お手柔らかに滑らかに。「ハンジ、あんたいつからお風呂に入ってないの」
そこにいるだけで光り輝きフルーティーな香りがすると評判の美女ナナバが、正反対な奇人・変人の分隊長ハンジに詰問をする。
「えっと、この間の幹部会議の後かな」
「やっだー、一週間も前じゃない。あんたがヨレヨレになり始めると、団長と兵士長が食事や風呂の世話を頼むと言って、酒瓶抱えてくること、最近ストレスなのよ。しかも明日夜会なんでしょう?団長が連日、凄い目配せしてくるこの不快さ、ハンジにはわからないでしょう?」
と、豊満な体を揺らしながらリーネが文句を言う。
今、ハンジは自分の班員たちから強制的に研究室から連れ出され、食堂でもそもそと食事をしていた。すごく嫌な予感に苛まれながら……。
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