あなたは流星群久しぶりに会った探偵さんは、また綺麗になっていて、そして酷く嬉しそうだった。
出会った頃よりも伸びた髪の毛は、探偵さんによく似合っている。もともと魅力的な人だけど、それよりももっと。外面だけではなく、内面も磨かれているのがわかった。
ずっと遠いところで頑張っていた探偵さん。多くの人に慕われて、頼りにされている探偵さん。それでも、彼女の輝くような笑顔は何も変わらない。
そんな素敵な探偵さんは、嬉しそうだけどどこかソワソワしたような様子で面会室の椅子に腰を下ろした。
私は彼女が口を開く前から、きっとそうなのだと悟った。
元気だった、久しぶり。
そんな言葉をいくつか交わしてから、私は話したいことがあるんでしょうと、努めて優しい声で言った。目を丸くして、アヤさんにはかなわないなあ、と探偵さんが笑う。十秒ほど沈黙してから探偵さんは顔を上げて、またあの嬉しそうな顔をして私を見た。
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