言葉にならない傷を撫でる 爆発するサンドスチームの様子は怒り狂ったワムズのようで、静かな大地に砂の大波を発生させた。爆発音と共にもくもくと巻き上がる砂塵。その隙間から転がり落ちるように飛び出してきた男二人は、すぐ後ろを走る車に"運良く"回収されたのだった。
異様な状況の中、車内は興奮状態に陥った。悲鳴にも似た運転手の問いかけ。それに返答する男達もまた興奮から脱せずにいた。殺気立ったまま小さな町にたどり着き、気づいた時には、二人はツインの部屋に押し込まれていた。
呆然と、お互いの顔を見る。
ここにたどり着くまで、時間にして一刻ほどだろうか。まだ銃撃戦の音が頭の中で響いている。身体には硝煙の匂いが染みついていた。
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