【切爆】ワンライ『可愛い』可愛い。
そうやって俺は毎日お前に言葉を注ぐ。
朝と夜の二回、どろりと溢れ出る愛を込めて。
これはまるで、呪いだ。
「俺なんか選ぶんじゃねぇ。」
俺が抑えられなくなった気持ちを伝えれば、そう吐き捨てるように返された。
自らが拒んでいるくせになぜか痛みを感じているような表情をしていて、お前が自分の想いに無理矢理蓋をしていることはすぐに分かった。
「俺なんか」と愛しい人間が自分を卑下することに、目の前が赤くなるほど怒りの感情が湧く。
お前はいつも、横暴で尊大なくせにどこか怯えている。
そんな怖がりなお前を、俺は守りたい。
これがエゴだろうがなんだろうが、構わない。拒否されようが罵倒されようが、俺はこの愛を伝え続けなければならないだろう。
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