帰ってきました「今は金田一さんがいないすからね、僕がシッカリ探偵してですねエ、事件を解決しようと思っとるんですよ、だから…」
「黙太郎くん」
「うぇ、ヴぇっ!?きっ、金田一さんじゃないすか!い、いつ帰ってきたんすか!?」
「さっきです」
「な、なっ…!?ゆ…ゆっ、夢じゃないですよね?」
「君に逢いたくて。日本に帰って、一番に探したんですよ」
「ア、あぁ!イヤ、てっ…照れるな~!僕ぁこういうのねエ、すごい、なんちゅうか…」
「君がいるから、事件は解決ですねえ」
「あ、いや、あ~っと!じ、実はそんなに自信が無いっちゅうかですねエ、その、とにかく!もう!金田一さんがいれば、万事!解決です!」
「そうですか?」
「ハイ!もちろん!」
「じゃあ、また僕のために助手、してくれますか?」
「当然ですよ!いきましょ、さぁこっちへ」
「どこへ…?」
「事件現場です!金田一さん、そういうトコ好きでしょ、ね」
「す、好き…ですかね、確かに…」
「イヤ~金田一さん!ねッ、金田一さん、僕とね、一緒にいてくださいね!もうねぇ、ず~っと!ずっ~と、一緒にいてくださいよ?」
「は、はあ…?」
「もう!ハハ、参っちゃうな~!ねエ、僕がどんな顔してるか分かります?」
「嬉しそうな顔をしてます」
「そうでしょう!ウン、金田一さん…お逢いできて嬉しいですよ」
「はい、僕もです」
「へへっ。相思相愛ってヤツ、ですね」
「はい…そうですねえ」
「ヨシ!ばーんと!ばばーんと事件、解決しちゃいましょう!」
「わっわっ、そ、そんな走らないで下さいよお~黙太郎くん」
「ちゃんと僕が手を握ってますから!大丈夫です!さア、行きましょう!」