美少女ビマヨダ ワンドロ
服装でわかるよって話だけどスルーしてください
◆出会い
遠くからでも輝いて見えた、あの一瞬の会合。目があったのは一瞬で、逸らされたのもすぐだった。それでもビーマは感じたのだ。
あ、こいつだ、と。
華やかな装いを華麗に翻して王宮へと消えた姿に、ビーマは心を奪われた。誰だろう、名前は?すきなものは?きらいなものは?
もっと知りたい、とごく自然に思った。
◆勘違い
名前も知らぬ"美少女"を、ビーマは毎日探し回っていた。とてもきれいだ、と思ったのだ。己とは違う色をした紫の髪、涼やかな目元、凛とした立ち姿。広い王宮の中で姿を見ることは稀で、それも遠くからしか伺えない。目があったのは初めて見かけたときだけ。いや、あちらは目があったとも認識していないかもしれない。それでもビーマは諦めなかった。
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