慣れとプライド　186cmは決して小さくはない。むしろ男でも大きい方だと左馬刻は思っている。思っていた。この男に出会うまでは。

　神宮寺寂雷。世界的名医である。紛争地帯を転々としていたという彼の名前は、顔を合わせるずっと前から左馬刻も知っていた。いや、国内であれば特に知らない方が珍しいぐらいだ。その容姿には特段興味もなかったが、大層な名前の嫌味なジジイだろうぐらいに思っていて、覆された。自分を越える長身にスラリと伸びた手足、端正な顔立ち。粗悪であっただろう戦地でどのように保ったのかと不思議な程に美しく手入れされた長い髪。涼やかな目元に似合う自分と対象的な色の瞳に、少し下がった眉尻は嫌味さの欠片も感じさせなかった。

大神雪一問一答1生年月日は？
「十二月二十五日」

2血液型は？
「A」

3身長何cm？
「195cm。こんなに伸びるとは思っていなかった。」

4好きな食べ物と理由は？
「ジャンクフード。なんも考えずに食える」

5好きなお菓子と理由は？
「あー、団子。懐かしい味がする」

6好きな色と理由は？
「……赤？なんでだろうな。なんとなく好きだ」

7好きな季節と理由は？
「冬。冷たい空気が肺を満たす感覚が好きだ」

8人からよく言われる性格は？
「可愛いとかからかいがいがあると言われているが、そんなことはないだろ……」

9自分で思う性格は？
「……さあ、よくわかってない」

10自分に自信のあるところは？
「自信のあるところ……？特にないな」

11自分の見た目で自信あるところは？