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    koto_siro

    女体化とかすけべとか置く場所

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    白一

    朽木の屋敷は広い。
    幾度目かの朽木家に訪れた際、探検をする年齢ではないが好奇心に勝てなかった一護は屋敷の中を探索する事にした。
    普通であれば友人の家であろうとも家の中の部屋を勝手に覗くのは失礼であろうが、家主が許可というか推奨までしたのだからやる他無いだろう。
    迷子になった時の対策を聞きはしたが、家の中で迷子って、と笑ってスルーしていたのは一時間ほど前である。

    「迷った!」

    あれはフラグだったか、と一護は見知らぬ場所で頭を抱えた。
    抑々屋敷の部屋は大体似たような造りである。
    ならば今居るところが先程通った所なのかそれとも初めての所なのか分からなくなるのは当然である。
    大体何で家がこんなに広いんだ、と一護は誰も見てない事を良い事に独り文句を垂れる。
    恥を忍んで通りがかる屋敷の人に白哉の部屋に案内して貰うか一旦外に出て屋敷沿いにぐるりと回って入口まで行くか、とどちらにしようか迷いながら襖を開けてみればその部屋は今までとは違った雰囲気であった。
    部屋の真ん中に太い木で出来た格子がある異様な空間。
    どこかで知った座敷牢という物では、と知識の底から引っ張り出す。
    格子は頑丈で、触ってみればどこか力が抜ける様な感覚がする。
    霊力が吸い取られているのかと気が付いて一護は手を離した。
    確かに通常の人間であれば錠を掛けるだけでいいだろうが死神は普通の牢であれば霊圧を込めればこんな部屋直ぐに壊す事が出来る。
    鍵は掛かっている様で扉は軽く押しただけではびくともしなかった。
    成る程、と一護は一人呟いて

    「なぁ白哉、あそこに入ってみたい」
    「………………」

    どうにかこうにかして白哉の私室に戻って来た一護はそう白哉に伝えた所、白哉は無言で米神のあたりを抑えていた。
    失礼な奴だな、と膨れたが白哉には流されてしまった。

    「……あれの意味を分かっているのか」
    「多分座敷牢なんだろ?テレビかなんかで見たから知ってる」
    「では用途も知っておろう。何故入りたいなどと」

    白哉からすると座敷牢の存在は恥であるらしい。
    何代か前の朽木家当主が使ったきりだ、とは言ったものの誰に使ったか、という事は言いはしなかった。
    まぁ牢屋だしな、と一護は得心した様に頷いた。

    「いや、ただの好奇心」

    そう一護が言った途端、より一層白哉に険しい顔をされたのであった。
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