囁き月夜輝ける晩に地獄の門開かれし時、フラッシュの光線が瞬く君がその入口へ、僕は慌たもうてピストルを渡し、百発百中の輝ける銀河を君に託した、待てしばし待たれよ同志よ、僕の手には百万の宝石が散らばって君を求めている、身体に傅いて止める僕を、君は笑顔で光の渦の手の鳴る方へ、僕は諦めなかった、君の求むる希望の明日を造りだす鉱石を一千億も掌に添え、君を引き摺り出し、カストリ横丁の隅でちっぽけな奇蹟を見せる、僕の横顔を凝視する君は、最大無限の闇よりも深く透き通り僕を悩ませる、往くな心の隣人よ、さても頭上の空は満天の星が満ち、落下していく航路を僕らだけが支配している、見よやあの頭上の旋律を!星の欠片の一粒より更に更に、僕らは共に生きる他無し。