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    キリココ

    🐬🐧と🐯🐻‍❄️。しゃっちに夢を見すぎ。顔捏造とかいちゃいちゃしてるやつはこっちに。

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    キリココ

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    勢いで書きました、様子がおかしい🐧さんを心配する🐬の話です。🐬🐧のつもりで書きましたが🐧🐬かもしれません。こういう二人を延々と見てたい( ˘꒳˘​ )

    なんなんだほんとに 最近、ペンギンの様子がおかしい。
     気付いたのは一週間前。ふと視線を感じて振り返るとペンギンがいて、目があった瞬間に逸らされる。気のせいかと思った翌日、飯の時にふと顔を上げるとまたもやペンギンと目が合い、その瞬間に逸らされた。そんなことが一週間も続けば、流石に気づきもする。
     しかし本人に話しかけると、これがいつも通りなのである。俺を気にしてるとか、そのくせ避けてるとか、そんな素振り一切してませんみたいな顔してるのである。バレてないと思ってるのか、さては。ペンギンの方も俺が様子をうかがっていることに気付いたのか、目が合うとちょっとニコッとするようになった。逸らされなくなったのは素直に嬉しい。いやそうじゃなくて、なんなんだほんとに。
     喧嘩したわけでもないし、仕事でミスしたのを隠したりもしてない。俺の方に心当たりはないので、ペンギンの問題だろう。心配ごとがあるなら真っ先に相談するはずだし、言いたいことがあるならさっさと言ってくるはずだ。となると、俺にも言えないような重大なことなのかもしれない。うーん、聞いたらマズい気もするが、バレバレだしなぁ。

    「なあ、なんか隠し事してるだろ」
    その日の夜、早速寝る前のペンギンに直球で投げた。相部屋で二段ベッドの上と下、いやでも顔を合わせることになる。
    「…別に?」
    ペンギンがわかりやすく嘘をついた。お前こんなにわかりやすかったか?
    「お前…俺が気付いてるのもわかってるクセによくもまあ…」
    「いや、シャチ最近すげぇ見てくるなとは思ってたよ、なんなん?」
    「は?おまえだろ?」
    「は?」
    二人して頭に?が浮かんでいる。本気でわかってないらしい。どゆこと?

    「え、最初に見てきたのはそっちじゃん」
    「見てねぇよ」
    「無意識か」
    「…そうなるな」
    はは、とペンギンが笑う。心当たりはあるようで、素直に負けを認めたようだ。潔くていいぞ。
    「…俺にも話せないこと?」
    「ん?んー…お前だから話せないことかな」
    「なにそれ」
    「見ねぇように気をつけるから、悪かった」
    この話は終わりだと言わんばかりに背を向けられた。なんだよ、そこで俺に壁を作るのかよ。咄嗟に肩を掴んでこっちに向き直らせる。

    「…なんだよ」
    「なあ、俺はお前を相棒だと思ってるから言うけどな。お前が無意識に顔に出すなんてらしくねぇ、よっぽどのことだろ。そんなお前を俺が放っとくと思うか?」
    「………」
    「なんか困ってんだろ、言えよ。」
    ペンギンは、基本一人で抱えるタイプだ。誰かに相談するならキャプテンか俺だし、多分今回はどっちにも喋ってない。だから、やたら目が合うのは俺へのSOSなんじゃないかと、思いましたが、


    「…俺、お前のこと好きなんだよね」
    「…は?」

    ペンギンは負けを認めたのか、開き直ったのか、急に素直になった。予想してなかった答えに拍子抜けしたというか、頭がおいつかないというか、え、ちょ、なに?
    「最近ちょっと、限界が来ててさ。悪ぃな、気をつけるわ。」
    「え、あぁ、うん…」
    展開についていけない俺をおいて、さっさと着替え始めた。お前、さっきから俺をおいていきすぎじゃない?
    「ペンギンさん」
    「はい」
    「好きっていうのはえっと…?」
    「キスとかしたいの好きです」
    「さいですか…」
    そうかぁ、ペンギン俺のこと好きだったのかぁ…いつから?いやそうじゃなくて、なんでこいつは話が終わったつもりでいるの?ベッドに入るな寝ようとするな。
    「ねぇもうちょっと喋りません?」
    「これ以上なにを?」
    「いやほら、俺たちの今後とか…」
    「別に、今まで通りでいいよ」
    「そうなの…?」
    「お前が俺のことを気持ち悪いと思ってなければ」
    「それはない」
    キッパリ言うとペンギンが露骨にホッとした顔になる。なんだよ、お前も今必死じゃん。テンパりすぎて無かったことにしようとするなこのバカ。

    「俺はさ、お前のこと相棒として好きだよ」
    「うん」
    「二十年近く一緒だし、今更嫌いになんてならねぇしさ」
    「そのうちの半分を俺は片想いしてたけどな」
    「うわきもちわり」
    「やめだこの話は」
    「ごめん嘘まって寝ないで」
    「うるせぇ」
    「キスくらいなら余裕でできるぞ!」
    言った途端にシーツに潜っていたペンギンが出てきて俺の唇を奪っていった。や、やらかい…
    「…おやすみ」
    「お、やすみ…?」
    やることやってさっさとまたシーツに潜ってしまった、なんなんだこいつ。ちょっとまだついていけてないままはしごを登り、さあ寝ようと思ったところで着替えてないことに気づいた。なんなんだほんとに。

     翌朝俺はサングラスをしたまま寝てたことに気づいたし、その日からなぜかおやすみのキスが日課になってしまった。なんなんだ、ほんとに。
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