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    晩(Bankon.)

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    晩(Bankon.)

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    バレンタインのフルシンの話

    新チャンが元の姿に戻り高校最後のバレンタインの日の話。
    フルヤレ〜と同棲してるし付き合ってるし恋人です。
    なんでも許せる人向け。

    今年も今日という日がやってきてしまった。
    ため息をしながら校門をくぐる。
    元の姿に戻ってから1年が経ち、新一は高校三年生になった。
    大学受験期間のため本来は学校に行くことはないけれど担任に来いと言われたため新一は学校に足を運んでいた。
    自分の下駄箱の前に着き、ため息をつく。
    下駄箱の下の床には『工藤先輩へ』というメッセージカード付きの小さな紙袋が10個ほどあり、下駄箱を開けると包装紙に包まれた箱がみっちり詰まっていた。
    そう、今日はバレンタインデー。
    好きな人にチョコを渡して想いを伝える日、とされているらしい。
    あらかじめ持ってきていた大きめの紙袋に置いてある箱を入れていると
    「工藤先輩…!」
    声をかけてきたのは黒髪の女の子だった。
    「あの、これ、受け取ってくださいっ」
    その子の手は震えていて今にも泣きそうだった。
    新一はチョコを受け取ると
    「ありがとな。でも俺がここにいたことは内緒な。」
    そう話すと嬉しそうな顔をした後にこくりと頷いて去っていった。

    すべてのチョコを入れた後、職員室にいる担任に声をかけて新一は帰宅した。
    帰宅と言っても新一の家ではなく恋人の家。
    降谷零の家だ。
    「ただいま、って言っても零さんはいねーかな…」
    靴を脱ごうとかがむと
    「おかえり。新一くん。」
    優しい声で出迎えられた。
    「いるなら気配消すのやめろよな」
    「ごめんごめん。職業柄、つい、ね」
    ついで気配を消すな、と言いたいところだが降谷は何か不満そうな顔をしていた。
    「…なんだよ」
    「その紙袋…今年もチョコもらったんだ」
    「仕方ねぇだろ。学校側から引き取れって言われたんだから」
    去年は保護観察対象という立場で恋人ではなかったけどうやら根に持っていたらしい。
    玄関からリビングに移動して紙袋を置き、着ていたコートをソファにかける。
    新一についてきた降谷はじっとその様子を見ている。
    なんで怒ってんだよ。
    そう言いたくなるくらい怒っていることが雰囲気で伝わってくる。
    新一がソファに座ると降谷も横に座る。
    ぐりぐりと肩口に頭を押し付けてくる恋人にふっと微笑みながら頭を撫でる。
    「…俺が好きなのは零さんだけなんだけど伝わってねぇの?」
    「伝わってるよ。でも、君のことを好意的に思う人からチョコをもらうのは正直好ましくない。」
    「そう言われてもなぁ…」
    いわゆる本命をもらうのが好ましくないのだろう。
    新一にその気がなくても、もらうことそのものがこの男にとっては嫌なことらしい。
    ソファに座ってから降谷が肩口から一度も顔を上げずに話しているのが愛らしくて、でも久しぶりに帰ってきた恋人の顔が見れないのは寂しくて。
    新一は降谷の顔を両手で包み込んで顔を合わせる。
    「わかった。来年からは一個ももらってこないし、もし言われても学校側になんとかしてもらうから、な?だから機嫌なおせって」
    新一がちゅ、とキスをすると降谷は嬉しそうな顔で「ごめんね、ありがとう」と言ってそのまま押し倒してきた。
    降谷からキスをされるとそのままネクタイを外されてぷち、ぷちとシャツのボタンをとられていく。
    「ちょ、ちょ、まって、なんで」
    「なんでって、今日は機嫌直すまでさせてくれるんでしょ?」
    「はぁ!?そんなこと言ってねぇ!ちょ、やっ、ちくびさわんなっ」
    「じゃあ、バレンタインデーだから新一くんを食べさせてよ」
    「なっ、れーさんっ!やだって!さては寝てないだろ!おいっ、ぬがすなっ」
    新一はそのままあれよあれよと脱がされてそのまま流れるように降谷の手に懐柔させられていった。


    「宮野、今年も頼むわ」
    「いいけど…あなたこんなことしてたらバチが当たるわよ」
    「仕方ねぇだろ。れ…降谷さんが許してくれねぇんだから」
    去年と同様もらってきたチョコは宮野に全て渡した。
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