キャット・ファイトin まっする「九月の二十三と二十四で東京行ってくるから」
「……っえ、東京?……東京ですか」
「ん?なんか約束してたっけ」
東京の大叔母の家で法事が入った。特に約束していた予定もなかったよね、と修くんに話すと一瞬ギョッとした顔をしたものだから。なんか予定あったかなあ、オレ結構忘れちゃうからな、と思ったけどそうじゃないっぽい。
「ちょうど俺も東京で同窓会の予定できたんで、よかったら行きだけでも一緒に」
引っ越しの時礼服どこしまったっけなーとクローゼットをモソモソしていると微妙に言いにくそうにモゴモゴしながら背後に立たれる。え。なに…後ろめたいことでもある?もしや…元彼でもいるとか…いや、修くんの元彼はすでに天の都。ならさみしんぼの修くんを慰めたワンナイトボーイでもいるとか……いやだけどな〜そんなのほんとはいやなんだけど〜〜〜……でもオレも結構セフレだった人とかいる集まりに行かざるを得ない状況あるし一方的に咎めるのもね。
2657