明智君、ねえ君、僕の存在を忘れてやしないかい。もちろん僕は忘れていないよ。君を大切な友人だと思っているからね。いつだって君のことを考えているんだ。君はどうやら忘れているようだね。エ、なぜそう思うのかだって。だって明智君、君は僕の話をしないじゃないか。いつだって離せだの、ここから出せだの、サッパリ訳がわからないよ。君、一体どうしたんだい。おなかが空いているのかい。たくさん用意したじゃないか。君は食べなきゃいけないよ。栄養をつけて、毎日楽しまなくてはいけないよ。僕は、僕と君の幸せについて、言っているんだ。ウーン、君はなんだか悲しそうだなア。ちゃんと理由を言わなきゃだめじゃないか。僕を忘れているからかねえ。忘れないようにしないとねえ。アア、つい笑ってしまったよ。君が僕を忘れないように、方法を考えていたらね、愉快で笑ってしまったんだよ。君、わかるかい。この楽しさがわかるかい。フフ、わからないだろうね。じゃあ、答えを教えてあげるからね。いま、ここで。