知己の戯談「なぁ、藍湛。これとこれ、どっちが良いと思う？」
　魏無羨の目に留まった、髪紐を取り扱う露店。普段なら通り過ぎているであろうその露店に、ふらりと立ち寄れば、隣を歩いていた藍忘機も一緒に立ち寄る。
　そんな彼に、赤い髪紐と白い髪紐を見せた。すると彼の視線がゆっくりと左右に動き、揺れる。
（さて、かの含光君はどちらを選ぶ？）
　藍忘機の言葉を今か今かと待ち侘びていた魏無羨だったが、彼の言葉の前に、二人を見ていた女店主の声が響いた。
「お兄さん達、選ぶなら早くしておくれ。営業の邪魔ですよ」
　その女店主の言葉に、藍忘機がゆっくりと口を開く。
「両方」
「……両方？」
　藍忘機が財嚢を取り出し、髪紐の金額よりも明らかに多い銀子を卓に置いた。その銀子を目にした女店主が驚いて飛び上がったが、魏無羨は彼女の様子を気に掛ける事が出来なかった。

夜话太宰治深夜入水自杀又一次失败后，轻车熟路地来到中原中也的家门前，对着门锁一阵摆弄，不出片刻，门开了。
迎接他的是屋里弥漫的香烟味，顺着敞开的门扉，被卷入屋外的新鲜空气飘远。
中原中也仰靠在沙发上，房里没开灯，只有他嘴里叼着的烟亮着星点红光。
借着太宰治所站门口投进来的路灯光，只能看清那人下半张脸紧绷的轮廓，明明躺得四仰八叉，却半点没有放松的柔和。
甚至对他撬门这一行径都没给一点反应。太宰治挑眉，那个除了元气没有其他优点的小矮子，居然也有像这样一潭死水一样消沉的时候，真是新鲜。
这要是不打听出来嘲笑中也一辈子他就不叫太宰治。
但是没等太宰治开口，中原中也的声音就飘了过来：
“今天...”
他的声音，失去了平时的饱满激情，像今早咖啡厅女招待报复地端上来那杯特浓咖啡一样苦，但绝妙的能让人瞬间清醒，把全身的感官都集中到这份苦涩当中。