にっぴき+神ナギで官ナギでしゃぶしゃぶ食べ放題に行ってみた仁王立ちで野菜てんこ盛りの皿を持って、ビキビキ青筋立てながら官とロナ見下ろしているナギリ。
お前ら肉のおかわりはこの野菜食ってからだと宣言。エーンと泣く官となんで俺まで巻き込むんだよー！と抵抗するロド（ドラ介入で討ち死に）。
食べ放題のしゃぶしゃぶのお店。神センセはクワさんからの取材行ってみん？と、ドラルクのとこに招待状（後述）きてたんでじゃあご一緒しましょうかってんでこのメンツ。
若造どもにはそれぞれ鍋一つずつ用意してやるも、仕切るのはナギリ。自由にさせとくと延々肉ばっかりしかも牛以外でも半生で食べかけたんでキレて菜箸を取り上げた。（そういう知識はドラルク教授経由他で完全に勉強してる）
神センセはジョン君の舌を頼りに、けっこう種類のある薬味とタレの組み合わせを一生懸命メモしている。（ニンニク厳禁）取材が名目だからね。
ジョンくんはすごいねえって讃える神センセ見て、嬉しくってふふんと鼻を鳴らすナギリ。そうとも私のジョンだものと胸を張るドラルク。そこだけほんわかとしたパステル色の畏怖畏怖空気―。
合間にポテトサラダとかちまちま食べてる神センセに、冷たいものばかり食べるなほら取材なんだろう肉も食えって、でも量たべられないから小さく切ってやったり。やさしいねえってドラにからかわれて、丸のためだ！と照れかくし。それ見てジョンと神センセは可愛いって笑う。声にならない声でうなりながら、真っ赤になってやけくそでカボチャとかレンコンとか体によさそうなもの神センセの皿に放り込んだり。
ドラロナの方は、ロナ君が肉いっぱいで嬉しいけど、鶏肉はドラのから揚げの方が美味いなあとかいうから、店に失礼だろうと教育的指導しながら、チリマヨとフレークでなんちゃってから揚げ作ってやって、なんだかんだでこっちもいちゃついてる。
野菜が減らないでありますーと泣く官には、お前はどこ見てるんだって怒鳴って店おすすめの野菜を肉で巻く食べ方で食わせたり、火が通ったのを小皿でタレにつけといて箸休めにくわせたり。意外に和食派だったりするんで（和食？）鍋半分はすき焼きになってたりする。（ここの鍋は火鍋風の二分割とか四分割になってるやつ。あ、神センセのとこは四分割ね）生卵つけてご飯がもりもりで消えてく。
つーかもうナギリが八面六臂で鍋奉行してる。ドラルクもやりたいんだけど、それよりあんなに人間のための料理には縁がなかった子供（ナギリ）が頑張ってるのを見るのが愉しい。
そんなとこに店長（人間）登場。ドラルクに味見をして欲しいそもそものブツ。鴨血といって鳥の血液の加工品。ぶっちゃけ中華系ショップでは10年以上前から出回ってるし、火鍋や麺の店なんかでも定番の具だし、更にいえぱチャイニーズタウン（都内だと西池袋とかアメ横とか）だと昔から（生の計り売りだぞ…）売ってたりもするんで、横浜が近いシンヨコでは定着してそうなんだけど、まあそこはそれ。じっさい、居酒屋話で出てきたメニューの『血豆腐』は多分コレだと思う。
（閑話休題だけどこの妄想のためにパック買って毎日ちみちみ食ってたら、そのせいか元々高かった尿酸値が爆あがりした。おそるべし）
吸血鬼のかた向けに、当店でも扱おうかという話が出ておりまして……と。んで実食。
見た目はレバーの色した豆腐。いちおう作る時に火は通してある。ぶっちゃけ、味のない、匂いもなんもしないぶにぶにした塊。舌触りは絹ごしで硬さは木綿とゆーか。官は味のない固めの水ようかんとか言う。（結局まとったスープの味しかしないんですよマジで）
うーん、これは血の代用にはとてもならないねぇ、とドラルクの評。ナギリも食わされるんだけど、そも口からものを食わないんで、わからんとばっさり。他の面々も試食するけど、あまりの味のなさに何も言えない。（神センセだけ喜々としてネタメモとってる）
これはむしろ女性向けにするべきかね、レバー臭くないしというところに着地。
パートナーが吸血鬼なのに、貧血で吸ってくれないカプ向けのスペシャルメニユーとか。
（人間の野郎二人にはそも吸血鬼に吸われてないのに慢性貧血という状態が、知識としてはあっても実感できない）
でもパートナーとか同席者と同じものが食べられるのっていいですよねぇ、って神センセ。ほら僕は貧弱同盟なだけあって、ナギリさんがいろいろやってくれるようになるまで、他人と一緒にご飯食べるの基本的にだめだったから。
食べ放題も学生の頃に頭数で付き合わされて行ったぐらいかなあ。あ、ドラルクさんがほぼ血のみってのは存じてますけど。（だもんでどんどんおかわりしてバクバク食べる若者二人見ながらほっこりしてたりする）
んで、失礼でなければ神センセのご両親は？って話になって。
（こっから捏造）うちは父が吸血鬼で母が人間。公務員でまだとんでもなく迫害がひどかった頃に、記憶力と夜間業務で何とか社会に紛れ込めて。人間と同じものも食べれますけど、吸血は休みの日に一人晩酌（吸血鬼的には朝酌）してたかなあ。今みたいにパックがなったから瓶からで、傷まないようにするの苦労したって聞いてます。
なんかソレって洋酒メーカーＣＭの、デキる男の週末の風景みたいですねってロナルドにきらきら目される。ロナルド、かっこいい吸血鬼という存在そのものに最近飢えている。軒並みポンチか天災なので仕方ないが。
ああこれ母に送ったら、晩酌おつきあい（おかーさんは酒かお茶）の肴になるかもしれませんとか。会話は盛り上がるけど。家族の話になったあたりで、ナギリさんはジョンを誘って席を立ちスイーツコーナーに。ワッフル焼いてたりする。んで、上手く焼けずにヌーヌーとご主人さまに助けを求めて、私が腕を振るおうとドラルク製食べ放題のスイーツ材料で出来るかってレベルのプレートが出来たり。ソフトクリームとかもあるよ。
ワッフルをナギリと半分こするジョン。半分こすると二倍おいしくなるんだヌーとかいって、ナギリ号泣。もちろん本当に思いやってるんだけど、実はこっそり今度は違うトッピングを作ってもらえると計算してるちょっぴり腹黒のマジロ。でも可愛いから無問題ヌー。
そして目を離した隙に、若造二人が〆のつもりで鍋いっぱいにカレーとうどん投入してカレーうどん作って大惨事に。もちろんお残しはせずに全部たべました。ヌン！