ある雪の日の朝「雪だ!!イヌピーくん、ココくん!雪!積もってる!」
「・・・・・・寒い」
「・・・なんでボスはあんなに元気なんだよ・・・」
東京の冬でも雪は滅多に降らない。
武道は息を弾ませ、九井と乾に話しかける。
瞳をキラキラと輝かせ、今にも雪の中に飛び出していこうという勢いである。
「イヌピーくん、カマクラ作ろう!」
「・・・花垣、落ち着け。雪は逃げない」
「イヌピーも落ち着け。この雪の量じゃ俺等が入れるカマクラは作れねぇよ」
「・・・でも作ってみたいです・・・」
「・・・・・俺と花垣がカマクラを作るからココは雪だるまを作ってくれ」
「・・・なんで?」
「・・・?カマクラに入れる雪だるまだ」
「はぁ・・・分かったよ、作るから。まずお前等は防寒具をつけろ!」
数分後、そこには三つの雪だるまが仲良く並んでカマクラに収まっているのを満足そうに見つめる乾と武道がいた。
「イヌピー!」
「・・・何だy(ボスッ」
「わ!・・・イヌピーくん大丈夫ですか?!」
「・・・ココ、やったな?」
「ボンヤリしてる方が悪いだろ!ボス、こっちに来てイヌピー倒そうぜ!」
「花垣、俺と組もう」
「え!?選ばないとどうなるんですか?!」
「「俺等が敵になる」」
「ええ?!選べませんよ!!」
「なら3人で全面戦争だな!」
「負けねぇぞ」
「ちょっと待ってくd(ボスッ」
「油断禁物だぜ、ボス?」
年相応はたまたそれ以上のはしゃぎっぷりで3人は雪合戦を楽しんだ。
勿論、その後の3人の服から身につけている防寒具まで濡れ鼠のようにびしょびしょである。
「うぅ~・・・寒い!!!」
「・・・はしゃぎすぎたな」
「まぁ・・・偶には良いんじゃねぇの?雪も滅多に降らねぇし。ましてやここまで積もることも珍しいだろうしな」
「・・・俺んちでお風呂入ってそのあとこたつでアイス食べましょ!!」
「・・・ボスんち?」
「・・・コタツでアイス?」
「はい!ぬくぬくしながら食べるアイスは別格なんですよ!」
「・・・花垣が良いなら」
「・・・いやでも」
「ココ、来ないなら俺が独り占めするから気にすんな」
「・・・はぁ?」
「ココの分までアイス食べるからな」
「・・・っ!行くに決まってんだろ!」
「やった!なら早く行きましょ!」
この後花垣家につき、どちらが武道と一緒に風呂に入るか揉めたが武道がくしゃみをしたことにより、
3人で一緒に入ることになった。
お風呂で温まった身体で炬燵にに入り食べるアイスは別格だったそうだ。
~おまけ~
「ボスのそれ何味なんだ?」
「バニラです!あ、一口食べます?あーん!」
「・・・ん、うまいな」
「・・・花垣、俺にも」
「あーん!」
「ん・・・俺のも食べるか?チョコだぞ」
「食べる!」
「ほら」
「ん~、おいしいです!」
「・・・ボス」
「はい、ココくん」
「俺のもやるよ。ストロベリーな」
「!やった!」
「ほら、あーん?」
「ん~!こっちもおいしいです!ね、炬燵で食べるアイスは別格でしょ!」
「そうだな」
「たまにはいいかもな」