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    Magatu_FF14

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    Magatu_FF14

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    課題に追われ大分時間が空いてしまった😇😇😇

    三人組エオ学
    「フィリル」

    「アリス?珍しいね この時間に部室に居ないなんて」

    「あぁ、空調設備の点検とかで今日は休みになったんだ」

    「なるほど…それで、どうしたの?」

    「ふふ……ちょっと、な。 着いてきてくれないか?」

    「?」




    ─────────────────────

    「うわ、すっごいなこれ」

    アリスとフィリルが向かったのは手芸部の部室にもなっている被服室だ。
    特別教室のため少し奥まった所にあるその部屋は普段はガラリとしているというのに今日に限っては大勢の生徒が詰めかけているようだ。

    特に女子生徒が沢山いるので少女特有のきゃあきゃあと甲高い声が廊下にまで響いている。
    2人の目当ての人物はその声の響く中の中心にいるようだ。
    小さくはない身長と周りにいるのが女子生徒という事で人の波の中から分かりやすく頭が飛び出している。

    「ずいぶんと賑やかになっているね?」

    「体験入部の日らしいんだ」

    「なるほどどうりで」

    だがそれにても周りの生徒の興奮度合いが激しく見える。どういうことだろうと思い二人で首をひねっているとその原因がわかるような声が聞こえてきた。


    『ベルベット先輩本当にかっこいいね…部紹介ではほかの先輩だったけど紹介の時にパワーポイントで出してたコンテスト受賞者の写真に写ってたのよりも本物の方がよっぽどカッコいい!!』

    「あー……」

    納得、という顔をしながら廊下の隅に移動した二人はこそこそと話し合う。

    「アウロラさ、女の子に優しいのは確かだけどそれ以上に裁縫すっごいすきだからさ…」

    「うん……」





    「「大変なことになる」」




    ──────────────────


    『先輩これって』『先輩』『アウロラ先輩』


    高くかわいらしい声が何度もアウロラの名を呼び質問が飛んでくる。しかしそのどれもがくだらない質問ばかり。わからないことがあって質問しているわけではないのが丸わかりだ。

    それでも手芸部に来てくれている以上は愛想よくしなければならない。部員が増えれば部費も増えるため設備もいいものが揃えられる。
    ほとんどは本入部はしないだろう。だからこの体験入部期間だけ……耐えなければ…………

    『お裁縫するってかわいいね先輩!運動とか得意じゃないん?運動神経よさそうだけどなぁ~』

    「ははは」

    『なんか女々しいって感じだけど顔良すぎて超似あう(笑)』

    「はは」





    「やばいやばいやばいってアウロラの顔えげつないことになってるじゃないか!!!」

    「どうしようね……あれ…」






    「あ」

    「「あ」」

    「…………ごめんね、今日は用事があって早めに上がる事にしてるんだよね」

    『えぇ〜〜?そんな日に体験入部あったん?大変だねセンパ〜イ』

    『行っちゃうの?残念すぎぴえん』

    『お前がうざいからじゃん?笑』

    『なわけ〜ざけんなしぃ』

    「あはは」



    「ごめんねアリスセンパイにフィリルセンパイ 待たせちゃったよね」

    「え!?あ、や、大丈夫……」

    「う、うん」

    「そう 良かった。じゃ、私たちは行くから。ごめんね」

    『『ばいばーい』』



    女子生徒達に挨拶をするとアウロラは鞄を持つとアリスとフィリルの手を掴み早足に教室から出る。

    2人がそれに従うように同じく早足でついて行くと下駄箱辺りでアウロラの足が止まった。

    「見てたでしょ」

    「「はい……」」

    「はぁ…」


    頭が痛い、というように額を手で覆うアウロラ。2人とここには居ないもう1人の3年生達3人には懐いているものの基本は他人に対してのパーソナルスペースが広いアウロラは先程の距離の異様に近い体験入部の下級生たちには辟易しているようだった。

    「顔色悪くなってるじゃないか…本当にすまない、はやく何かしら声をかけていればよかったな…」

    しょんぼりとした顔でアウロラに謝るアリス。下から見るせいか影がかかり余計に顔色が悪く見えた。

    フィリルも優しくアウロラの背を擦りながら顔を覗き込んでいる。

    それに気付いたアウロラは少し体重をフィリルに預けると珍しいわかりやすい拗ねた表情で

    「駅前のスイーツ工房の新作」

    と一言。

    それを聞いて心得たとアリスとフィリルは目を合わせて頷いた。

    「早く行こうか。ゆっくり食べながら話もしたいし。」

    「ん」

    履物を変えた3人はアリスを真ん中にして並んで校門を出る。













    ─────────────────

    アウロラのちょっとした小言を聞きながら店まで向かうと3人で1つのテーブルに付きカウンターへ。

    アウロラは先程の通り新作とコーヒーを。アリスとフィリルも各々注文をし会計を、という所でアウロラが全ての会計を済ませた。座れるほどではあるもののある程度は混んでいる店内を見て席で返そうと思った2人はアウロラに習いそのまま注文した商品を受け取る。


    席に戻り財布を開くときょとんとした顔のアウロラ。

    「? なに?」
    「え、何って代金を…」
    「払ってくれたじゃないか」

    「私のわがままでここまで付いてきてもらったんだから私が払うに決まってるでしょ」

    何を言っているのか、と言わんばかりの表情で返したアウロラ。


    そんな姿に必ず今度なにかを奢る。と決意する2人の先輩を他所に嬉しそうにスイーツを楽しむ後輩だった。
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