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    ずんだもっち

    長文&表に出すにはなんかアレな怪文書置き場

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    ずんだもっち

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    紅月さんの素晴らしい設定で書かせていただきました!
    まだ🌟と🍬の出会い編しか書けてなくて申し訳ないです…!

    一緒に探しに行こう「っ!誰だ!姿を見せろ!」
    『えっ、えぇーっとぉ…』
    「その声…!もしやお前…えむ、なのか…!?」
    『…え?…司、くん…!?』


    「随分と久しぶりだな、えむ!」
    『えへへ、わーいわーい!あたし、司くんとまた会えて嬉しいな!』
    「…その羽と、頭の輪…それに1番特徴的なそのテレパシー…なぬっ!?もしやお前がここに住みつく“堕天使”なのか!?」
    『…うん、そうだよ!』
    「噂とは全く違うではないか…やはり噂などをあてにしては駄目だな」
    『へ?あたし、噂されてたの?』
    「あぁ。【その黒翼の天から堕ちし者、美しい声であらゆるものを魅了し城に住みつく】…などと本人を見るとまるで見当違いの噂がな」
    『な、なななななな…』
    「こんな全く自分と違う噂を流されていたら、流石のお前も…」
    『なんかそれ、すーーーーーっごく!!カッコイイね!!』
    「…まぁ、お前ならそういうとは思ってはいたが」


    「そういえば、今世でもえむはえむという名前なのか?」
    『うん!エム・フェニックス!』
    「前世と全く変わってないではないか…」
    『ねえねえ、そういう司くんは?』
    「王になるまで、オレは名乗る事を許されない。だから今は、“リリィ”と呼んでくれ」
    『…?うん、分かったよ司くん!』
    「だからオレのことは“リリィ”と…まぁいい、お前にリリィと呼ばれると違和感が凄そうだしな」


    『って、あれ?司くん、王様になるの…?』
    「あぁ、言い忘れていたがオレはこの国の第一皇子だからな!」
    『そ、そうだったの!?あたし知らなかった!』
    「なぬっ!?お前本当にこの城に住みついているのか!?」
    『住んでは居るけど、外は怖くて中々出られてなかったから』
    「それは、どういう…それにしても、まさかえむが堕天使になっているとはな…」
    『えへへ…堕ちちゃった!』
    「堕ちちゃった!ではなーい!何故えむがそんな目に会わねばならない!」
    『…人間にね、関わり過ぎちゃったの』
    「関わり、過ぎた…」
    『あたし、天使だから必要最低限以外人間と関わるなって言われるの!』
    「…それは、何故だ?」
    『あたし達天使は人間と仲良くなると人間の寿命を吸い取っちゃうから、仲良くするなって言われてるんだー!…でも、あたしはそれを破っちゃった』
    「…!もしや、数年前のあの変死体の原因は…」
    『…うん、あたし。それから、人間と話すのが怖くなっちゃって…毎日羽根が少しずつだけど黒くなっていってね。それを見た神様に、お前の為にもここを出て行けって言われちゃった!』
    「此処を、出ろ…か」
    『堕ちるなら下で勝手に堕ちてろ、ってことだと思う。…勿論、お兄ちゃん達は反対してくれたけど…あたしは、自分の意思であそこを出ることにしたの!』
    「…本当にそれは、自分の意思だったのか?」
    『うん!確かにお兄ちゃん達とさよならするのは、寂しかったけど…あたしの羽根、毎日どんどん黒くなってて…あそこでは、もう飛べないくらい重くなってたから』
    「…そうか」
    『でもここに落ちてきて堕天使に堕ちても、やっぱり人間と話すのは怖くて…いつの間にか声も出なくなってたし、もう寿命を吸い取らないって分かってるのに仲良くなれないのも辛くて…だからずーーーっと、隠れてたんだ』
    「それで、どこに隠れていたんだ?」
    『…住んでる人にバラすのって、ちょっと恥ずかしいけど…えっとね、この城の地下庭園!あそこ、中々人間が入って来ないからいい隠れ場所なんだよ!』
    「まぁ、あそこなら果物も沢山あるし木々や草花だってあるからな。…地下収容所などと言っていたら今すぐオレの部屋へ匿うところだったぞ」
    『あ、あはは…最初は人間も来ないし、そうしようと思ってたんだけどね…地下庭園の方がいいなーって思っちゃった!』
    「…やはりオレの部屋に匿うべきか?」
    『ううん、大丈夫だよ司くん!!』
    「…えむ、それは本当にか?」
    『うん、本当だよ!』
    「…なら、いいんだが…」


    「エム、寧々と類の場所は知っているか?」
    『…?ううん、知らない。…あたしは、こっちに堕ちてからずっとこの城の地下庭園に居たから…外の記憶はあんまり思い出せないや。ごめんね、司くん』
    「いいや、自分のせいではないといえ人の命を奪ってしまったんだ。記憶が曖昧でも仕方ない」
    『でもねでもね、あたし少しだけ覚えてるの!』
    「む、何をだ?」
    『あそこから堕ちた時にここから少し離れた森に囲まれてる場所に家があることとね、ここからそう遠くない海辺りからとっても綺麗な歌声が聞こえたのは覚えてるんだよ!…あれ?そういえば、声が出なくなったのってその歌声が聞こえてからのような…?』
    「…ふむ、そうか…よし、ならばまずはその森に囲まれた家とやらに行ってみるか!」
    『ほえ?司くん、なんで?』
    「えむが覚えている、ということは何か重要なことだろう!森、か…いかにも、類が好みそうな場所だとは思わないか?えむ」
    『…つ、司くん!それってつまり…』
    「あぁ!一緒に類と寧々を探しに行くぞ!またワンダーランズ×ショウタイムで、ショーをする為に!」
    『…!ありがとう、司くーん!!!!』
    「ぬわーっ!!急に抱きつくな、バランスが取れないだろう!」
    『えへへ、嬉しくってつい…これからよろしくね、司くん!』
    「あぁ、よろしく頼むぞ!エム!そして、お前の声を取り戻すぞ!」
    『…へ?あたしの、声…?』
    「む?それでは2人以上いる時に不便だろう?」
    『そう、だけど…でも、あたしはこのままでも大丈夫だから!』
    「類か寧々、どちらかが必ずエムの声を取り戻せる方法を知っている筈だ」
    『…そう、なのかな。本当に、あたしの声が…?』
    「あぁ。きっと、知っている」
    『えへへ…それなら、とっても嬉しいなぁ…!』
    「一緒に探しに行くぞ、覚悟はいいか?」
    『…うん!』
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