おっきい中華鍋「先生、呼ばれたから来たんですよ的な?」
「香港......。助けるよろし......。」
香港は中国に突然、SOSのようなメールが届いたのでそれなりに急いできたのだが、全く状況がわからない。中国はソファに突っ伏して涙目でこっちを見ており、キッチンには馬鹿デカい中華鍋がある。
「なんであんなに、デカい中華鍋があるんですか的な?」
「今曰街に行って、調理器具を見ていたら、あの中華鍋に一目惚れしちゃって買っちゃったある。」
へにゃりと頬を緩ませて言う事じゃないですよ的な?まぁ、買ったのはいいんですよ。でも、その鍋いっぱいの炒飯を作っている途中で、腰やるとか意味わかんない。
「香港、我、腰やっちゃったあるから、炒飯作ってくれね-あるか?」
何言ってるんですか的な?え?そのために呼ばれたんですか?帰っていい?
「ダメ、あるか?」
八の字眉で涙目で言わないで欲しいんですよ的な感じ的な!!
「分かりましたから、先生は休んでください。」
「ありがとうある!やっぱり香港は優しい子あるね~。」
なんか、ただの善意でしていると、思われているんだけど。
「先生、今回のこれは貸しですからね的な?」
「分かってるあるよ~。何して欲しいあるか?あ、でも体に悪いのはダメあるからね?」
そんな事するわけないのに、言ってるの可愛い。
「そうっすね.....。あ、少し目つぶって下さい的な?」
「?分ったある。」
キュッと目を瞑る先生マジ可愛い。写真撮ろ。もちろん、無音カメラで撮っている。あ、そうだ、先生の変写真フォルダに入れよ。
「香港?いつまで目、瞑っていればいいあるか?もしかして、写真撮ってるあるか?!」
流石に気づくか。中国四千年侮れない。
「先生、気づくとかマジありえないんだけど的な?」
「うぅ、だって香港が我になんにもしないでただ、顔を見てるだけっていうのは考えにくかったあるから~。」
ま-た、先生、八の字眉で涙目になってる。癖なの?正直、可愛いすぎるからやめてほしい。
「香港、いつになったら炒飯作り始めるあるか?」
「あ、」
「や-っぱり、忘れてたあるね。写真撮ったなら、きちんと作るあるよ。手を抜いたら許さね-ある!」
「分かってますよ的な。」
馬鹿デカい中華鍋を使って炒飯を作った香港も、腰ではないが腕を痛めました。