい」と言った時も、ただ別れの挨拶、お休みなさいと言って部屋に戻った時も、その晩ギーマはカジノを楽しむと同時に緑の瞳とブロンドの長い髪を持つ女性を探し、カジノの近くのホテルで一晩を共に過ごす。
カトレアの「偽物」を見つけたかのように、セックス中は時折我を忘れ「カトレア」、「お嬢様」の声を漏らす。それを聞いた偽物が良かれと思い唇を重ねようとするが、ギーマは手で偽物の唇を覆い拒む。
事が終わり身なりを整えながら、話しをしていると……、性欲がなくなったことで嫌気がさし煩わしさを覚えたが、礼儀正しい振る舞いと作り笑いは絶やさずにいる。
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