タイムカプセルは土の下「……ッうわ、びっくりした」
部屋に戻ったら、兄さんが床に落ちていた。
ぼくーーテオドルス・ヴァン・ゴッホは、ミステリーハウスの一件後……諸々あってまた、兄さんの霊基の一部として繋ぎなおされ、現界した。
兄さんのオマケの幻霊として正式にカルデアをうろつけるようになったものの、何もしていないというのも気が塞ぐので日中は主に資源の在庫管理やリスト化、帳簿付けなどを手伝っている。
兄さんからはワーカホリックなんじゃないですか?などと言われているが、やる事がないと落ち着かない性分なのだから仕方がない。
実際この手の事務作業は生前からの得意分野だし、まあ居候の幻霊の割には我ながら上手くやっている方だと思う。
…それはともかく。
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