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    AIのべりすとと書く剛つば「おはようございます!」
    つばさの大きな声が今日もスタジオ内に響く。
    「おはよ、つばちゃん」
    「おはようございまーす」
    つばさの挨拶にスタッフから次々と返事がくる。
    「おう。」
    その声の方へ向くと、そこには、少し眠たそうな顔をした彼がいた。「金城さん、おはようございます。」
    彼はアイドルが本業なのを忘れてしまうくらい、今日も作曲や編曲に励んでいる様子であった。
    「…………んぁ? ああ、お前か」
    寝ぼけているのか、いつもより反応が薄い。
    「もうすぐ本番ですよね? 体調はどうですか?なんだか、少し眠たそうですが…」
    「あー…まぁ、色々あって…。つかお前こそちゃんと寝てんのか?」
    「えっ、私ですか!?私は大丈夫ですよ!毎日ばっちり睡眠をとっていますし、ご飯もしっかり食べていますから!」
    「フッ。飯の報告までくれりゃ大丈夫そうだな」
    「はい!あっ、でも最近ちょっと太った気がしますけど…………」
    「いや、全然太ってねぇだろ」
    「本当ですか!?良かった…」
    「あぁ。むしろ前よりも痩せてる気さえするぞ」
    「えっ!そんなことないと思いますけど……うぅ~ん…………」
    「お前忙しいな…」
    さっきまでの元気はどこへ行ったのか、急に沈んだ表情を浮かべるつばさ。
    その様子を見て、彼はまた笑みをこぼした。
    そうこうしているうちに、収録が始まった。
    今日の司会進行役であるアナウンサーが、出演者の紹介を終え、いよいよトークが始まる。
    「それでは早速ですが、今回のスペシャルゲストをお呼びしたいと思います!」
    「今大人気のアイドルグループ『THRIVE』の金城剛士くんです!!」
    その言葉とともに、彼の登場を知らせる拍手が起こる。
    ステージ袖から現れた彼に、会場中が歓声に包まれる。
    それからは、司会者の進行のもと、番組恒例の質問コーナーなどが行われた。
    「はい、ということでですね、好みの異性のタイプなんかあります?」

    この質問に彼は、
    「あんまりそういうのはわかんないっすけど…、趣味が合ったら嬉しいとかはあるかもしれないですね」
    と答えた。
    その答えを聞いた司会者は、おおっと!!金城くんにしてはなかなか珍しい回答が出てきましたね〜!と興奮気味に話を進める。
    「エエ〜ッ!金城くんの趣味って何なん?!石集めとか?!」
    MCや芸人の冗談にスタジオが沸く。
    「見た目とかもあるやろ?清楚っぽい子が好きとか」
    「うーん……確かにそれも大事かもしんないっすけど、やっぱり性格が一番じゃないすか?」
    「あーわかるわー!俺もそっち派!」
    「俺は断然見た目やな!」
    「えぇ?!絶対中身の方が大事やと思うけどな〜」
    「あー…でも、見た目を良くするために頑張ってるのはイイと思います。ダイエットとか。」
    金城がバラエティで話をしているのは何度か見たことがあるが、つばさはここまで自然体で話すことができるとは思っていなかった。セットの外からスタッフと現場を眺める。
    (金城さん、異性にあまり興味ないと思っていたけど、こんな時のためにちゃんと考えていたんだな…)
    その後も、話は続いた。
    スタジオの観客たちの反応も上々であった。
    収録が終わり、つばさは金城に駆け寄る。仕事の確認事項はいつも尽きないのだ。
    そして、収録中の彼の発言について聞いてみる。
    「あ〜、適当つっーか、その場のノリだな。」
    「ふふっそうだとしても、ダイエットを頑張ってらっしゃるファンの方々からしたらとっても嬉しいと思いますよ」
    「ふーん…」
    金城は少し考えた表情を浮かべた後、笑みを浮かべる。
    「お前は?」
    「はい?」
    つばさは急な問いかけに戸惑う。
    「お前は、そう言われたら嬉しいのか?気にしてるんだろ、なんだ…その、体型の事とか。」
    金城の言葉の意味につばさは混乱する。
    「えっ!もっもちろん嬉しいですよ!応援していただけたら!」
    スタジオでの答えは、直前に放った会話の自分のことではないのかと自惚れてしまうところだったと勘違いにつばさは顔を赤くする。
    彼はアイドルだ。ファンと見立てて自分の言葉を参考にしただけだろう。
    「フッお前どういう意味で照れてっかわかんねぇよ。ま、そうならああ答えて正解だったのかもな」
    「えっ…と…なら良かったです…?」
    自分の考えにさらに混乱を起こす金城の発言につばさは曖昧な返事になってしまう。
    鈍感力が強すぎるつばさに呆れつつも、ハッキリとアプローチできない自分に嫌気がさす金城剛士であった。
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