機械音痴の三ツ谷くん「ドラケン、パスワードの設定ってどうすんだっけ?」
「・・・貸してみろ」
「ん」
「何に設定すんだよ」
「ドラケンの誕生日」
「・・・は?」
自分の恋人との二人っきりの時間にいきなり爆弾をぶっ込んできた三ツ谷をドラケンは呆然と見返した。目の前の男はヘラヘラ笑いながら頬をポリポリと掻いている。
「・・・・・・なんで俺の誕生日なんだよ」
「え~?ドラケンが俺の恋人だから」
「いやそうじゃなくて・・・」
「俺こういうの本当に苦手だからさ、忘れないようなパスワードが良いって聞いてたし、それに・・・」
「・・・それに?」
「こういう恋人だからできるコトってなんか俺憧れてたんだよ」
「・・・はぁ~」
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