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    黒羽(DQアカ)

    Twitterに流しにくいものを垂れ流します。

    2023.05.17 Twitter垢 乗っ取りに合っています…
    近いうちに連携切る事になるかと…。
    無念。

    からの、復活!!!
    ヒィーーーハァーーー!!!

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    黒羽(DQアカ)

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    いつかやりたかった。
    Part3

    注意
    ・キスまであります。(Rはつけてません。)
    ・ククールがエイトにやきもち妬く話。
    ・本編のその後のお話です。
    ・エイトが竜神王の跡を継いでいます。
     ED後からの二次妄想作品です。
     真EDのネタバレあります。自己防衛下さい。
    ・残念ながら、カッコいいククールはいません。

    問題ない方は、どうぞお進み下さい。

    #クク主
    kukuMaster

    クク主 竜神王√ 短編集②◆やきもち◆


    竜神王を継いだエイト。
    そんな彼のパートナーになって、早3年が経った。

    その頃、オレは昔からの夢だった、世界一周 一人旅に出る事にした。


    本音を言えば、エイトから離れるのは二度とごめんだった。
    なのに、旅に出る事をオレに勧めたのは、当のエイトだ。

    何故かと問い詰めれば、オレの人生の選択肢を、自分が理由で縛りつけるのは嫌だと言う。
    オレには、オレのやりたい事を、自由にして欲しいと思っている、との事だ。

    …別に、そんな事ないのに。

    でも、エイトに比べて狭い世界で育ったオレは、もう少し世界を学びたい気持ちもあり。
    悩んだ結果、その勧めを受ける事にした。

    エイトの隣に立ち続ける為に、見聞は広いに越したことはないと思ったからだ。


    …何より、本当はラブラブ2人旅が良かったんだけど、そんなワガママも言えず。

    エイトは、その肩書きから、長期で里を離れられない。
    オレは、エイトとずっと離れていると、寂しくて死ぬ。

    段階的交渉の結果、
    オレが定期的にエイトの元に帰るという形の、ちょっと軽めの一人旅に出ることになった。

    ……で、問題はここからだ。



    「竜神王様、こちらはどうしたらいいでしょうか。」
    「竜神王様、この間は助けて頂きありがとうございました。」
    「竜神王様、先日ご相談差し上げた件ですが…。」


    正直、オレの竜神王様は、とてつもない人気者だ。

    さらに、元々人当たりのいいエイトは、パートナーを得て、より色気も増しているようで。
    じーさんばーさん、子供はまだいい。
    はっきり言って、若い男女の竜神族からのモーションがハンパない。
    エイトが微笑めば、そいつらの頬が染まる。
    …やめてくれ、耐えられない。

    正直にオレが、こんな中に一人置いとけねーよ、と言えば。
    僕にそんな事思うのは君だけだから、大丈夫だよ。

    などと、心配しかない返事が戻ってくる。



    「あー生きた心地しね〜。」
    「もう…大丈夫だってば。」

    オレは腕の中にエイトを抱き込み、大きなため息を吐く。
    エイトと共同の部屋、テーブルの上には、旅のお土産とした特産品の菓子と酒が並んでいる。
    このやり取り含め、旅から戻るたび、もはや恒例の行事だ。


    「なー里のやつに変なことされてない?」
    「されてないよ。」
    「告白とかされない?」
    「…されてないよ。」
    「ちょ、間があるのなんで?」
    「……ちゃんと断ってるから。」
    「告白されてんじゃん!!」

    そう言い、エイトの両肩を正面から掴む。

    「告白っていうか…ご飯とかデート?みたいなのはちゃんと断ってるってば。」
    「…もうやだ…オレのエイトなのに。」
    「そうだね。名前でも書いとく?」
    「……後でいっぱい印付ける。」
    「すけべだなぁ。」

    そう話しながら、オレはエイトの肩に頭を預ける。
    エイトがオレの頭をよしよしと撫でる。
    頭のそばで、エイトが小さく笑ったような気がした。

    「でもさ、僕…ちょっと新鮮なんだよねこの感じ。今まではずっと逆だったから。」
    「どういう事?」
    「ほら…みんなで旅してた頃はさ、ククールが色んな人達から言い寄られてて。でも、僕はそれを止めることも出来なくて。」
    「あー。」
    「でも今は、ククールが僕にやきもち妬いてくれてるでしょ?…ちょっと嬉しい。」

    その言葉の後、オレが顔を上げると、エイトが少し嬉しそうに笑っている。

    …エイトは、随分素直に気持ちを話すようになった。
    パートナーになって、エイトが変わったなと思うところだ。
    あのエイトが、心の中をそのまま話してくれるのは、とても嬉しい。


    「…はぁ…またエイト君が可愛い事言ってる。」
    「ふふ…だからね、実は最近ククールが帰ってくる度、ちょっといい気分なんだ。」
    「え〜性格悪ぃぞ。」
    「そうかな。」
    「その一方、オレはどんどんカッコ悪くなってく気がするよ。いつも心配で仕方なくてさ。ちっちゃい男だなって思う。」
    「それは…僕が他の人に心変わりするって心配?」
    「……思ってはないけど。エイトの事、信じてるから。…でも気分は良くない。」
    「…そっか。」

    そう言うと、エイトがオレの肩をトンと押し、ベッドに押し倒す。
    そのまま、上からゆっくりエイトが降りてきて、雰囲気で目を閉じると、唇にふわりと柔らかいものが当たる。

    エイトが近付くと、淡い花の香油の香りがする。
    旅に出る時、虫除けとしてオレと同じ香油を送った。
    その香りだ。


    (…ちゃんとつけてる。やば…//)

    エイトのキスを受け、オレはゆっくりと瞳を開く。
    顔を離しながら、エイトが髪を耳にかけて微笑む。


    …エロい。
    パートナーのフィルターがかかっているとしても、昔に比べて、エイトは色気が増したと思う。

    そのまま、エイトがゆっくりと口を開いた。


    「ククール、不安にしてごめんね。…知ってると思うけど、僕は強いから。万が一無理やりみたいな事があっても、何かが起こる事はないよ。安心して。」
    「うん。」
    「…この先もずっと、僕が心と身体を開くのは、君だけだから。」
    「……。」
    「僕は君だけの物だ。」

    そう言い、エイトが上から再びキスをする。


    (…あー…たまんねーな。)

    エイトのキスを受けると、オレは同時にぎゅうと彼を腕に仕舞い込む。
    抱きしめられたエイトが、ピッタリとオレに身体を預ける。その仕草がもはや幸せだ。


    「…安心した?」
    「うん。」
    「……印、付ける?」
    「つける。」

    そう言い、オレはエイトを布団の上に抱き込んだ。







    「じゃ、行ってくるわ。」
    「うん。行ってらっしゃい。」

    翌朝、朝食を一緒に取り、再び別れの挨拶をする。
    エイトの首筋には、小さなアザが浮いている。


    「気をつけてね。」
    「お前もな。」
    「誰に言ってるの?」
    「お前こそ。」

    そう言い、お互いに、ふふ、と笑い合う。
    そのまま小さなキスを交わし、ククールがルーラで下界に降りていく。

    その光が消えたのを確認し、エイトが小さくつぶやく。


    「…いつまでも不安なのは、僕の方なのに。」

    そう言い、昨晩沢山彼に触れられた首筋に、そっと手で触れる。
    そして、そのまま竜の試練の場所へと向かった。








    【完】

    これぞ、やまなしおちなし…。
    ちゅーまでなので、R18外したんですが…いいのかな。

    里の人からモーションかけられてるエイト君をもう少し書いてもよかったのかもですが、ただイチャイチャしてる2人を書きたくて割愛しました(笑)

    基本、ここにカッコいいククールはいないです。

    でも多分、
    うちのクク主では、エイト君の方がククールに対してずっと愛されてる事に自信がなくて…。
    パートナーになって、ククールのダダ漏れの愛で少しずつ自己肯定感強まって欲しいんだな…。

    ククールを安心させる為に押し倒してちゅーしてみたけど、実はいつククールが離れていくか分からなくて心配で仕方ない。
    まだそんな事思ってる。

    そんな感じです。

    ククールは、エイトを好きになってカッコ悪いとこ沢山出てくるのですが、いざという時は決める男なので安心してください(?)

    そして、エイト君からククールの香水の香りするの、やばくないですか?
    やばいですよね??
    そうですよねぇ…(誰と会話しとるのか。)


    ここまでお読み頂きありがとうございました。


    2022.08.13 黒羽
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