「ケープ振り合うも多生の縁」欠落と覚悟融合のトロとレヴへの対応をみていた白銀がこぼす。
白銀「ふむ…君は知識があっても恋は理解できないのか。」
融合「俺はこれで満ち足りてる、理解できたとしてもいらないよ」
湯豆腐を引き寄てはんなりを抱きしめる、視線はフユキとカビ子へ。
白銀「愛と執着はあるのだね」
たとえ感情の制限が解除されても、その炎で身を焦がすことはない。
親愛や友愛、その火種をもっていても恋のそれは欠落している。
元からなのか、コアから流れ出た時に失ったのかはわからないが。
融合「俺はもう、無いモノに振り回されるのは真っ平御免だね」
隙を見せればあれに浸食される。オリーブ達のように捕まり落ちるのは嫌だ。
飽きたはんなりが自慢の弾力にまかせて弾け出ていく、湯豆腐にも行っていいよと視線を送る。
フユキとカビ子の所へ向かう二つの星をみながら再び煙管に手を伸ばす。
白銀「落陽の子…今は生還者と言われているのだったね。君もなかなか楽しめそうな味をしているだろうに、落陽なのが実に惜しい!」
じろりと白銀を睨み、煙管から吸い込んだ雲を吐き出す。
すこし離れた所で流れる穏やかな日常に紫煙が広がり目を細める。
融合「狩られたいならいつでもそのコア握りつぶしてやるぞ」
白銀「おお怖い、私はまだ楽しめているのだよ。…嗜めず化け物になった時はお願いするよ。」
白銀が煙管を持つ手を膝におき、ゆっくりを瞼を落とす。
変なのに目をつけられてしまったとげんなりしながら残りのシーシャを吸う。