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    yuki_yuki0208

    @yuki_yuki0208

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    yuki_yuki0208

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    晶♀︎→←←←←オーエンだけど傍からみると付き合ってるように見えないオー晶♀︎
    モブ女でてくる

    オー晶♀︎「金曜の夜に同僚達と飲み会するんですけどオーエンさんも来ませんかぁ?」
    「むり」
    名前さえ覚えていない女社員からの言葉を、オーエンは即座に切り捨てた。
     その日は晶との約束がある日。ブラックと評される会社で、オーエンは巧みな話術……もとい脅しのような言葉を添えて上司に有給申請を叩きつけ休みをもぎ取ったのだ。なにが楽しくて飲み会という名の出会いを求める場所に行かなければならないのか。
     帰り支度をするオーエンの隣で「ツれないこと言わないで」「オーエンさんが来たら皆喜ぶのに」「ほや駅のすぐ近くにある北まほという店なんで」だとか。聞いてもいない情報をつらつらと並べるあたり、この女は割と神経が図太いようだ。
    「しつこい。その日は休みだから行くわけないだろ」
    生まれ持ったベビーフェイスからは想像もつかないくらい冷徹な視線をその女に向けたオーエンは、カバンを手に取り早々に帰宅した。

     真木晶に『オーエンとの関係は?』と聞けば『多分恋人……?』と答えるような曖昧なものだった。
    というのも告白したのは晶からなのだが、オーエンの返答が『……ふーん。なら今から行くスイーツバイキングつきあって。そしたら僕の恋人にしてあげる』という意味の分からないものだった。
    その後晶はスイーツバイキングに付き合ったが、それ以降オーエンの口から『付き合おう』だとか『好き』だとか。おおよそ普通のカップルが口にしたであろう言葉は一切出てこなかった。
    その為、晶の中では『多分恋人……?』という位置づけになったのだが、オーエンは違う。
     彼に『二人の関係は?』と聞けば『は? 見て分からないなんて、その目は飾りでついてるわけ? 恋人に決まってるだろ。どうでもいい女に割く時間なんて無いんだから』とキッパリ言いきるものだった。
     彼にとっては晶の好きそうなものをプレゼントしたり、誕生日も祝っているのだから当たり前に付き合っていると思っていたが、そのやり方が良くないせいで一ミリも晶には伝わっていなかった。
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