一緒にお風呂に入りたいラギ監シリーズ11「ユウくん。こんなところで何してるんスか?」
教室移動の合間。ラギーは見知った背中を見つけて声をかける。
今日は日差しが強いからか日なたを避け、何かを探しているのかうずくまっているように見えた。
呼びかけに反応してユウは振り向き、ラギーを認識するとにこっと笑った。
もしかしたら体調が悪いのでは…とも思ったが、顔色は良さそうだとラギーは安心する。
「雑用で草むしりをしてるんです。このあたりをきれいにすれば、グリムに高級ツナ缶を買ってあげられるので!」
このあたり、を示すためか、ユウは両腕を広げて説明する。
どうやらここら一帯のようだ。
かなりの広範囲だが…果たして日が暮れるまでに終わるのだろうか、とラギーは思う。
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