鋭百々 ※付き合ってない 静けさに満ちた部屋の中、鋭心は暗闇をじっと見つめていた。
眠れない。
いつもならばすんなり眠れるはずなのに、今日はなんだか全然眠気が降りてこない。なぜだろう。もしかしたら、先ほどまで見ていた映像の興奮のせいかもしれない。
今日はクラスファーストの三人で、鋭心の家のシアタールームの大画面で先日の運動会のアーカイブ映像を見ていたところだった。前後編に分かれたそのアーカイブ映像はかなりのボリュームで、全て見終わった時には夜中になってしまっていたので、当然の流れのように百々人と秀の二人は鋭心の家に泊まることになっていた。
とりあえず、なんだか喉が張り付いたようだから、水でも飲んでこようか。そう考えて、鋭心がベッドの脇に足を下ろした時だった。
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