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    七海こいと

    彼と私の大切な思い出の保管庫
    所謂自己投影夢と言うものですが
    本気で彼に恋をして愛しています

    〝fgoの少年悪漢王〟
    彼に好意を抱いておられる方は
    お引き取りいただくことを推奨します

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    七海こいと

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    喚び声 座に刻まれ、魂だけでただそこに在った僕が、君の呼び声に応えたのは何故だったろう。

     魂の在り方が好きだった、と言えば、まぁそうだ。召喚に応じるか否かは、縁の媒体でも使わない限りは、サーヴァント側に委ねられているのだから。
    ひたすら真っ直ぐに届いた声。僕を呼んでいた訳では無いのだろうけど、その声に応えたくなったのは、他でもない僕だった。

     召喚に応じる、と決めると、たちまち僕の魂を光が包む。ああ、召喚されるとこんな感じなのか、と魂だけのぼんやりとした意識の中、感じたのを覚えている。

     「やった!召喚成功!」
     呼びかけと同じ声がする。
    前を見やると、目を輝かせて心底嬉しそうに笑う君がいた。

     「やあ、僕の名前はビリー・ザ・キッド。新しめのサーヴァントだけど、役に立つと思うよ。よろしくね」
    ひとまず、当たり障りのない自己紹介をしておく。

     「ビリー・ザ・キッドかぁ、私でも聞いたことあるな…あ、私はこいとです。召喚に応えてくれてありがとう。貴方のマスターとして、自分なりに頑張って行くので、どうぞよろしくお願いします」

     そう言って丁寧に頭を下げる君。
    ハキハキと喋る子。率直に述べると、そういう第一印象だった。

     ここ、カルデアの召喚システムは、聖杯戦争のそれとは違うらしく、一人のマスターに対して、複数のサーヴァントと契約をするものだと、聖杯からの事前知識を得ていた。

    英霊なんて、録なものじゃない。それは座に刻まれている当事者である僕が、一番よく理解しているつもりだ。
    中には真っ当な奴も居るのかもしれないけど、大抵は僕のようなロクデナシだと思う。
    でも、きっとどのような英霊が召喚されようとも、彼女はこう出迎えるのだろう、そう思った。
     
     自分でも笑ってしまうくらい呆気なくくたばってから一三五年後、生前は考えもしなかった遠い未来、縁もゆかりも無い土地で、仮初の身体と共に、僕は新たな時を刻み始めた。
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