Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    rinrin140038

    @rinrin140038

    成人済女性・カルイル脳・🐬右固定

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 17

    rinrin140038

    ☆quiet follow

    凄く遅くなってしまったけどイルマくん〜お誕生日おめでとう🎉
    あんな両親でよく誕生日を知れたな…って所からの物語なんで両親胸糞悪しです。
    特にCPはないです。
    なんでも、大丈夫な方のみでおねしゃす!

    誕生日僕の誕生日は10月4日。
    その日が『誕生日』だと、僕がこの世に生まれてきた日だと知れたのは偶然だった。
    いつもの様に両親に頼まれ中身が何かも検討も、検索もしたくない物を運び終え、当時まだあった家に帰ってた時だった。
    家を出る時には居なかった両親が煌々と電気を点け楽しそうに、冷蔵庫に入れていたお酒を飲みながら、テレビを見ていた。

    「お、イルマく〜ん!おかえり〜遅かったね〜」
    「あらイルマお帰りなさい」

    怖い大人達に追いかけ回さされたから僕は汚れや汗やらでドロドロだったが、そんな姿はまるで見えていないとばかりに明るく迎え入れる両親。
    それでも、嬉しかった。今日も帰ってこない両親を待つ夜ではなく3人揃って過ごせる夜だと思ったから。

    「ただいま。これ今日の分」

    怖い思いをしたかいがあったからか、普段より少しだけ厚い封筒を渡すと、テーブルの上の食事や飲みかけの缶を薙ぎ払い嬉しそうに受け取る両親。

    「うわぁ!!凄いねイルマくん!!こんなに稼いだんだね!!」
    「凄いわねイルマ!!なんて良い子なのかしら」
    「そうだね〜イルマくんはまるで天使みたいに良い子だね〜あ、天使と言えば…そっか!だからイルマくんの誕生日は10月4日なんだね」

    喜んで貰えた嬉しさと、褒められた喜びで聞き流すところだった。

    「たんじょうび…?」

    聞いた事があった。人にはお母さんから生まれた日があって、その日が『たんじょうび』という事を。
    ただ、僕はその日を知らなかったし、両親も言わないし、両親もお互いの『たんじょうび』になにかしていたとか言ってもいなかったので、僕にはそんな日がないのかと思っていた。
    でも、僕にもあった!!『たんじょうび』が、僕にもあったんだ。

    あんまりにも嬉しくなって、普段なら聞かないことを聞いてしまった。

    「ぼ、僕が生まれた日って、どんな日だった?」

    そんな事を聞かれるとは思っていなかったのか、はたまた僕が興味を示すと思わなかったのか、顔を見合わせた両親は楽しそうに教えてくれた。

    「大変だったよ〜だってママも僕も遊びに行けないし〜」
    「陣痛は痛かったしね〜」
    「こんな大変だと思わなかったよ〜」
    「そうそう、大変だったわ〜」

    本当に楽しそうに、明るく話してくれた。
    大変だったと、遊びに行けなかったと、痛かった、辛かった、そして、

    「もう、いらないって思ったわ」

    ぼくも、いらなかった?

    「…そっか、たいへんだったんだね…」

    「そうだよ〜でも、こんな良い子だったから良かったね〜」
    「そうね!!イルマが良い子でよかったわ」

    ぼくが、いいこじゃなかったら、いらなかった?

    「ぼく、ちょっと、つかれちゃったから、もうねるね」

    本当は疲れなんて吹っ飛んでたし、眠気も無くなっていたけど、早く、ただ早くここから



    にげたかった




    それでも身体は休息を求めていたようで、ペラペラの布団に入った途端に眠ってしまったし、朝居間に行けばテーブルから落とされた缶や食べ残しがそのままにされていたのを見て、夢じゃなかったんだと思った。
    あの言葉は、全て


    「夢じゃ、なかったんだ…」


















    だから、バラム先生に誕生日を聞かてた時は、情報を言っただけにすぎなかったんだ。


    なのに

    「ハウェーヤー」
    「ハウェーヤー」

    「ありがとう」
    「感謝する」
    「ありがとうございます」
    「ありがとうでござる」
    「ありがとう!!」
    「深く感謝致します」

    そして

    「生まれてきてくれて…ありがとうイルマくん」

    大好きな家族の、おじいちゃんの優しい手に撫でられ、僕は『生まれてはじめて』生まれてきて良かったって、嬉しいって思えたんだ。

    とめどなく涙は流れていたけど、僕の心は凄く暖かな気持ちで、ポカポカして本当に、

    「みんな、ありがとう…!!!」

    もう、会うことはないけれど、この気持ちだけは伝えたかったな。
    僕を産んでくれてありがとう。
    僕は、今、大好きな悪魔たちに祝福され、本当に幸せです。

    鈴木入間
    人間
    居住地魔界

    幸せに生きています。

    おしまい
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭😭😭👏👏👏😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    rinrin140038

    DOODLEバビデビ!パーリィナイトif人間界2開催おめでとうございます。
    鍋島啓護×佐藤入間
    3部作の3番目になります。

    *ご注意*
    どちらも女性【百合】作品になります。
    苦手な方は回れ右をお願いいたします。
    大丈夫!!な方のみお進みください。
    「ごちそうさま」なんて言うつもりはないこんにちはこんばんはモブです。そこら辺を歩いて生きているモブです。因みに女です。なので、何処かで見たことがあると思っている方は残念ですが別人です。ええ、別人です。あっちは男、私は女なんで。おっと、これ以上話すと色々メタ発言ですね。はははは。

    実は私ランジェリーセレクトショップの店員なのですが、本日のお客様が、モロに好みのカップルで大変萌えております。萌え萌えです。今時は珍しくもない女性の同性カップルさん。一見男性カップルかな?と思うくらいパンツ姿がお似合いのお二人ですが、この職業に就いて早数十年、いえ10年位です。そんな歳ではないのですよ?おほほほほほ。おっと話が逸れてしまいましたね。はい、私の長年培った観察眼の前では性別を見分けるなんて造作もないことですよ。というか、小柄な方は青の艶のある綺麗な髪に、睫がびっしりぱっちりとした大きな愛らしい眼、睫…マツパじゃないですね。羨ましい…。服を着ていても分かる華奢な身体と骨の具合、なんとも愛らしい可愛らしい女性…そして、お連れの背の高い方は少しガッチリとした体型ですが、男性のそれではなく女性の筋肉の付きかた。きっちりと纏めた髪は可愛い方同様艶が美しく、睫も…こっちも自分の睫だ、羨ましい…長い睫に肌もきめ細かい、スタイルも羨ましいほど抜群な美人さんですね。なんでしょう。なんでですか。本当にもう可愛らしい方ととても美人な方でお似合いのカップルで…私、妬ましい気持ちよりただただ見ていたいという感想のみです。
    2429