夏服へと衣替えで起きた2年1組の様子ホームルームも終わり、これから生徒会業務へと赴くためにカバンの準備をしていると腕に生徒会の腕章が無い事に気が付いた。
あ‥‥そうだ、衣替えだから外して腕章をカバンにしまったんだった。
机に腕章を出して、取り付けようとするのだけど、安全ピンを上手く付けられず滑り落とす。
床をすべっていく安全ピンを追いかけようとしたら、後ろに立っていた折紙君が拾い上げてくれる。
「あ、ありがとう‥‥」
安全ピンとずり落ちる腕章を見て察したのか、にこりと微笑む。
「片手では難しそうだね‥‥付けてあげようか」
「付けてあげるアル!」
(えっ)
折り紙君の提案にも驚いたのに近くに居た孫君も手伝ってくれると、にこやかに言ってくれて‥‥なにやら断り辛く‥‥。
1805