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    二足歩行梟

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    二足歩行梟

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    りんたけ…書きたかったのに…終わらせ方に迷走しました…どうちて…どうちて…
    本当に尻切れトンボなんで覚悟がある方は読んでください…

    #竜武
    imperialArmy

    ラブコメにしたくてならなかったモノ竜胆くんはすごくモテる。それはもう恋人である俺が尻込みしてしまうほどに。
    六本木のカリスマ兄弟であのルックスだ。涼しげな目元にスッと劣った鼻筋。
    浮かべる表情はどこか子供っぽくてかわいらしいところがあるために女性目線からすると母性本能がくすぐられるんだろう。
    などと現実逃避をしているが、今日は竜胆くんと久しぶりのデートの日。
    待ち合わせ場所につくと女の子達に囲まれている竜胆くんをみて、場違いだと思ってしまった結果なのだが・・・。
    街路樹の後から遠目に見ながら悶々と考えていると、ぱちっと竜胆くんと目が合う。
    彼はこちらに気がつくと、囲んでいる女の子達に何か言い放って、こちらにズンズンと歩いてくる。
    その様子は少し焦りつつも、浮かべている表情はムスッとしており唇がとんがっている。

    「・・・なんでそんなトコにいるんだよ」
    「・・・あ~、えっと・・・竜胆くん、モテるみたいだから・・・」
    「・・・だから何?」
    「なんか俺なんかが隣に立つのはちょっと駄目かなぁって」
    「は?」
    「だって・・・」
    「・・・俺が好きなのは武道なのに・・・?」
    「うっ・・・」

    近くに来た竜胆はすこししょんぼりしており、たれた耳と尻尾が見えてしまった。
    言葉に詰まる武道の腕を掴み竜胆が自分の方に引き寄せる。
    竜胆はまっすぐに武道を見つめ、頬に手を滑らせた。

    「俺はお前が好きなんだよ」
    「でも・・・」
    「何が不安なんだよ?それとも不満か?」
    「・・・」

    至近距離で見つめ合っていたが、竜胆に問いかけられて武道は視線を外しうつむく。
    そこを逃す竜胆ではなく、腕は掴んだまま俯いた武道の前にしゃがみ込み、顔をのぞき込んだ。
    竜胆がのぞき込むと、武道は唇をかみしめて痛みを絶えるような表情を浮かべていた。

    「・・・武道、言って」
    「・・・え」
    「何が嫌か。俺にちゃんと教えて」
    「・・・・・・」
    「言ってくれなきゃわかんねぇし、我慢すんのはよくない。それにもっと我が儘言って欲しいし」
    「・・・・・・」
    「言って」
    「・・・・・・俺以外見ないで」
    「お前しか見てないよ」
    「女の子に囲まれるのやだぁ・・・」
    「うん、ごめん。ちゃんと気をつける」
    「竜胆くんは俺のことしか見ないで・・・」
    「うん」
    「・・・・・・俺のこと、嫌いにならいで・・・」
    「・・・うん、言えんじゃん」

    ぽつりぽつりと言葉を落としていく武道は一度口に出してしまえば堰を切ったように言葉が出てきたようだった。
    最後の一言を零すころには涙を瞳いっぱいに溜めて竜胆を見つめ返していた。
    そんな武道に満足したように竜胆は笑いかける。
    そして立ち上がって武道の頭をわしゃわしゃと撫でる。ついでにとばかりに目尻にたまっていた涙をぐいっと拭う。

    「嫌いになんてならないし何ならお前の我が儘はなんでも叶えてやりてぇって思うくらいにはお前に夢中だよ」
    「・・・本当?」
    「・・・あのな、俺がお前に好かれるためにどんだけ頑張ったと思ってんだよ・・・兄貴には笑われるしさ・・・」
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    DONE生まれてこの方、恋をしたことがない梵天軸の竜胆くんが廃線間近の弱小鉄道会社で駅員さんとして働くタケミっちくんに恋をしてこじらせる話。

    ※梵天竜胆くん×一般人(駅員)タケミっちくんパロ作です。
    ※本作はNotタイムリープものになります。

    ワンデイ竜武BDドロライでTwitterにてタグ参加させて頂いた作品です。
    主催者様並びに、楽しい企画を計画・実施して下さった皆様、ありがとうございました。
    HAVE A GOOD DAY! 今日のオレはとことんツイていない。
    まず手始めに、今日の仕事場が都内から離れたド田舎だという時点ですでにオレは運命の女神に見放されていた。
    普段は兄貴とセットでの仕事が多いが、今日は兄貴ご指名の別件があり、珍しくオレ一人での仕事だった。
    朝起きると兄貴はすでに家を出ていたようで、兄貴の目がないことでハイになったオレは、お飾りと化したコーヒーメーカーを引っ張り出して、朝から淹れたてのコーヒーを飲んで最高の朝を迎えようと一人張り切った。
    ……結論から言う。慣れないことを仕事前にやるもんじゃない。
    いくらスイッチを押しても一向に一滴たりともコーヒーが滴り落ちてこないため、故障を疑ったオレはコーヒーメーカーの内部を確認した。
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    recommended works

    なまず

    DONEドルルルルッコさん@dorurururukkoと一緒に遊びましたー。
    テーマ『11BDでイケナイこと・悪いことを教える』です。
    このテーマを提案してもらった瞬間に、エッチなお姉さん(男)なイヌ&ココにエロいことを教えられる武道のピンクな妄想で頭の中がいっぱいになりましたけども、ドルッコさんのファンの人達に流れで見られる可能性を考えて煩悩を封印しました…安心してください!健全ですから!!!
    お互いにイケナイコトを教え合ってしまう11BD乾が捧げ持って背後から着せ掛けてくれる純白のコートに武道は袖を通す。
    着てみるとサイズがかなり大きくて袖が余っていた。
    肩の位置も腰の位置も落ちていて、もともとロングコートなので裾も不自然に長く見える。
    同じコートを着て並んで立っている乾と九井が、威圧感のあるスタイリッシュさを見せているのとは対照的だ。
    父親のコートを着ている子供のように見える武道の姿に、乾と九井は顔を見合わせて相談し始めた。

    「幹部の特服はLサイズしか作ってなかったんだよな。やっぱり、花垣のサイズで作り直すか?」
    「総長なのに、幹部と同じ白なのがおかしくねぇか?花垣の好きな色にしよう」
    「それもそうだな。何色が良いんだ?やっぱり黒か?」
    「もっと目立つ色が良い」
    11079

    asagi_bd

    DONEココ武メイン。イヌ武・寿武要素もある。
    支部とTwitterにて連載していた「ヒーローになんかさせない」の本編後の番外編。
    仲良し(執着)11BD。ちょっぴり不穏です。
    支部の本編→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16773536
    イベント後、数日したら支部にも載せます。
    【ココ武編】ヒーローになんかさせない番外編 黒龍の人間に九井一がどういう人間かを聞くと、誰もが一瞬口を閉ざす。それは口に出すのを憚られるような恐ろしさがあるからなどではない。皆どう答えたものかを悩み、それから言うだろう。
     ――どれが本当か分からない、と。

     11代目黒龍の幹部である、柴大寿、乾青宗、九井一。この三人の中では、九井は一番話しかけやすい人間ではある。

     大寿は武道が総長になってからは、まるで人が変わったように落ち着きのある人間になった。とはいえ、十代目総長だった時の記憶は鮮明に残っている。いつどうキレるか分からず、圧倒的な力がある存在であるという認識は変わらず、軽々しく話しかけられる相手ではない。
     乾はあからさまに武道とそれ以外とで態度が違う。話の内容が武道関連だとかぶりつきでくるものの、そうでない時はこちらから話しかけない限り口を開かなければ目も合わせない。武道以外ではバイクなんかは話が盛り上がることもあるが、まあ話しかけやすい相手かと言えば答えは否。
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