メイドイン俺ん家② 帰宅したら天使がいた。
「おかえりロシィ。遅かったな」
いやおれの天使はこの世でただ一人ローちゃんだけなので違う、天使はダメだ、天使はダメだけど、じゃあなんて表現すれば……? 妖精? 女神? いや女神もダメか性別的に。ああ的確な言葉が見つからねえ。語彙力、語彙力が来い!
「……ただいま二人共。あとドフィ。とりあえずまず先に話、良いか? 良いよな? っつー訳で、おれとドフィ少し話してくるからちょっとここで待っててくれ。な?」
有無を言わせぬ勢いで戸惑い気味な彼の了承をもぎ取り、ドフィの腕を引っ掴んでズンズン部屋を移動する。
深呼吸深呼吸、落ち着け〜〜落ち着けおれ。うん。
辿り着いたおれの部屋、扉が閉まるのをしっかり確認してから思いきり息を吸い込んだ。
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