山盛りビスケット【山盛りビスケット】
大量の小麦粉、少しとろけた山のようなバター、一体どこで手に入れたのかわからない量の卵などをもって地下の厨房へ現れたアルバート
「ちょっとだけキッチンを貸して欲しいんだけど…」
もちろん屋敷しもべ妖精は困惑、そんな生徒はいままでにいなかったし、許可した場合、校長にバレたら碌な目には遭わないのは火を見るより明らかである
「大丈夫!“梨をくすぐって”ここに入ってくる食いしん坊なんて、そうそういないよ!」
(半ば強引に荷物を置き始める)
魔法を使って手早く作ればいいものを、まるでマグルのように手作業で生地を捏ねているアルバートを、1匹の屋敷しもべ妖精が見つめている
「どうして魔法を使わないのですか?あの…もし、よろしければ、お手伝いを……」
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